Dr.喜作のブログ

2014年4月 の記事一覧

  • 4月19日 本日は岐阜大学時代の私のアイドル小沢なつきさんの誕生日です

    私は自分の外見に自信がないからなおさらなのかもしれませんが チャーミングな芸能人に憧れる習性が昔からそして今もあります。一番最初に好きになった芸能人が まだ小学生の頃でしたが 中村雅俊さんの奥様になった五十嵐じゅんさんです。五十嵐さんはアイドル時代ははっきり言ってすごくへたくそな歌を歌わされて可哀そうな気がしましたが 非常にチャーミングな女の子でした。結婚して芸能界を引退して しばらくしてから女優として復帰された時から 五十嵐 淳子さんと名乗るようになられたのだと思います。現在もう60歳を超えておられると思いますが いまだにすごく清楚で美しくて 女性としては全然OKです。OKという意味はセックスの対象として非常に魅力的であるという意味です。

    次に私が芸能人で好きになったのが中学から高校時代ですが浅田美代子さんです。美代ちゃんの雑誌の付録のポスターを部屋の壁だけでは足りなくて天井にまでベタベタと貼りまくっていました。別に美代ちゃんのことが嫌いになったわけではありませんが 大学生になったらいつの間にか忘れてしまっていました。浅田美代子さんは確か私よりも一つ年上ですから もうすぐ還暦のはずです。自分が年をとればその対象となる女性も必然的に年を重ねられるわけですが 最近では毎朝「花子とアン」に出演されているのでお顔を拝見しますが 全く心がときめきません。現在はもう何度も書いていますが乃木坂46の高山一実さんが大好きです。結局は自分が年を取ってじじいになっていることを自覚せずにいつでも二十歳前後の女の子ばかりを追いかけてしまう非常に愚かな人間であることは奥様にさんざん指摘されてある程度は自覚しているつもりですが この情けない習性というか本能はたぶん死ぬまで改まらないのだと思います。

    岐阜大学に通っていた頃ですから私が30歳前後の頃ですが「花のあすか組」に出演していた小沢なつきさんを大好きになりました。今思えば取り立てて美人でもないし可愛らしくもないけれどスケ番ミコの役柄がとってもチャーミングでした。恥ずかしげもなく本屋さんで写真集を買いに行きましたが 甥っ子にプレゼントするので包んでくださいと店員さんに頼みました。ただその写真集を机の上に置きっぱなしの所をクラスの友人が遊びに来て見つかってしまい いい年になったオッサンがアイドルの写真集を大事にしているとクラスで噂になった時にはかなりへこみました。

    その小沢なつきちゃんもいつの間にか結婚して芸能界を引退したみたいで 忘れてしまっていました。所が2004年頃になって芸能界に復帰しました。昔のアイドルが復帰するときによくあるパターンでヌード写真集の発売からの復帰でした。かつては一世を風靡したアイドルのヌード写真ですからそれなりに一時的には話題になりました。その後は当然のように転がり落ちていってAV女優になってしまいました。かつて好きだった女の子の芸能界の底辺でもがいている姿など見たくもなかったのですが 偶然になつきちゃんの出演しているAVを入手してしまいました。見ようか見ずに捨ててしまおうか迷いましたが私も男ですから一度だけのつもりで再生してみました。

    AVを鑑賞しながら男がすることは一つしかなくて せっせと自分を自分で慰める作業に没頭してしまいました。一度だけのつもりが何度も何度も再生しては 何度も何度も自分を自分で慰めました。はっと我に返った時には自分を慰めた時に陥る虚しさが普段の何百倍も強く感じました。男ならだれでもよく分る気持ちであり、女性にいくら説明しても理解してもらえない虚しいやるせのない気持ちです。

    私は現在進行形で好きな芸能人を自らを慰めるときのおかずにしたことがありません。なんだかその女の子を汚してしまうような気がするからです。まあ、現在売れている芸能人でバージンなのはAKBのたかみなぐらいのものだとは思っていますが。だからこそ小沢なつきのAVを見ていい年したオッサンが何度も自分を慰めた行為がすごく恥ずかしいし情けなくなります。今日が小沢なつきちゃんのお誕生日だということで久しぶりに彼女のことを思い出しました。思い出したからと言ってそのDVDを引っ張り出してきてまたまた自分を慰めることは恐らくないと思います。

  • 4月18日 久しぶりに羊羹を買って食べてしまいました

    私は体質的にお酒が苦手です。その分甘いものが一般の男性に比べて好きなのだと思います。今日夜に病院を閉める少し前に患者さんがいなかったので 近所のスーパーまで晩御飯の材料を買い出しに出かけました。私は恥ずかしいのですが これだけ太っているのでこの年齢になると致し方のないことかもしれませんが糖尿病です。普段から血糖値やヘモグロビンA1cの値を気にしていますので なるべく甘いものは食べないように気を付けています。でも体を動かして疲れた時など 無性に甘いものが食べたくなります。本日の夜がそんな状態でした。

