Dr.喜作のブログ

2015年5月 の記事一覧

  • 5月18日 枚方市獣医師会の結束は高まっています

    枚方市獣医師会は 恐らく初めてではないと思いますが 数十年ぶりに訪れた危機的状況に これまでになく結束しているように感じます。先日から書いているように 狂犬病集合注射で副反応の起こってしまった可能性のある犬の出現により 獣医師会に激震が走りました。注射を担当した獣医師は 勿論責任を感じていますが この事件を獣医師会全体の問題として 全会員が他人事ではなくて自分に関わる事件としてとらえて 真剣に取り組もうとしています。

    最初に副反応の疑いのある症例が見つかったことを各会員にメールで知らせた時も 飼い主と面談したことを報告したメールにも 直ぐにほぼ全員から 熱い反応が返ってきました。「雨降って地固まる」ではありませんが 降りかかってきた災難に全員で一致団結して立ち向かう事によって これまでは感じたことのない強い結束力を感じられました。

    私たちは同業者でありますから ある意味ではライバルであり商売敵みたいな意味合いを持った者同士の 集まりです。けれども同業者でなければ分かり合えないような連帯感で何となく繋がっていたように思います。しかし 大きな災難が降りかかったことによって とても個人では抱えきれないけれど 皆で一致団結すればきっと乗り越えられるような気持ちになり いわば運命共同体のような感覚になりました。

    現在まだ苦しんでいる犬がいるので とにかくその症状を失くしてあげるのが先決ですが 上手く回復してさえくれたら きっと「災い転じて福となる」の結果になってくれることを 心から祈っております。

  • 5月17日 集合注射の副反用の疑われる犬の飼い主さんと面談してきました

    本日の昼に副反応の疑われる犬が注射を担当した先生の病院で診察を受けました。症状としては首が傾いたままになり 片方の瞼が動かせず目が開いたままの状態になっているそうです。病院に付き添ってきた飼い主さんのお母さんとお兄さんなる人物が 「こんなことになったのは注射のせいだ」の一点張りだったそうです。

    客観的に見た現状を正確に理解してもらうのには 相当に骨が折れそうな状況のようでした。泣き言を言っていても始まらないので 前日打ち合わせたとおりに 注射を担当した先生と かかりつけの先生と 第三者的な立場として私が 飼い主さん宅を訪問する事にしました。

    訪問を約束した三十分前に その近所のローソンの駐車場に三人が集まって 意思統一を図り どのように話を進めていくかの作戦会議を開くことになりました。私は落ち着かないので 約束の時間よりもさらに二十分も前にその駐車場に到着しました。当然一番乗りだと思っていたら 御二人の先生たちは既に先着されていて 熱心に話し合われている様子でした。

    落ち着いてなどいられないのは お二人も同様だったみたいでした。お二人は大きな病院を経営されている先生方ですが 一応獣医師会での活動歴は私がずっと長いし 一応名前だけでも会長という立場なので なるべく話の流れを 上手くコントロールするのが私の役割だと思いました。一応話の進め方を三人で再確認してから いよいよ飼い主さんのお宅へ乗り込みました。

    本日お会いしたのは実際に犬を飼っていらっしゃる方のお父さんのお宅でした。お父さんが保健所さんに話を持ち込んだので 交渉の窓口としては お父さんになって頂いた方が 都合がよいと考えました。保健所さんの話では 訪問時にかなりのけんまくだったのだそうです。本日 病院に訪れた方は 飼い主さんと そのお母さんとお兄さんなのだそうですが ご本人以外がかなりの興奮状態で先生の説明を聞いてくれるような雰囲気ではなかったのだそうです。

    その様な事前の情報から どれだけ険悪な雰囲気で話し合いが始まるのかかなり不安でしたが そのお父さんが意外にもにこやかに三人をお宅へ招き入れてくださいました。そのお父さんとは三人とも初対面でしたので 先ずは自己紹介をしてから割と和やかな雰囲気で話し合いが始まりました。

    先ずは症状が出て苦しんでいる犬に対してお見舞い申し上げて 苦しんでいる動物を助けるのが私たち動物病院の使命でありますから 注射をした先生だけの問題ではなくて 獣医師会全体の問題としてとらえていて会全体で症状の改善に 勿論無償で取り組んでいく気持ちであることを伝えました。

    現実問題として犬に発現している症状が注射を原因としている可能性は決して高いとは考えられませんが 可能性がゼロであると断言できない限りは 注射を担当した団体として 真正面から受け止めて 逃げも隠れもしないで対処するつもりです。只 腹立たしいのは飼い主さんが勘違いされている脊髄に注射された可能性を示唆した非常識で無知な獣医師がいることです。

