Dr.喜作のブログ

2013年12月 の記事一覧

  • (入院中)12月9日

     さて、本日が退院予定日ですが 朝に採血されてその検査結果次第では入院が延長されるかもしれないと聞かされてショックを受けました。手術後の経過はすこぶる順調だと思いますが 問題は血液が心臓の心配な状態から通常の安心な状態に戻っているのかどうかで判断されるのだそうです。検査の結果 問題なしと判断されて無事に退院できることになりました。実は奥様がフライング気味に 患者さんを病院に預かっているので お昼にはどうしても自分の病院へ戻らなければならない事情があったので ドキドキして結果を待っていました。

     まずは静脈留置針が抜かれて 身軽になりました。料金の精算が出来たので窓口で支払いをして 久しぶりに病院の外へでられました。何とも言えずウキウキした気分になりました。本当ならこのままどこかに遊びに行きたいところですが 患者さんが待っているのでそうもいきません。

     急いで自分の病院に戻り 患者さんを診察して 血液検査をして 薬と混入した点滴液を皮下に投与しました。以前に入院した時には 今回よりも入院期間が長かったのもあってか 退院してもしばらくは感覚がおかしくて 採血など失敗したものですが 今回は大丈夫だったみたいです。明日から手術の予定も入っているので のんびりともしていられません。

     昼過ぎになって待望のお風呂にゆっくりと入りました。普段は正直言ってお風呂は面倒であまり好きじゃありませんが ゆっくりとぬるめのお湯に浸りホッと一息つきました。体の隅々までごしごし洗ってから又ゆっくりと湯船に浸りくつろぎました。あまり気持ちが良くてうとうとと居眠りまでしてしまってから 十分に温まってからあがりました。久しぶりの入浴は本当に気持ちが良かったです。

     やっと退院できたので 退院祝いに何かおいしいものを食べに行くことにしました。勿論手術からまだ四日しかたっていないので 何でも食べられるわけではありませんが 入院中殆ど縁のなかったお肉を食べたくなり 「かごの屋」というお店でしゃぶしゃぶを頂きました。奥様は私の入院中普段以上に忙しく頑張っていただいたので ビールを飲んでいただきました。私は相変わらずの下戸ですからお茶を飲みながらお鍋を頂きました。串カツや握り寿司の食べ放題もついていたので 何品か追加で注文して 頂き久し振りにお腹が満腹になりました。若い頃なら現在の二倍ぐらい食べていたように思いますが さすがに四捨五入をすると60歳ですから 自分で思っているよりずっと前に満腹になってしまいます。

     久しぶりに美味しいものをおなか一杯に頂き眠くなってきたので とっとと病院に戻って早寝しました。やっぱり安物でも 寝慣れた自分のベッドが一番寝やすいようです。明日から病院を再開しますので 一週間の空白期間はありましたが 患者さんが来てくれて充実した日々を過ごせるように頑張りたいと思います。本当に長い事入院していてご心配をおかけしました。メールなどでお見舞いをいただいた方々には 心よりお礼申し上げます。筆不精なので個々にお返事をいたしませんが 病み上がりだからとお許しください。それでは入院中のブログはここで終わらせていただきます。最後までご覧いただいた方には心より感謝いたします。

  • (入院中)12月8日

     いよいよ明日で退院できそうです。術後の傷口は 本当に拍子抜けする位に痛くありません。勿論主治医の先生が上手に丁寧に手術をしてくださったおかげだと思いつくづく感謝しています。枚方市民病院の口腔外科の浜田先生は 最初に診察を受けた時から この先生なら本当に信頼できると 思えましたし 今になって振り返ると私の直感は正しかったと確信します。とっても優しくて そこそこ男前です。