    晩御飯のおかずもなるべく豆腐類や野菜を中心にしようと心がけていますが 今日はどうしても甘いものに興味がわいて甘いもの売り場に足が向いてしまいました。甘い食べ物の極みと言えばおはぎや万頭の類、羊羹そしてチョコレートだと思いますが 今日は和の気分でしたので羊羹をチョイスしてしまいました。羊羹にもいろんな種類のものがあります。以前にも書いたことがありますが母の実家が福岡県の八女という地域で最近は多少知名度が上がってきましたが八女茶が特産物です。観光バスの休憩所になるくらいの大きな菓子屋だったので母の実家で色んな和菓子や羊羹を製造していました。羊羹は当然特産である八女茶をたっぷりと使った緑色の茶羊羹でした。

    子供のころには母の実家からちょくちょく段ボール箱でお菓子が郵送されてきました。勿論子供の喜ぶチョコレートやキャラメルも入っていましたが そこそこ上等の和菓子や茶羊羹がかなりの量いれてありました。ですから子供のころ我が家には茶羊羹が常備されている状態でした。子供ですからその羊羹がそこそこ上等のものであることなんか勿論分っていませんでしたが 贈答用にも使われる位のいいお値段の羊羹だったのだと思います。しかし子供のころにはそのありがたみが理解できず お客さんが来た時などに茶菓子として頻繁に茶羊羹が出されて 残り物が子供にも回ってきますが 羊羹と言えばいつもいつも緑色でお茶の味がする代物ですから辟易としていました。

    今思えばそこそこ上等の羊羹を食べ飽きていたわけですから 贅沢な話だったのかもしれませんが テレビドラマなどでたまに羊羹が茶菓子として登場する場合 普通は小倉羊羹や栗羊羹で外観が茶色でした。ですから一度でいいから茶色の羊羹を食べてみたかったのをよく覚えています。大人になって初めて茶色の羊羹を食べた時には 勿論食べなれた茶羊羹とは色だけではなくて味も異なり かなり感動したのを覚えています。

    本日購入した羊羹はスーパーで売っている5センチ×7センチ位の一人で一回に食べ切れるサイズでしたが価格は確か100円の栗蒸し羊羹でした。価格相応に栗のかけらをゼラチンで固められたような代物で 勿論それほど美味しさを期待していたわけではありませんが とりあえず甘いものにありつけたので 貪るようにほんのひと時で食べてしまいました。残ったのは甘いものへの誘惑に負けた自分への情けなさばかりでした。せめてもの罪滅ぼしに晩御飯は抜きの処分を甘んじて受けました。

    まあ、人間はその人によって異なるのでしょうが色んな誘惑と戦いながら生きているのだと思います。勿論その誘惑を受け入れても自分や他人に迷惑をかけない範囲であれば 受け入れても構わないのでしょうが 私の場合の甘いものは 血糖値を確実に上昇させてしまいます。糖尿病という厄介な病気と一生戦わなければなりませんから 月に一度ぐらいなら大目に見てもいいのかもしれませんが なるべく元気で長生きしたいので極力甘いものの誘惑には負けないように頑張っていこうと反省した一日でした。

  • 4月17日 今年二回目の狂犬病集合注射に参加しました

    8日の火曜日に続いて本日もお天気は良くて 若干汗ばみそうになるくらい暖かな一日でした。所がこのホームページの表紙にも書きましたが 今年は集合注射の日程全般にわたって穏やかな晴天に恵まれているにもかかわらず注射頭数は買結構前年度に比べて減少している会場が多いのです。以前は注射頭数の一割ぐらいが新規登録でつまり毎年一割ぐらいが飼い犬の頭数の増加を表していましたが ここ数年は登録件数が注射頭数の5パーセント以下で明らかに新しく買い始められた犬の頭数が減少しています。

    犬の寿命は平均して十五年ぐらいですから毎年そう登録数の十五分の一、約7パーセントが死んでいく計算になりますから ここ数年は枚方市全体の登録件数も減少し始めているのかもしれません。これはあくまでも私の実感ですから正確な数値は確認しておりませんが 枚方市の人口は少しずつ増加していると思いますから犬の登録件数もそれにつれて自然に増加していいと思いますが なかなか増加しているようには感じられません。世の中が不景気で殺伐としていれば猶更ペットによる精神的な癒し効果は重要になると思いますから 犬の登録件数も増加してくれることを期待しております。

    本日の注射頭数は前年が210頭だったのにわずか170頭と40頭も減少してしまいました。担当する会場は毎年くじ引きで決めますので多い年もあれば少ない年もあります。勿論、注射頭数が少なかったからと言って担当した獣医師が肩身の狭い思いをすることはありませんし、各人の注射頭数の平均値を出して 多い人は吐き出し、少ない人が受け取るシステムなので基本的には各人の取り分は差がつかないようになっています。但し 若干多く注射した人の方がしんどい思いをした分潤うような計算になっています。ですから出来ましたら一頭でもたくさん注射をしたいのですが こればかりは飼い主さん任せで結果がでますので 獣医師が張り切っていても仕方がありません。