    我々が注射に使用する針の長さはわずか十四ミリメートルしかありません。二十キロ近くあるフレンチブルドックの脊髄に注射しようとしても物理的に不可能なのです。そんな極普通のレベルの知識を持つ獣医師にとって常識であることを ひょっとしたら本当に分かっていなくてそのような愚かな情報を飼い主さんに提供したのか もしくは自分が獣医師会に所属していないので 獣医師会に対する妬みややっかみの気持ちから 悪意を持って飼い主さんの誤解を招くような発言をしたのか理解できませんが 何にしても同じ動物病院を開業している獣医師として恥ずかしい限りです

    脊髄に注射をしたという誤解を解くために それなりに分かり易い説明をしたつもりでしたが 「まあ、ぜったいということはありえないからなあ」という飼い主さんの言葉が最後に出ましたから 私たちの真意は残念ながらご理解いただけなかったようです。まあ飼い主さんとの交渉は本日でおしまいという訳にもいかないのでしょうから これからもじっくりと時間をかけて理解していただくように頑張ります。少なくとも私たちの説明をきいて頂けるような雰囲気で話し合いが進んでいる事だけでも 当初予想していたよりもずっと順調だと思いました。

    当面はビタミン剤と必要に応じてステロイド剤などを投与して 現在みられている症状の改善を目指した治療を頑張ってみる。それで改善がみられれば それでよいけれど残念ながら 治療の効果が確認されなければ 脳腫瘍や水頭症等の脳内に問題が発生している可能性の確認が必要になってきます。その為には 専門の施設でMRI、必要に応じてCTスキャンの検査が必要になってきます。これらは専門の施設 例えば大阪府立大学の動物病院などに依頼しなければなりませんし 検査費用もそこそこの金額が発生します。

    勿論これらの検査をしたら 原因が必ず見つかるとは断言できませんが もしこの検査で原因が確定しないとなれば ワクチン液そのものに起因するなど 原因がかなり限定されてきます。勿論その前に症状が改善してくれればとれで万々歳ですが いざとなれば原因究明に向かわざるを得ない覚悟で臨んでいます。

    今後の事は治療経過を見ていかないと判断できませんが なんとか早く解決してほしいと切に祈っております。

  • 5月16日 狂犬病集合注射の打ち上げがありました。

    毎年、狂犬病集合注射という枚方獣医師会にとって最大のイベントが無事に終了したのをお祝いするために メンバーが集まって飲み会、というか夜に仕事を控えている先生も多いので 飲みたいけれど辛抱する先生が多くて 昼食会を開いています。例年なら 最大の行事が無事終了したことを祝して皆で気楽に飲んだり食べたりして楽しいひと時を過ごしますが、今年はそういう訳にはいきませんでした。

    先日のブログに書いた通り 今頃になって注射による副反応の疑いのある症例が出現したからです。正直な気持ち、客観的に見て 注射をうってから症状が発現するまでの流れや 犬の現状から判断して 注射による副反応である可能性は限りなくゼロに近いと判断しています。しかし完全にゼロとは断言できませんから 集合注射における注射をする役割を獣医師会が請け負っていますから 注射をうった先生の個人的な問題ではなくて 枚方市獣医師会全16名の直面している問題として 受け止めて解決に全力を尽くそうと考えています。

    本来なら 保健所さんとの集合注射の反省会も終わり 本日打ち上げを実施するわけですから それで晴れて私の市の代表としての仕事もお役御免になるはずでした。所が 私の任期中に起こった事件ですから 当然私が市の代表として対応しなければならなくなりました。とりあえずは 明日その犬が注射をした先生の病院で診察を受けます。犬の現状をしっかりと確認して、飼い主さんの心情をきっちりと受け止めてからでないと こちらとしても対応策の立てようがありません。

    飼い主さんが平日は忙しくて日曜日にか動けない という事なので 明日病院を訪れることになっているのですが 来院した時の犬の状態、飼い主さんの心情を来院時にまずはしっかりと観察してもらってから 直ぐに私の所へ連絡を貰います。 その状況に応じてですが 注射をした先生単独の対応ですと どうしても適切な説明をしても 言い訳をしているように受け止められる可能性があるので 第三者的な立場として市の代表である私とそのいぬのかかりつけ と言ってもそれほど頻繁にかかっているわけではありませんが 普段かかっている病院の先生が 幸いにも獣医師会の会員の先生だったので その先生と併せて三人で 飼い主さん宅を訪問して シッカリト現状を確認し、獣医師会として対応する心構えや 今後の治療プランを提案しようという事になりました。