     但し、手術当日のブログに書きましたが傷口よりも喉の奥の方が痛みを感じた理由が本日分かりました。本日の午前中に麻酔科の先生が病室を訪ねてこられて 「あなたは太っているので気管の入り口が狭くなっていて 気管チューブを挿管するのに苦労しました」と言われたからです。私も動物に全身麻酔をかける場合はその動物の気管にチューブを挿管しますが 太っているか否かではなくて 喉の構造によって 挿管に凄く苦労する動物がいるからです。麻酔をかけ始めたら できるだけスムーズに手術のできる状態に持って行きたいので 挿管しにくい動物の場合 ある程度強引に挿管していまいます。勿論その時は麻酔がかかっているからその動物は全く気が付きませんが 覚めてから多少ダメージが喉の奥に残る可能性があります。

     でも 一旦麻酔をかけ始めたら 引き返せないしモタモタできないので 半ば強制的に挿管してしまう場合がたまにあります。御免なさい。でもまあ、動物の場合たとえば腹部を十センチ以上切開して縫い合わせても 麻酔が醒めると直ぐに普通に歩き回るぐらいに痛みに鈍感にできていますから 私が感じたほどの 喉の奥の痛みを自覚している動物は殆どいないと思います。

     夜中の十二時から「乃木坂ってどこ」を見て 満足しました。夕方からの担当の看護士さんがまた藤原かなさんだったので再会できてうれしくてたっぷり話し相手になってもらいました。本当にやさしいいい子です。久しぶりに楽しい会話が盛り上がり 最後の夜はいつもよりもぐっすりと眠れたような気がします。本日はこれでおしまいです。

  • (入院中)12月7日

     今日で入院六日目です。あと少しで退院できそうなのでホッとしています。四日の水曜日にお風呂に入れてもらってからだいぶたつので頭も体もだいぶ痒くなっているので 看護士さんに頼んでお風呂に入れてもらおうと思いました。所が手術後なので主治医の先生の許可が無いとお風呂にも入れないのだそうです。失敗しました。主治医の先生は土日はお休みなのです。今日お風呂に入ろうと思ったら昨日のうちに許可と貰っておかなければならなかったのです。結局月曜日の退院までお風呂には入れなくなってしまいました。昼間は暖か過ぎて多少汗ばむぐらいなので 自分でも体臭が少し気になっていましたが辛抱するより仕方がありません。

     担当の看護士さんが又おばちゃんに変わっていたので ちょうどいいと思ったのですが残念でした。というのはもし若くて可愛い看護士さんが担当だったら 醜く太った体を見られるのが恥ずかしかったからです。まあ、看護士さんにすればオッサンの裸なんて反吐が出るほど見飽きているのでしょうが オッサンの立場からするとやっぱり恥ずかしいのです。

     ではなぜおばちゃんなら恥ずかしくないのかと理由を考えると 自分の年齢や容姿を棚に上げていて非常に申し訳ないのですが おばちゃんは正直な気持ち セックスの対象ではないからなのかもしれません。勿論看護士さんに限らず若い魅力的な女性からセックスの対象として自分がみられる可能性がある等と思いあがっているつもりはありません。でも、頭の中での妄想は自由でしょう。私の大好きな高山一実ちゃんや西野七瀬ちゃんと ひょっとしたら偶然にどこかで出会って お茶ぐらい一緒に飲めるかも という妄想に浸るのは私の自由でしょう。若くて優しい看護士さんと 安物のAVみたいに 親密な関係になることをほんの一瞬でも夢見るのは 男の些細な願望です。男というのは女性から見たら非常に愚かな生き物に見えるかもしれませんが、そんなちっぽけな妄想や些細な願望があるから生きていけるのです。

     そんなことで土曜日は頭や体が痒いのに悩まされた一日で それ以外に書くことが無いので終わりにします。

  • (入院中)12月6日

     手術の翌日ですが やはり六時前後には目が覚めてしまいました。口の中は出血は止まったみたいですが 血の味がするのでうがいをしたかったのですが 傷口への影響を考えてやめておきました。心配していた術後の痛みは殆どありません。勿論左のほっぺたはかなり晴れ上がっていますが朝から御粥さんですがご飯も食べられました。朝の診察の時に傷口に詰めてあったガーゼを交換しましたが その時は結構痛かったです。