    まあ、そんな個人的な損得よりも 集合注射全体で大きなトラブルがなく無事に終了してくれることが 獣医師会の役員としてはよっぽど大切なことですからそのことが気がかりです。現在までに副作用の報告が一例ありましたが ごく軽い症状ですぐに症状が改善されたみたいなので ホッとしています。ここ数年報告が続いているのが犬同士の噛傷事故です。今年も二件ほど報告されていますが どちらも被害を受けた犬が殆ど無傷なのでそれほど心配していません。ただ残念なのが このような事故には被害者の犬がいれば当然加害者の犬もいるわけであり 加害者の犬の飼い主が被害者の無事を確認する前にさっさと立ち去るケースが殆どだということです。勿論犬同士の事ですし被害を受けた犬に全く過失がなかったのかどうかは分りませんが 少なくとも自分の犬が加害者であることが分かっていれば被害を受けた犬の容態が明らかになるまではその場に留まるべきなのではないかと思います。

    ここ数年 このような注射会場での噛んだ噛まれた事故が増えていることも集合注射会場での注射頭数の減少の原因の一つであるのかもしれません。会場の責任者は獣医師ですから 当然私たちとしてもそのような事故が起こらないように十分気を付けているつもりですが 結局は犬を連れてこられる飼い主さんの自覚次第だと思いますので 噛んだ噛まれた事故の被害者には勿論 加害者にもならないように十分にお気を付けください。尚、集合注射会場で注射した場合に発現した副作用や 噛傷事故による治療は枚方市の獣医師会に加入している病院なら無料で対応いたしますので 何かあれば獣医師会の病院へ出かけてください。

  • 4月15日 往診で余分に料金を頂いてしまいました

    本日のお昼に 猫がここ数か月食欲が落ち気味で かなり痩せてきていて心配なので 往診して食欲元気の出る薬を点滴と一緒に投与してほしい、と電話がかかってきたので往診に出かけました。かなり久しぶりのお電話だったので事情をお尋ねしたら ご高齢の女性ですが 左右の足の骨を続けて骨折して 一年近く入院されていたのだそうです。入院中ご主人が猫の面倒をみていたのだそうですが 正直なところご主人はあまり猫好きではないので給餌やトイレの世話は見てくれたそうですが猫とのスキンシップ的な接触はほとんどなかったらしいのです。

    最近になって電話を頂いた女性が退院されたのだそうですが 猫がかなり痩せてしまっていて 食欲も以前に比べて相当に落ちているので 心配されて往診を希望されたのだそうです。おうかがいしてその猫を診察してみると確かに以前よりも体重も減少していましたが 以前はかなり肥満気味だったので 適度に体重が落ちてくれて 反って健康そうにも感じられました。ご主人はきちんと猫の面倒をみてあげておられたように思います。奥さんが希望されていた通り点滴で一日分の栄養を補給して、胃腸の状態を整える薬と食欲中枢を刺激するお薬を併せて投与してみました。どこまで奥さんがお望みのレベルまで食欲が回復するのかは疑問ですが 一般的に食欲元気を増進する薬を内服薬としてお渡ししましたからしばらく様子を見て頂こうと思います。

    診察料や往診料、点滴代と注射によるお薬代、内服薬代合わせて一万数千円を請求しました。奥さんは一万円札を二枚渡されたのでお釣りをお渡しして帰ってきました。所が病院に戻ってつり銭袋を確認したところなんと一万円札が三枚も入っていました。おそらく一万円札二枚のつもりで三枚を渡されて こちらも受け取った時にはそのことに気づかずに戻ってきてしまったのだと思います。一瞬心の中の悪魔が「ラッキー」と叫びました。しかし奥さんはおそらく年金暮らしでそれほど経済的に余裕がありそうには思えませんし、退院されて間もなく猫のことを心配された時て私を思い出していただいて 信頼して電話を頂いたのだと思うと私の心の天使が「絶対にすぐにお返ししなければなりません」と叫びました。

    これがもし千円札一枚の勘違い位なら わざわざ返しに出かけるほどもないと思ったかもしれませんが 金額が一万円となるとそんなことは言ってられなくてやはりお返しにわざわざ出かけるべきだと思いました。私は聖人君子ではないですし間違えた奥さんはおそらく気づいておられないのでしょうから 一瞬自分のポッケに入れてしまいたくなりましたが こんなつまらないことで 一万円得してもきっともっと大きな損を必ずするような気がするので その大きな損が怖くてお返しするのです。私はそんな臆病な小心者であるからわざわざお返しに出向く気になってしまいました。

    そもそもこんなお返しするのが極当たり前のことについてグダグダ書いている自分が情けなくて悲しくなってしまいました。思い悩んでいないで取りあえず奥さんに電話をかけて 事情を説明して相手のご都合を確認して 頂きすぎたお金をなるべく早く返しに行こうと思います。

    お金の話から本日は入りましたので 四月から消費税が8パーセントに上がって 世の中ではどのような影響が出ているのか考えてみました。そもそもいずれ10パーセントに上がることが分かっているのになぜ中途半端で細かい端数の出やすい8パーセントに上がったのでしょう。いきなり10パーセントに上がるよりもワンクッションおくことで 庶民の反感を和らげるための国会議員たちが自分たちはみなさんの為に頑張りましたと主張するためだけにすぎないとしか思えません。いずれ直ぐに税率が更に上がることが分かっているのにほんの短い間のワンクッション増税ですから当院の料金の表示も消費税を外税でいただく表示に変えました。診療した時の料金の明細表も消費税を含まずに書いてその合計金額に対して消費税を計算して 十円未満を切り捨てにして合わせて料金を頂くようにシステムを変えました。狂犬病関係の料金は消費税がかかりませんので面倒ですが明細書をもう一枚別に書いてその合計金額を頂くことにしました。