    何とか和やかな雰囲気で こちらの説明を聞いてもらって ご理解いただければよいのですが どうなる事かは鬼が出るか蛇が出るかの心境で明日を待ちたいと思います。

  • 5月13日 凄く残念だった比叡山ドライブ

    比叡山には このブログにも書きましたが 昨年の秋 紅葉見物に出かけました。比叡山と言えば延暦寺が有名ですが 私はそちらには立ち寄りません。以前に一度訪れましたが 敷地が非常に広くて その上アップダウンがきつい道ばかりなので しんどいだけで全然楽しくないからです。

    私が比叡山に登った時に必ず行くのが 頂上にあるガーデンミュージアムです。いつも行くのは 紅葉の時期 殆んど11月位ですから ミュージアムのお花畑には 殆ど何にも花が咲いていません。紅葉を見に行く時期ですからしかたがないのかもしれませんが せっかくお花畑が沢山あるところへ出かけるのに 勿体ないような気もしていました。

    ここはミュージアムですから モネやルノアールの絵画を 陶板にプリントされているものが 屋外の公園にちりばめるように配置されています。屋外ですから 当然風雨にさらされているのでしょうが 陶板にプリントされているので 何時も非常に色鮮やかで 実際の絵画のように絵具の凹凸まで再現されています。私は 絵画には殆ど興味がありませんが モネの池に浮かぶ睡蓮のの絵は 丁度睡蓮が浮かぶ池のふちに配置されていますから 臨場感が感じられて 興味深く鑑賞できます。

    昨年の秋にこちらを訪れた時に 土産物売り場で 「チューリップの球根を購入すると翌年のゴールデンウィーク辺りが見ごろになるはずですが 花の手入れはミュージアムが責任を持って請け負いますから 見ごろになったら また来ませんか」といった企画のチラシが目に入りました。

    カップルを対象として 「来年の春に花が見ごとに成長する時期まで 二人の愛を育ててください」といった趣旨が込められた企画を公園事務所が始めたのだそうです。そこそこお金はかかりましたが 翌年の春に来た時の入園券も貰えますから 実質殆ど無料のような企画でした。奥様がいつも 花の綺麗な時期に連れていって欲しいとおっしゃっていましたから 丁度良いと思ってこの企画に参加してみることにしました。

    球根は「この二つを植えます」と言って見せてもらい その花の横に立てる立札に 自分たちの名前とメッセージをかくようにと言って木の札とマジックを渡されました。奥様が諸々の手続きをされていましたので 立札には私が汚い字ではありますが 「また二人で仲良く ここに来れますように。直樹&千晶」と書き込みました。

    四月にミュージアムの事務所から写メが届きました。「チューリップが順調に成長しています。ゴールデンウィークが見ごろですからお越しください」というメッセージとともにチューリップのつぼみの写真が送られてきました。今年はゴールデンウィークの曜日の巡り合わせが悪くて水曜日に始まり六日の水曜日まで続きました。うちの病院はゴールデンウィーク中は水曜日でも患者さんが来られるので 病院をあげて 仕事をします。

    従って 次の水曜日の本日になってやっと比叡山へ出かけることが出来ました。台風が前日に通過しましたから 恐らく残っていた花びらも飛んで行ってしまったであろうと 覚悟はしていましたが 台風一過でお天気は快晴になりましたので 朝一で比叡山へ向かいました。今回は久しぶりにお弁当作りを奥様に担当していただきました。私が作るとどうしても量が多く作りすぎると いつも奥様から文句を言われますが 奥様が担当されましたので ほぼ適当な量のお弁当でした。只卵焼きは私が作った方が美味しいのではないかと 密かに思っています。でも人に作ってもらった方が どんなお弁当なのか という楽しみがありますので これからはなるべく奥様にお弁当作りを担当して頂こうかと思っています。

    第二京阪の側道を北にむかい 京都市内に入ると一路比叡山山頂を目指しました。開園時間の十時過ぎに到着して 早速ミュージアムに入園しました。いつもなら地味な花壇に 色とりどりの花が咲き乱れていて 花に無頓着な私でも 思わず見とれるぐらいに美しかったです。いつもよりもゆっくりと花や絵画を鑑賞しながら 奥に進んでいきました。