     病室に戻ると 本日担当の看護士さんが来て 体温を測ったり血圧を測ったりしてくれました。本日の担当も昨日に続いて若くて可愛い看護士さんだったので 思わずにっこりしてしまいました。その看護士さんにいろいろ話を聞くと 市民病院全体としては 結構若い看護士さんもいるのだそうですが 私の入院している第三病棟四階だけが極端に若い女の子が少ないのだそうです。その看護士さんは藤原かなさんと言って とても可愛くて優しくてよく気が付くとても優秀な看護士さんだったと思います。お昼に看護師長さんが様子を見に来られましたが この方は勿論結構な年齢の女性だと思いますが 凄く可愛らしくて優しくて親しみやすい感じのいいかたでした。

     とてもとても不安だった手術がやっと終わったので かなり気持ちは晴れ晴れとしています。それに心配していた手術のダメージも予想よりはるかに軽くて済みそうです。お天気も良いので 屋上をぶらっと散歩したりしました。屋上には毎日来ていましたが 手術という不安から解放されたので 綺麗な青空がいつもよりも 広くて爽快に感じられました。あとはできるだけ元気になって退院日を迎えるだけなので凄く気楽でのんびりした休日気分になりました。

     昼から父が見舞いに来てくれました。リクエスト通り上等のメロンを持ってきてくれました。食べごろがまだ先なので よく熟して食べごろになったら冷やしていただこうと思います。私は日頃えらそうな口をきいていますが 大変臆病な腰抜け野郎です。 実は父親も普段は相当に威張っていますけれど 実はかなりの腰抜け野郎であるのを息子である私は知っています。まあ、総じて言えるのは男性の方が普段は偉そうにしているけれど 結構臆病な性分であり 女性の方が普段は控えめな立場におられる場合が多いけれど いざとなったらずっと度胸が据わっている存在であるのは間違いないと思います。

     そんなこんなで 気楽になったら一日が割と簡単に過ぎていきましたので 本日のブログはここで終了します。

  • (入院中)12月5日

     いよいよ手術の当日を迎えてしまいました。全身麻酔をかけるので朝から絶食ですが 血液をサラサラにするためにスポーツドリンクを二本(500ml)渡されて 十二時までに飲むようにと指示されました。普通は飲み物も制限されるみたいですが 水分補給が出来たので助かりました。普段通りラジオを聴きながらすごして 屋上を散歩したりしながら 手術の時間 午後二時になるのを待ちました。

     昼過ぎに奥様が病院を閉めて駆けつけてくださいました。毎日夕方には顔を見せてくれていましたが ひょっとしたら奥様の顔を見るのも最後かとしみじみと眺めていましたら 「何をじろじろ見てんのよ」といつもの調子で怒られました。奥様は全身麻酔の経験者だし 手術の日も絶食だったので動くと余計にお腹が空くからという理由で 手術の直前までお昼寝をしていたくらいの 図太さなので 今回の私の手術にも全く心配していませんでした。羨ましい限りです。

     手術の少し前になると オペ室の看護士さんが 手術室に行くまでと手術室での手術までの流れを説明に来られました。非常に若くてとてもチャーミングな方で少し嬉しくなりました。苗字は忘れましたが 下の名前は「ゆりちゃん」でした。そういえば病棟の看護士さんも四日目で初めて若くて可愛らしい女の子が担当してくれました。昨日までははっきり言っておばちゃんばかりだったので この病院には若い看護士さんは存在しないのかと思っていました。嬉しくなっていろいろとお喋りをしていると なんと彼女も来週親知らずを三本まとめて抜くので 初めての全身麻酔を経験するそうです。初めて全身麻酔を経験する者同士ですっかり意気投合してしまい 無事に手術から戻ってきたら しっかり握手をしてくれるように約束しました。