    これまでは消費税が5パーセントでしたから 五円玉が結構活躍していましたが これからは十円未満の料金は切り捨てになりますので 五円玉の活躍する場はなくなってしまいました。スーパーで買い物をするときの表示もこれまでは消費税込の価格で殆どが表示されていましたが 四月からは税別の価格が表示されるようになりましたから しばらくは途惑いますがまあ馴染んでいかなければしょうがありません。

    消費税が上がって喜んでいる人はあまりいらっしゃらないと思いますが 私たちが収めた税金が有効に活用されて 苦しい日本の経済事情が少しでも改善されるのでしたら 全然かまわないのですがそのあたりが不透明な感じがして 国民が納得しかねているのだと思います。この前ニュースで安倍ちゃんがわざとらしく買い物をして消費税が上がったことを実感しました、みたいな出来事が報道されていましたが、このパフォーマンスにいったいどういう意味があるのでしょう。安倍ちゃんが消費税5パーセントの時代からしょっちゅう買い物をしているのなら8パーセントに上がったことを実感できるのかもしれませんが 日本の首相が自分で細かな買い物などしているはずがないので 本当に無意味なパフォーマンスだと思います。

    この前に聞いた安倍ちゃんの演説で アベノミクスの効果で給料が上がり始めているので もう少ししたら国民の皆様もアベノミクスの効果を実感されると思います、てなことをくっちゃべっていましたが 本当に国民が給料が上がったことを実感できる日が来てくれればうれしい限りですが たぶんそんな日はずっと訪れないと私は思います。本当にあんな口だけの首相に絶対多数の議席を与えてしまったのは国民なのだから そんな無能な指導者の自己満足に四年間はつきあわざるをえないのだと 思うとゾッとします。

  • 4月14日  1900年のパリ万博が開幕した日だそうです

    日本での万博と言えばエキスポ70という言葉が今も記憶に残る1970年の大阪万博ですが さすがにいろんな文化の最先端を行くパリではなんと8回も万博が開かれています。有名なエッフェル塔は1889年の万博を記念して建てられたのだそうです。

    大阪万博が開催された年は私が中学一年生の時でした。丁度中学に進学して 新しい生活が始まりラジオを聴くようになり外国の音楽に接するようになった頃ですから 外国の文化に興味がわいてきており たまたま大阪で開かれた大きな博覧会に私は夢中になってしまいました。

    私は交野の実家に住んでおりまして 万博会場までは何度も電車を乗り継がないといけない 相当に遠い場所でした。初めて出かけたのは小学校の時の仲の良かった友人と五人で行きました。近所で待ち合わせて 五人もいれば一人ぐらいしっかりしていて電車の乗継にも自信のある子がいたので その子の誘導する通りに移動するとなんとか万博会場に辿り着けました。

    その頃の私は世間知らずの臆病者で電車の乗継など恐ろしくてとても一人ではできませんでした。所が万博にすっかり魅了されてしまった私はその乗継の恐怖に立ち向かってでも出かけたくなってしまいました。まず京阪交野線で郡津駅から枚方市駅まで行きます。枚方市駅から本線で淀屋橋行の急行か準急に乗ります。淀屋橋駅に着いたら御堂筋線に乗り換え千里中央まで行きます。千里中央からモノレールに乗って万博会場にようやく到着します。

    これだけ乗り継ぎを何度も繰り返すのが それまでは一人では怖くてとてもできませんでしたが どうしても万博会場に行きたい気持ちが強くて 一人でなんとか辿り着けるようになりましたから不思議です。でもまあこのおかげでそれからは知らない駅での電車の乗継も看板などを頼りにして それでもわからなければ駅員さんに尋れば何とかなることを経験してからは一人でどこにでも行けるようになりました。

    それ以来時刻表を見るのが大好きになり 時刻表マニアの方が良くされるように実際には出かけないのだけれど時刻表で電車の乗継を確認して全国の観光地まで出かけた気分を味わうようになりました。本屋さんでその観光地の名所や名物を調べてメモして帰り時刻表旅行に活用するようになりました。

    例えば今度の金土日と三連休があるとしたら 郡津駅を始発に乗り出発します。新大阪駅までの所要時間を計算して最も早く乗れる新幹線に乗り例えば広島駅まで行きます。広島の観光スポットとしては例えば原爆ドームや宮島などを巡るスケジュールを立てます。名物の牡蠣料理やお好み焼き屋さんまで観光ブックで調べておきます。その日宿泊する旅館も時刻表に乗っているので探して一泊するといくらかかるのかまで調べます。

    そうやって三日間のおおよその時間的なスケジュール表を実際に作り それにかかる費用まで割と細かく計算します。そこまですると実際には行っていなくて 勿論一銭も使っていませんが 結構旅行した気分が味わえますから暇な方は是非お試しください。