    いよいよ私たちのチューリップが植えてあるエリアに近づきました。その少し手前の花壇で 丁度チューリップの花びらが散ってしまって 葉っぱと茎だけになっているものを撤去している作業を目撃しました。花は残っていなくても私の書いた立札と葉っぱと茎位は残っていてくれることを期待していましたが ひょっとしたら何にも残っていないのかもと不安になりながら申し込んだ事務所を尋ねました。

    係りの人から立札だけ手渡されて 今朝一番で葉っぱと茎は撤去されて同時に立札も引き抜かれたのだそうです。勿論花が咲いている状態は期待していませんでしたが さすがにかっくりとしました。私たちの花が植えてあった場所に案内してもらいましたが 撤去後の無残な土だけのスペースでした。しょうがないのでその場に立札を置いて せめてもの記念写真を撮りました。

    まあゴールデンウィークを一週間も過ぎて ましてや台風が通過してから訪れたのですから そんな状況になっていても文句は言えません。でもせっかく自分たちのチューリップが綺麗に咲いていたのに その姿をチラッとも見ることが出来なかったのは残念です。訪問できる日が遅くなることをメールで伝えて せめて咲いている花の写真でもとってもらっておけばと 後になってから思いましたが 致し方ありません。

    この事については かなりがっかりしましたが まあ花が花壇に咲き乱れている美しい時期に ここを訪問できましたから そのきっかけにはなってくれたので良かったのかもしれません。凄く心配になってから相当にがっかりしましたので お腹が空いてきました。いつもお弁当を食べる展望台に行ってみました。

    五月は確かに気候がよくて 観光シーズンなのかもしれませんが 私たちがいつも来る紅葉のシーズンが 京都が一番混みあう時期なのだそうです。確かにこのミュージアムも 何時もに比べて人通りが少なかったように思います。展望台のテーブルと椅子のある場所が 何時もなら大抵先客がいるのに 開いていましたので 早速奥様手作りのお弁当を広げて食べ始めました。

    私のお弁当のおかずは揚げ物などの脂っこいものがメインになってしまいますが 奥様のオカズは お浸しや煮物など健康的なものが多くて とても美味しかったです。

    食後のお散歩にミュージアムの一番奥まで行ってみてから喫茶店でお茶を飲みまし。奥様はいつものようにケーキセットを召し上がってご機嫌でした。いつも来る11月なら寒いけれど 今日は暖かかったので テラスでお日様を浴びながらゆっくりとお茶を頂きましたので かなり心が癒された気がします。

    そこそこの時間になりましたので 帰途につきました。いつもなら立命館大学のキャンパスに寄り道したりもしますが さすがに五月で患者さんが多くて疲れているので 真っ直ぐに家に帰って 体を休めることにしました。例によって帰り道は奥様が運転してくださったので 私はウトウトしている間に帰り着きました。

    自分達の花を見逃したのは 返す返すも残念でしたが 楽しいドライブのできた良い一日だったと思います。

     

  • 5月12日 狂犬病集合注射の副反応の報告が今頃になって届きました

    本日の午前中に 樟葉で開業されている獣医師会の会員の先生から電話が入りました。先ほど保健所さんから連絡が入り その先生が集合注射会場で注射した犬に副反応が認められているのだそうです。今年の集合注射の反省会もとっくに終わった今頃になって という気持ちもありますが 注射の副反応によって苦しんでいる犬がいるのなら そんな事は言ってはいられません。

    事の発端は 本日の朝一番で 犬の飼い主さんのお父さんに当たる方が 訪ねてこられて「狂犬病を注射してから 犬の体調が悪くなった。首が傾いてひくひくしている。神経症状が出ているから 脊髄に注射されたのではないか?近所の病院の先生に尋ねたらそう言われた」という事でした。

    保健所の方が注射を担当した先生の所に電話をかけて知らせたのだそうです。七歳の20キロ近くあるフレンチグルドックなのだそうです。私が本当は会長としてのお仕事はもうお役御免のはずの時期なのですが 一応私の任期中に発生した事件なので 私に連絡してこられました。現実問題としてそれだけの体格の犬の脊髄に 八分の五インチ(約15ミリメートル)の針が届くことは絶対にありえません。まともな獣医師なら 一笑にふす位の事ですが 無知だからなのか 悪意があるからなのか 分かりませんが 一応獣医師の免許を持って開業している人間が そのような間違った情報を飼い主さんに与えてしまったがために 飼い主さんが大いなる誤解をしてしまいました。