     予定の二時を10分ぐらい過ぎて いよいよお迎えが来ました。手術室まで歩いて向かいますが奥様と若い看護士さんも付き添ってくれました。手術室に入ったところでさっきの可愛いゆりちゃんと再開しましたが 緊張のピークなので認識できませんでした。若い病棟看護士さんが最後にぎゅーと手を握ってくれたのが凄く嬉しかったのだけは覚えています。さて 手術台に横たわりました。周りには口腔外科の先生は勿論ですが、麻酔科の先生や内科の先生まで心配して来られていたように思います。看護士さんも含めるとかなりの人数がいらっしゃるのを見て若干驚きました。

     腕の静脈から麻酔薬が入ってきて 少しし泌れるような感覚が腕に走ったかと思うと 例えばテレビを見ていてコードをコンセントから引き抜いたかのように突然画面が真っ暗になるような感覚で 瞬間的に意識がなくなりました。次に目が覚めた時も 突然コードを差し込んでまた急にテレビの画面が明るくなるように 意識が突然戻りました。もうろうとしている時間は麻酔状態に入るときも覚めるときも全然ありませんでした。

     「よく頑張られましたね」と言われてもこちらは完全に意識が飛んでいたので こそばゆい気持ちでした。手術室を出る前に執刀してくださった主治医の先生にのう胞がきれいに摘出できたのかどうかだけ尋ねました。場合によってはのう胞を完全に摘出できないケースや 近所にある神経に触ってしばらくしびれが残るケースなども想定されましたが 順調に摘出できたとのことをきいて ほっと安心しました。

     勿論横たわったまま 手術室から自分の病室まで運ばれましたが病室に着いたので 普通はストレッチャーからベッドへ移す作業が行われるはずなのに、それがありません。不思議に思って尋ねると 私が太っているのでストレッチャーからはみ出そうだったのと 移動を一回で済ませるために病室の私のベッドを手術室まで運んで手術台から直接ベッドの上に移されたのだそうです。私の意識が戻った時にはすでに自分のベッドに寝ていたのでした。

     私は麻酔から覚めた途端にかなりの痛みに襲われるのではないかと心配していましたが 大した痛みは感じませんでした。手術をされた大部分は縫合されていましたがある部分は解放したままで回復して歯茎が盛り上がるのを待つのだそうです。その部分からの出血を抑えるためにガーゼを噛まされていました。夜になって 主治医の先生が診察に来られた時にガーゼを交換しましたが まだ少し出血が続いているそうです。まあこの程度の出血は想定内という事で少し安心しました。先生からは早速夕食を食べることをすすめられましたが いくら食いしん坊の私でも遠慮しておきました。夜の八時までは酸素マスクを被せられていましたが はっきり言ってそれが一番苦痛でした。時間が来てマスクを外された時は凄くほっとしました。

     それから、頭はかなりボーっとしていましたが病室に戻ってから少ししてから 若くてかわいい看護士さんが部屋に来てくれて両手でキューと私の手を握ってくれた時には 手術をしてよかったと思いました。うっかり名前を覚えるのを忘れてしまいましたが 退院までにもう一度くらい私の担当になってほしいと思いました。

    その夜は傷がいつ痛み出すかと心配でしたが 幸いなことに殆ど痛みませんでした。所が喉の奥が痛くてつばを飲み込むのが辛い位でした。風邪のひきはじめによくおこる症状らしかったので 風邪には気をつけようと思いながら眠りました。前日が緊張してあまり眠れなかったのと やはり手術でかなり体力を消耗したからかもしれませんが 割と簡単にぐっすりと眠れました。以上で手術の日の報告を終わりにします。

  • (入院中)12月4日

     入院三日目であり いよいよ手術の前日です。相変わらず朝早くに目覚めてしまうので一日がながくていけません。朝ごはんを食べてから 何時ものように診察を受けました。相変わらず口の中はチェックしません。勿論最初の診察時にレントゲンとCT撮影は済んでおりますし 口の中、歯と歯茎の状態は十分にチェックして頂いていますが 全く口の中をのぞかれないのも 拍子抜けします。