    話を大阪万博にもどしますが約半年ほどの開催期間で私は二十回以上通い詰めて虹の塔以外の全てのパビリオンに入りました。凄く楽しかった印象のパビリオンは三菱未来館と日立グループ館です。四十年以上前の話ですから詳しくは覚えていませんが三菱未来館は何人かで乗り物に乗りこみ いろんな未来を想定した場面に遭遇しながら楽しむアトラクションで凄く面白くて「さすが三菱」と思いました。日立グループ館はやはり数人で一つの乗り物に乗り込み 運が良ければその乗り物の操縦桿が握れます。一度に十数機の乗り物が連動して飛行機が発進して着陸するまでを体験できます。着陸に失敗すると 周囲が真っ赤になり焼け焦げるのまでを体験できました。

    逆に詰まらなかったパビリオンはかなり沢山ありました。アフリカ辺りのきいたこともない国では 中学校の文化祭でももう少しましなものを展示してありそうなパビリオンがいくつもありました。人気のないパビリオンにはすぐにはいれますが人気のある例えば月の石を展示してあったアメリカ館や今はもうなくなりましたがソ連館は何時間も並ばなければ入れませんでした。

    万博に行くときには殆ど始発で出かけましたが朝一から並んで入場して 思いっきりダッシュして人気のパビリオンの列に並びました。それから閉館間際の時間帯には人気のあるパビリオンでも割と短時間で入館できましたから 本当に朝から晩まで駆けずり回って楽しみました。中学一年生なので体力がもったのだと思いますが 会場を後にしてから家に帰り着くまで相当時間がかかりましたから 疲れ果てているので居眠りをして電車を乗り過ごしてしまったことが何度もありました。

    本当に万博は楽しい思い出が一杯なので もう一度日本で開催してほしいです。私はオリンピックよりも万博をもう一度開催されることを希望します。

  • 4月13日 本日は喫茶店の日です

    1888年に東京の上野に日本の喫茶店第一号が開店した日だからだそうです。喫茶店の定義はコーヒーや紅茶、ジュースなどのアルコール以外の飲み物と茶菓を提供するお店だそうです。時代劇によく出てくる茶店もお茶を喫する所という点では喫茶店なのかもしれませんがお団子などを頼むとお茶はサービスでついてくるのではないのかと思います。現在でも日本茶や中国のお茶を提供するお店はありますがそのようなタイプのお店は茶屋若しくは茶館と呼ばれるそうです。似たような類のお店にカフェというのがありますがカフェは喫茶店のメニュー+アルコール類の提供が可能なお店で 喫茶店とは一線を画しているのだそうです。

    私は大学が岐阜でしたが 岐阜は名古屋と共通する文化圏であり 喫茶店のモーニングサービスが凄く充実している事で有名です。まず大阪の喫茶店と根本的に異なるのがモーニングサービスがついても料金が高くなりません。それでいてトーストにハムエッグ サラダにデザートまでついてコーヒー一杯の価格なのです。驚いたお店では具の違うお握りが三個、みそ汁、卵焼きにお漬物までついてコーヒー一杯分で済みました。朝からお腹が一杯になりました。行ったことはありませんがモーニングサービスで食べ放題のお店もあるのだそうです。

    名古屋の文化圏ではどこも似たような充実したモーニングサービスがついてきますから 日曜日の朝なんてご家族総出でおじいちゃんからお孫さんまで勢ぞろいして喫茶店でモーニングを食べている姿をよく見かけました。モーニングサービスのつかない時間帯も小皿にピーナッツやクッキー、マドレーヌなどがコーヒーのおまけに当然のようについてきました。岐阜大学にいる六年間その様な生活をしていたので 大阪に戻ってから喫茶店でコーヒーを頼んでも 大阪としては当然なのですがコーヒーに何にもついてこないので 何となく損した気分になっていました。

    病院を開業してからは近所にいきつけの喫茶店が出来ました。友梨ちゃんというお気に入りの女の子がいたからかもしれませんが セッセと通っていましたけれど 一言気に食わないことを言われたのでそれ以来殆どそのお店には行っていません。別に私はコーヒーの違いが分かるほどの味覚を持っていませんし、最近はドラマ「相棒」の右京さんの影響でどちらかというと紅茶の方に興味が移っていたからかもしれません。

    当然のように右京さんみたいにポットを高い位置に持ってカップに注ごうと何度もチャレンジしましたが勿論上手くいくはずがありません。いつも火傷しかけて奥様に馬鹿にされるのが落ちでした。コーヒーはブラックで飲むのが普通でしたが 紅茶はミルクタップリとお砂糖をほんの少し入れるのが好みの飲み方です。銘柄としては 名前がカッコいいのでプリンスオブウェールズがお気に入りという事にしておきます。

    年をとってからトイレが近くなり必然的に早起きになってしまいましたので 朝の静かな時間にお湯をゆっくりと沸かしてお気に入りのミルクティーをのんびりと頂くと 今日も一日頑張ろうという気分になるような気がします。あたしは残念ながら全てのお酒と相性が悪いみたいなので そめて紅茶ぐらいは銘柄や飲み方に拘りを持ってみたいのですが なかなか銘柄による味の違いを判別できません。でもお茶なんて難しい事を考えずに楽しめればいいのだと思いなおして これからも気楽に楽しんでいこうと思います