     月曜日の朝にシャワーを念入りに浴びましたが さすがに頭や体が痒くなってきたので 看護士さんにお願いしてお風呂に入れて頂きました。左手の静脈留置針は残したままなので その上にナイロンの覆いをしてテーピングして入るので左手が使えないので 看護士さんに頭から体から洗っていただきました。さすがにおちんちんの辺りは自分で洗うように指示されました。久しぶりの入浴でかなりさっぱりしました。普段毎日入浴している時にはめんどくさいようなものですが 久しぶりでそのありがたみが分かりました。

     昼から 父親が見舞いに来てくれました。手術の前に来たってお見舞いの意味ないじゃんとは思いましたが まあ父としても毎日しなければならないことは殆どない身分なので 暇つぶしに病院を見学しに来たみたいでした。私は全身麻酔をかけられるのが初めてですが もうすぐ米寿の父も経験がないのだそうで ただ人に聞いた話では割と大したことは無いらしいという 安易な気休めを頂きました。手術後に来るときには 花束はいらないけれどせめてメロン位は持参するようにアドバイスをして帰ってもらいました。

     夕方になると退屈してきたのと 明日が手術の本番だという事で徐々に高まる緊張感で なかなか時計がすすみません。普段なら仕事をしているうちにいつの間にか一日が過ぎていくのに 点滴をしているので活動が制限されているし 限られた空間で単調に過ぎていく時間は凄く長く感じました。テレビをつけても何故かスペシャル番組が多くて 楽しみにしていた「リーガルハイ2」は放送されないしがっかりしました。明日は手術本番なので早めに部屋を暗くして寝る体制になりましたが 昼間からゴロゴロしているし 殆ど体を動かしていないので疲れていないのもあり 全然眠くなりません。眠れないので 高山一実チャンが一人、高山一実ちゃんが二人、と数えていたらいつの間にか眠れたようです。

  • (入院中)12月3日

     朝六時には目が覚めてしまいました。いつものようにおしっこがしたくなるタイミングで 決まってこの時間に目覚めます。昨日書きましたが点滴がつながっていますから トイレまで点滴台を押して出かけるのが面倒なので 尿器いわゆる尿瓶を借りています。それにおしっこをして何回分かまとめてトイレに捨てに行きます。但し大の方は点滴台を押してトイレに出かけます。病室が割とトイレに近かったので助かりました。

     朝からラジオをつけて聴きはじめました。私はラジオと言えばAM派です。勿論FM放送の方が音質が良いのは知っています。でも私にとってラジオというのは喋りを聴くための存在なのです。音楽を聴くのならラジオの貧弱なスピーカーではなくて きちんとしたステレオで聴きたいのでラジオでは音楽はわき役でありパーソナリティーの喋りがききたいので何時もAM放送を聴いています。勿論FMでもパーソナリティーが喋りますが 何となくお洒落な感じで 気取っているように聴こえてしまい 私の体質にはマッチしません。

     私のお気に入りのラジオ番組はKBS放送で六時半から始まる笑福亭晃瓶の「ほっかほかラジオ」です。晃瓶さんと中村さんというおばちゃんのコンビで放送していますが 最高に面白くて楽しい番組です。かなり個性的な番組ですので好き嫌いは分かれると思いますが 一度聴いてみられることをおすすめします。

     七時ごろに朝食が届きましたが これも結構おいしくいただきました。八時半から口腔外科で診察を受けました。体調を問われただけで口の中はノーチェックでした。部屋に戻ってラジオのスイッチを入れて昨日病院の売店で買った 暇つぶし用の漢字ナンクロを始めました。漢字ナンクロは以前にハマった事があり 結構楽しく時間が潰せます。

     診察の時に今日は特に検査の予定はないと聞いていましたが 看護士さんが突然部屋に入ってきて採血をしてエコーを受けるように言いました。主治医の先生は口腔外科の先生ですが 内科の先生からの指示で血液検査とエコーが入ったのだそうです。とにかく私は臆病者のチキン野郎なので 聞いていない検査が入っただけで ひょっとして私の心臓が予想された以上に悪いので検査が追加されたのではないかと思って震え上がりましたが 先生に尋ねると最初から予定通りの検査だったそうで ホッとしました。

     そういえば入院してから頻繁に体温と血圧が測られますが初日は血圧が凄く高くて驚きました。実は入院する前日に ひょっとしたら手術で死ぬかもしれないので 思い残すことが無いようにポテトチップスを沢山食べたつけが回ってきたのだと思い当たりましたがどうしょうもありませんでした。二日目にはほぼ正常に戻ったので安心しました。多分初日は自覚してはいないけれど 緊張していて余計に高くなっていたのかもしれません。そんなこんなで入院二日目が無事に終わりました。

  • (入院中)12月2日

     入院初日です。朝九時に来るように言われていましたが 少し早くつきすぎて受付で待たされてしまいました。まあ遅れるよりはいいでしょう。受付がすんで取り敢えず入院病棟へ案内されました。個室をお願いしていたはずでしたが 最初は大部屋へ案内された時には少し驚きました。ちらっと見ただけですが ベッドの周りをカーテンで仕切られていて 殆ど自分の空間はベッドのスペースしかありません。窓際ならまだ日が当たりますが 入口に近いベッドでは全く太陽と無縁です。とても無理なので個室をお願いすると 幸い空きがあったので直ぐに個室へ案内されました。

     個室は結構縦長で八畳ぐらいのスペースがあり 南向きなのでめちゃくちゃ日当たりが良くて 昼間は窓を全開にして 出入り口も全開にして風が通るようにしておかないと 汗ばむくらいにポカポカでした。今どきの個室にしてはトイレがないのでめんどくさそうです。まあ。来年から使用するために新病棟が建設中ですから つくりが古いのは仕方がないのかもしれません。

     荷物をほどいて ラジオを聴きながら ベッドに寝転がって 持って行った囲碁の雑誌を読み始めました。ほどなく昼食の時間になり 初めての病院食を頂きました。普通のブログならここらあたりで部屋の様子を写した写真や食事の内容を写した写真が当然アップされるのでしょうが、私のブログはただひたすら文字だけが並びます。申し訳ありません。病院食は予想に反して美味しかったです。以前に入院した病院よりも明らかに見た目も味もよかったので本当に美味しくいただけました。ちなみに挨拶に来られた栄養士さんが可愛らしかったので少し評価が甘めかもしれません。 凄く日当たりのいい病室と予想以上に美味しい病院食で今度の入院は割と楽しく過ごせそうです。

     昼食後ベッドに寝転がっていると眠くなってきたので お昼寝をしました。うだうだしているうちに夕方になりました。今日は何事もなく終わるのかと思っていたら 看護士さんがやってきて左手に静脈留置針を装着されて 点滴が始まりました。ここから一気に病人らしくなりました。退院までずっと点滴が入る予定なのだそうで よくドラマなどで出てくる病人さんのように 移動する時には点滴をつるした台を押しながら動かなければならなくなりました。

     当然でしょう。点滴が本日から始まるから本日から入院したのです。私が手術の三日も前から入院したのは 私が常用している心臓の薬でワーファリンというのがあります。血をサラサラにして血栓ができにくくする薬で脳梗塞などの予防の為に使います。血をサラサラにする薬は血管が詰まる病気を防ぐのですが 逆に血が止まりにくくなる薬でもあります。手術の時には当然出血しますから、一時的にワーファリンの作用を切らねばなりません。所が、ワーファリンは投与を中止してもなかなか作用が消えてくれません。そこでワーファリンと同様の作用の薬で 投与をやめると直ぐに体から抜ける薬に切り替えるために三日も前から入院したのでした。

     病院としては万全を期するために 細かく配慮されたのだと思いますが 私はそこまで配慮されてしまうと いかに自分の心臓病が深刻な状態なのかを思い知らされるようで あまりうれしい気分ではありません。でも 念には念を入れて頂けたことで無事に帰ってこられたのでしょうから感謝せねばならないのだとも思いました。そんなことで入院一日目が終わりました。