  • 4月12日 振替休日が法的に定められた日だそうです

    1973年の本日に振替休日 即ち祝日が日曜日と重なった場合次の月曜日も休日とすることが法的に定められたのだそうです。1973年と言えば私が高校生の頃にスタートしたらしいのですがイメージとしてはこの制度になったのがもっと最近の出来事のように思っていました。どうも1998年にスタートしたハッピーマンデー制度と混同しているからかもしれません。

    ハッピーマンデーとは週休二日が定着してきた世の中で月曜日に祝日を持ってくると三連休になるために日にちをずらせる祝日を月曜日に強引に持ってくる制度です。確かに三連休となればまとまったお休みですから趣味に没頭したり 旅行に出かけたりできてお休みになる人にとっては有難い制度でしょう。でも祝日の起源はある特定の日に意味合いを持たせて その日を国民全体でお祝いしようという事だったはずで 国民のまとまったお休みの為にその年の曜日によって日にちが変更されたのでは その祝日の本来の意味が失われてしまいます。最近はカレンダーが赤日なので祝日であるのは自覚していますが その日が一体何の日が分からないままに過ぎていく祝日も珍しくありません。でも本来のその日が祝日となった起源や意味合いを考えながらその一日を過ごす事にもそれなりの意義はきっとあると思います。

    まあ、学生やお勤めの人にとっては祝日の意味合いよりもまとまったお休みの方がずっと有難いのかもしれませんから文句を唱える人は殆どいないのでしょう。私も短期間ではありますがサラリーマンだった時期がありますから 週五日のお仕事の日のうち一日でも祝日でお休みがあると凄く楽になり 嬉しかったのを覚えています。

    それから学生や勤め人の方にはお休みは有難い事かもしれませんが 我々自営業者にとっては祝日などのお休みは全然関係がありません。勿論余裕のある方はカレンダー通りにお休みされるのかもしれませんが 当院の場合は水曜日が決まった休診日でそれ以外のお休みは大晦日と正月の三が日だけです。ゴールデンウィークやお盆はむしろ稼ぎ時ですから普段よりも忙しい位です。まあ、自営業者の場合は頑張った分自分の実入りが増えるわけですし 基本的に動物病院もサービス業に分類される業種ですから 皆さんがのんびりされる時こそお仕事に頑張るべきなのだと思っています、

    三連休になれば小旅行を企画される方も増えるみたいで ペットホテルでお預かりする子も増えていますので当院としてはハッピーマンデーの恩恵に被っています。ホテルは朝夕に運動場に散歩の出してフードと水を与えるだけなので 楽だしその割に実入りがありますから予約が入ると嬉しいです。但し、元気な状態でお預かりした以上は 当然元気な状態でお返しするのが 特に病院ですから絶対条件です。お返ししてからでも体調を崩されたりしたら 病院として恥ずかしいのでそれなりの衛生的で快適で清潔な環境を整えることは常に心がけています。

    日祝日に病院の仕事をしていると それなりにメリットはありますが同窓会や友人たちと遊びに行くときには休みが合わないので その点のデメリットは大きいのですが 今のところは仕事優先で考えています。だから友人との付き合いが疎遠になることがちょっぴり残念です。私もそろそろいつごろこの仕事をリタイヤするか考慮し始めていますので 少しでも早く毎日が日曜日の暮らしができるように 取り敢えず目の前の仕事を頑張ろうと思います。

  • 4月11日 狂犬病集合注射に当番医として参加しました

    当番医というのは集合注射で注射を担当する先生に例えば交通事故とか犬に噛まれて注射できない状態になるなど 緊急事態になった時にピンチヒッターとして注射を代行する役割と 通常は注射をする前に健康状態を予診票で確認することが役割となります。この当番医制度は数年前から始まりました。獣医師としては一つの会場に二名が必要となるので参加する日数が増えて個人の負担は重くなりますが より安全に確実に集合注射の業務を遂行するためには致し方のないやり方かもしれません。

    本日担当した会場はそれほど注射する頭数が多くなくて 割とのんびりした雰囲気でしたので私の仕事もそれほど混みあう事もなくてそれほど疲れませんでした。基本的には予診票の項目に全て異状なしと記入されていればそのまま注射をうってもらいますが 痙攣や発作を起こしたことのある犬の場合はその痙攣の起こった時の状態や病院での診断結果とその後の経過などを確認して注射をすべきか止めておくべきか判断せねばなりません。

    集合注射業務の責任者としては 心配な面のある犬の場合はかかりつけの病院で注射してもらう事をおすすめしたいのですが飼い主さんによってはわざわざ会社を休んでまで連れてこられている場合もありますから 無下に追い返すこともできない場合もあります。それでも注射の副作用が心配される時には注射をお断りするケースもあります。但しどうしても飼い主さんが注射を希望される場合には 獣医師側が副作用について十分に説明したことを理解したうえでどうしても注射を希望するので 何か問題が起こっても一切責任を問わないことに同意していただいて署名を頂き注射する場合もあります。

    本来なら同意書に署名を貰ってまで注射をするケースは避けたいのですが 本日はてんかん持ちの犬で数日前に発作が起こったばかりという犬が来ましたので注射を何度もお断りしましたが 他の日に病院にいけないのでどうしても今日注射をしてもらいたいと希望されましたので 仕方がなく同意書に署名してもらい注射しました。何も副作用が起こらないことを祈るばかりです。

    本日は頭数が少なくて当番医としての仕事は楽でしたが お天気が良くて日差しか結構きつかったので炎天下で動き回りそこそこ日焼けをしたようです。面の皮は厚い方かもしれませんが皮膚は軟弱でちょっと日焼けすると赤くなってしまうので女の子みたいで恥ずかしいです。まあ天気が悪くて寒くて風邪をひくよりはずっとましだとは思いますが。

    本日も無事に集合注射を終えられて日程の半分を消化しましたが 前半は殆ど問題らしい問題はなさそうなのでホッとしています。後半も無事に終わってくれることを切に願います。

  • 4月10日 小保方さんの記者会見を見て思ったこと

    私はSTAP細胞の発表された時点で この若い女の子がこんなノーベル賞ものの大発見の研究責任者であることの胡散臭さがどうにもぬぐえませんでしたが。今回の記者会見を見てもやっぱり納得のいかに事ばかりです。

    理化学研究所という名前は以前から知っていましたが 日本の研究機関としては凄く権威のある立派な組織であるように紹介されています。ホームページを拝見して求人の項目に入ってみました。博士号を取得して十年ぐらいの研究実績のある人をただ一人だけ募集していました。その一人にはいきなり研究室を与えられて十分な設備や研究スタップまで準備されるみたいです。

    小保方晴子さんは早稲田大学の理工学部で博士号を取得されたみたいですが普通に大学で博士号を取得するのには四年で大学を卒業して大学院に進みスムーズに行っても博士号取得には五年かかるはずですからストレートで大学に入っても二十七歳で博士号を取得するはずです。現在三十歳の彼女が博士号を取得してからまだほんの三年しかたっていないはずです。その人物が何故理化学研究所のそれもかなり重要なポストに位置するのかさっぱり理解できません。

    相当に強力なコネでもあったのか それなりにチャーミングな女性ですから 女の体を武器に活用したのか知りませんが彼女の研究者としての実働年数と研究実績からして 彼女のついている世紀の大発見の責任者というポストは明らかに釣り合いが取れません。

    記者会見の中身にも納得がいきません。調査委員会の調査結果が発表された時には凄く威勢がよかったのに 今度の会見ではやたらと腰が低くて お詫びばかりしています。そもそも論文のデータに表示ミスがあるのなら いち早く正しいデータを明らかにするのが筋でしょう。すくなくとも捏造ではなくてうっかりとしたミスならそんな事は簡単にできるはずなのにそれをすぐにしないところが余計に怪しく感じられます。

    画期的な発見であればあるほどその論文が発表されたら世界で一斉に再現実験が行われるはずであるのは常識なのに 「実験のやり方には独特のコツがある」等と発言すること自体がおかしいでしょう。小保方さんにしか再現できないようなことを 論文で発表すること自体が大間違いなのだと思います。

    とにかくこの問題については小保方さんの行動も発言も全てが怪しく感じられてとても「STAP細胞」の存在なんてしんじられません。でもそれ以上に不可解なのが理化学研究所の対応です。本来なら身内の研究者の世紀の大発見の発表を徹底的に擁護すべき立場なのに 今回の発表は全て小保方さんの個人プレーであり その全ての責任は小保方さん個人にあり、理研にはその責任が全くないようなスタンスです。

    もし本当に「STAP細胞」が存在するのであるならノーベル賞がもらえるはずの大発見です。その大発見を発表する論文に初歩的なうっかりミスなど本来なら存在するはずがありません。理研としても細心の注意を払って論文を審査し その再現性に至るまで十二分に確認してから発表に踏み切るはずなのに 今頃になってやっとその論文の調査をして実験を確認するなどという事は常識では考えられません。

    今回のこの騒動は一遍のミステリー小説のようで 一体だれが何の目的で起こしたのか、そこには大いに興味がありますし 存在するはずのない「STAP細胞」がどのように葬り去られるのかその結末もみてみたいように思います。しばらくはどのように決着がつくのか楽しみに注目していこうと思います。

  • 4月9日 父親に振られて暇な休診日

    先日父親がふらっと倒れて入院騒ぎがあったことは このブログで書きましたがもう87歳の父親ですからいつ何があっても不思議がない事を改めて思い出しました。出来るうちに親孝行をしておこうと 柄にもなく父親を本当に今年で最後になるのかもしれないので 花見に連れ出そうと自分勝手に企画をしました。枚方カントリークラブのライトアップされた夜桜でも見に行こうと勝手に予定を立てて準備の心つもりをしていました。

    休診日ですから夕方まだ明るいうちに到着して適当な場所を確保して 父親も年寄だし私も地べたに座るのは辛いので組み立て式のテーブルと丸椅子でも用意してそれに腰かけて楽な態勢で徐々に暗くなりライトアップされていく夜桜でも見物しようかなと考えておりました。

    それで当日つまり本日の朝 天気も良いみたいだし寒くもなさそうなので 父親に電話をしました。普段はいつも暇そうにしている父親なので無条件にOKしてくれると思っていたら 今夜は生憎旧友が大阪に来たので 予定があり夜は時間が取れないとの返事でした。87歳にもなると同級生も殆どが亡くなっているので生き残っている友人は希少価値があるのでしょう。