     

  • 12月10日 無事に退院できました

     お久しぶりです。先月は殆ど一か月間大騒ぎをいたしておりました 顎の骨にできたのう胞の摘出手術は無事に終わり なんとか退院して本日から病院の仕事を再開いたしました。一週間サボっていたツケが貯まっているので手術が三日連続で予定されていて 結構ハードですが一週間病院を閉めていたわけで 売り上げが無かったのだから 頑張らねばなりません。

     売り上げが無かったと書きましたが 実は奥様がトリミングを頑張っていただいていたわけだし 薬やフードを買いに来られた方もそこそこいたみたいだし、ホテルの方も割と好調だったみたいで かなりの売り上げが上がっていました。奥様にすれば普通に病院を開けていれば私がシャンプーやドライヤーのお手伝いをすることもあるのだけれど 完全に一人で送迎からつり銭の準備からされたので 普段以上にハードな一週間だったみたいで 本当にご苦労様と申し上げたい気持ちです。

     さて、この一週間は普段と全然異なる生活をしていたわけで 当然シャッターチャンスも沢山ありました。しかし結果的には一度も写真を撮らなかったので 残念ながらこのブログの写真第一号はまたまた先送りになってしまったことを報告せねばなりません。ひょっとしてこのブログをお読みいただいている方で 写真を期待されておられる方がいらっしゃるのなら 本当に申し訳ございません。 正直私は写真に写ることが大嫌いであり 同時に写真を撮ることが凄く面倒に感じるので 例え自分が写っていなくても なかなか写真をとれません。

     それとこのたび私が手術で入院することをブログに書きましたので 数名の方から励ましやお見舞いのメールを頂きました。この場を借り増して心よりお礼を申し上げます。こんな我儘放題のブログにお付き合い頂けているだけでも感謝、感謝なのにわざわざお見舞いいただきまして 奥様がメールをプリントアウトして病院に持ってきてくれるたびに 本当に嬉しくて元気が出ました。

     入院中もブログに書くネタをメモにして残してありますので 今後掲載していくつもりです。振り返ると退屈で単調な入院生活のようでしたが それなりの変化が毎日ありましたので ぜひご報告させてください。本日は仕事はじめであり結構疲れましたのでブログの方はこのあたりで終わらせていただきます。また出来るだけ毎日更新してまいりますので宜しくお付き合いください。

     

  • 12月1日 明日から入院なので その準備をしました

     明日から手術のための入院をしなくてはならないので その準備をしました。とは言っても私はうろうろしていただけで 奥様がてきぱきと必要なものを揃えてカバンに詰めたり 提出するべき書類をまとめて袋に入れてくれたりしたのを眺めていただけでした。一週間も入院するのですが 下着などの着替えは必要に応じて奥様に持ってきていただくので 割と身軽な持ち物で入院します。

     個室に入院するのですが 今どきだからテレビはあるだろうし 念の為にラジオを持参します。私は結構ラジオっ子です。本当はDVDの再生機を持ち込んでDVD三昧の生活にしようかとも思いましたが 今年読もうと思って読めなかった本を持ち込んで 読書三昧にしようと思い直したので DVDは諦めました。正直申し上げて 手術自体は怖くてたまりませんが 長生きするためには避けて通れない道なので 観念しました。明日九時までに入院しなければならないので 恐らく明日の朝にはブログに投稿できないので これが手術前の最後の日記になります。デジカメを持ち込んでこのブログの写真第一号を掲載しようと思っています。

     このブログを読んでいただいている方がどれだけいらっしゃるのかさっぱり見当がつきませんが 診察をしている時に飼い主さんから ブログ読んでいます と言われてドッキリすることが結構あるので そこそこ患者さんには読んで頂けているのかな とも思いますが 無事に手術を終えて退院して またブログを再開できることをご期待ください。それでは本日は誠に簡単ではありますが  情けないけどもうすでに緊張していて頭が回転しないので終了いたします。