    勿論こちらが 勝手に暇だろうと思いこみ 独りよがりで心づもりをしていただけだし 具体的には父親の同意を得てから 料理の準備もしようと思って別にまだ買い出しにも行っていませんでしたから 別段断られたからと言って 何も損したわけでもありませんし嗚呼そうですかと諦めたら済む問題なのですが まさか父親に振られるとは思っていなかったので 結構がっかりしてしまいました。

    今回は柄にもなく親孝行をしようとして 一人で思い込んで勝手に心の準備をしていて空振りに終わってしまい 結構がっかりしている自分に 情けなくて何となく恥ずかしい気持ちを感じてしまいますが 今回の事に懲りないで出来る親孝行を思いついたら実行に移す努力は続けていこうと思います。

    私はこのブログを読んでいただいている方ならよくお分かりだと思いますが かなり気が短くて 割と簡単に切れやすい直情的な人間ですが 私の父親も今ではかなり丸くなりましたが かなりの直情型の人間だったと思います。子供の頃にはよくひっぱたかれました。まあ、自分が悪いと思う事なので黙ってびんたを受けていました。たまに納得が行かない時には反抗しましたが子供の頃は父親にかなうはずもなく更にびんたを余計にもらいました。

    所が高校生になって身長も体重も父親を上回り 叱られて反抗した時に父親をはねつけてしまいました。体が父親よりもでかくなり体力的に勝るのはある意味当然かもしれませんが 父親をはねつけた時には 自分でもかなり驚きましたし 父親もびっくりした顔をしていました。

    父親には絶対にかなわないと思っていたのに 単に体がでかくなったために体力的に勝っただけにすぎませんでしたが 私としてもかなりショックでした。父親も少なからずショックだったのだと思います。勿論それ以降も父親に説教をされる機会は度々ありましたが びんたを貰う事はなくなりました。父親も私と同様に勝てない喧嘩はしない主義みたいです。こんな所も私は父親にそっくりだと奥様にいつも言われてしまいます。

    高校生位からは別に珍しい事ではないのだと思いますが なるべく父親とは顔を合わさないようにしていました。下手に顔を合わせると つまらない事で口論になるからです。サラリーマンだった父親はその頃かなり早くに出勤していましたから朝私が目覚めた時にはもういませんでした。帰宅するのも大体十時ごろだったのでその頃には夕食と入浴が終わっていますから 私は自室にこもっており殆ど顔を合わせることはありませんでした。

    大学時代もそんな感じで殆ど父親とかおをあわせることがないので 当然ほとんど話をすることもありませんでした。就職が塩野義製薬に決まった時も事後報告だけで取り立てて相談することもありませんでした。会社を辞めてもう一度勉強をやり直して獣医科の大学を受験することも 自分だけで決めて実行に移しました。岐阜大学の獣医科に合格してから 開業獣医師としてやっていきたいことを やはり事後報告をしました。

    勝手に会社を辞めて約一年間家に引きこもりましたが 何を考えて何をしているのかすら話しませんでした。私としたらちゃんと大学を出してもらって一流の企業に就職できたのに それらを全て投げ出して もう一度やり直そうと自分で勝手に決めた以上 中途半端な段階ではなくて一応の結果が出るまで 報告のしようがないと思ったからです。

    何にも話さない私に対して 好きなようにひきこもらせてくれて寝る場所と食べ物だけは不自由しない環境を作って黙ってやりたいようにやらせてくれた父親には今でも大変に感謝しています。引きこもっていてもたまに外出した時に母親が部屋の掃除をしてくれて 部屋を見れば受験勉強をしていることは当然分かったと思いますが 何も口出ししないでやりたいようにさせてくれたから現在の私があります。

    岐阜大学に合格した時に 父親に合格した事と将来動物病院を開票したいことを話した時に父親は喜んで涙を見せました。自分の息子だから部屋に籠って腐ってしまう事はないと信じていたけれど 相当に大きな心配をしていたことを口にされて さすがに私も声を出して泣きながら両親にお詫びしました。

    そんな事があってからは 父親ともたまに話をするようになりました。私がお酒の相手が出来れば もっと簡単にいろんな話が出来るのでしょうが 情けない事に全くの下戸なのでお付き合いできません。まあ、今日は振られてしまいましたがこれにこりないで出来るうちに親孝行に励もうと思います。

    そんなことで朝から張り切っていたのに 空振りに終わったので 何にもすることが思いつかなかったので久しぶりにカレーを作りました。例によって玉ねぎのみじん切りを大量に作って こんがり飴色になるまで丁寧に炒めて 大好きなジャガイモを沢山いれて 外国産の安いスライス肉大量に加えて寸胴鍋になっぷりと作ってしまいました。とにかく私が一番おいしくなることだけを考えて作るので 少なくとも私にとっては世界で一番おいしいカレーです。テレビや雑誌で紹介された美味しいカレーの店には何軒も回りましたが やっぱり私としては私の作ったカレーが一番おいしいと思います。

    ただ私は糖尿病なので普段は血糖値を気にしていますがカレーを作った時だけはそのストッパーを外してしまいます。次回の血液検査が少し不安になりますが 自分のカレーを作った時位食べたいだけ食べる生活を楽しもうと思います。