    私はたまたま本日の昼一番で 四月分の狂犬病の書類を保健所さんへ提出する予約を取っていましたので 約束通りにその時間に出かけて行って その時の飼い主さんの様子や言い分を詳しくききました。脊髄への注射なんて もし注射するものが 意図して注射しようとしても物理的に針の長さが届かないので 不可能であり ましてや注射を担当する獣医師は万が一にもそのような事を起こさないように注射する事を心がけていますから 100%間違いなく脊髄への注射なんてありえない事を保健所の方に説明しました。

    第一にもし注射の針が脊髄に到達していたら その瞬間からのた打ち回るはずです。飼い主さんのいう事では注射の翌日から様子がおかしくなったのだそうですから その事実から考えても 注射で脊髄に損傷を与えた可能性を示唆する獣医師の馬鹿さ加減が分かろうというものです。

    一体どんな先生がそのようなバカげた情報を飼い主さんに話したのか 保健所さんに尋ねたら 勿論獣医師会には加盟していない やぶ医者として悪名の高い獣医師であることが判明しました。飼い主さん側は その全く間違った情報によって かなり怒り狂っておられるようなのです。

    当面の責任者は注射をした先生ですが このような問題は枚方市獣医師会全体の問題としてとらえて 取り組んでいかねばなりません。とりあえずは その犬の現状を確認するために 診察をさせてもらうことが先決ですが 飼い主さんが仕事の都合で日曜日にしか病院に連れていけない という事なので 次の日曜日17日にその先生の病院で診察を受けてもらう事になったのだそうです。

    保健所の方は 基本的に中立の立場で話をきかれているはずですから 私の説明で 副反応が起こっていると言われている犬の症状が注射と関係している可能性が 限りなくゼロに近い事は理解して頂けたと思います。但しいきり立っている飼い主さんが このような説明を受けても 言い訳をしているとしか受け取ってもらえない可能性が高いと予想されます。注射と認められている症状の関連性は限りなくゼロに近いとは思いますがゼロであるとはなかなか断定できないからです。

    注射との関連性がゼロであると断言できない以上は 注射した私たちが責任を持って面倒をみるのが まっとうな道筋だと思います。苦しんでいる犬が目の前にいるからには 元気にしてあげるのは獣医師としての使命でもあるからです。

    取りあえずは 犬の状態を診察してから、飼い主さんとじっくりと話してからしか 具体的な対策の立てようがないのかもしれません。何にしろ枚方市獣医師会としては数十年ぶりに起こった難題ですから ジックリと腰を据えて対応していかねばならないように思います。これが六月になって次期役員に完全に引き継ぎを済ませてからなら 私は無関係なのでしょうが 当面の責任者として対応を考えていかねばならない立場でしょうから 正直な気持ち 面倒な事この上ありませんが 頑張らざるを得ません。

    今回の事件に関しては たまたま注射を担当した先生も 相当な貧乏くじを引いたのかもしれませんが 本来ならお役御免のはずなのに対応しなければならない私が 一番の貧乏くじを引いたのかもしれません。ぼやいていても仕方がないので この事件の事を全会員にメールで報告しようと思います。ああ、それにしても溜息しか出ませんので 本日のブログは終わります。

     

  • 5月10日 乃木坂12枚目シングルの選抜発表で 腰を抜かしそうになりました

    このブログでは もう何度も書きましたが 私の乃木坂一押しはカズミンこと高山一実さんです。初期には主要メンバーの証である福神入りしていましたが 最近では三列目の一番端っこに 何時もギリギリで選ばれているような感じで ファンは選抜発表の度にひやひやしています。

    ここ数曲のカズミンの定位置は 三列目の右端かそのとなりあたりでした。所がそのポジションのメンバーが発表されてもカズミンの名前が呼ばれませんでした。三列目のメンバー すべて確定したのに依然としてカズミンの名前が呼ばれません。続いて二列目のメンバーがやはり右端から発表されていきました。三列目には二期生で初めて選抜入りした子もいましたが 二列目のメンバーはほぼ予想される順当な名前が読み上げられました。

    二列目の最後のメンバー 即ち一番左端のポジションに着く人の名前が呼ばれました。「高山一実」 私の一番お気に入りのメンバーの名前がやっと呼ばれました。それを見ていて 私は思わず万歳と叫びながら飛び跳ねました。残念ながら 現在のカズミンの人気では 一列目に入る可能性は 大ファンである私の目から見てもほぼゼロです。2列目の左端が カズミンの呼ばれる可能性のある実質的に最期のポジションでした。

    全国に少なくとも数万人はいると思うカズミンファンは非常にドキドキしながら二列目左端のメンバーの発表を聞いたと思います。カズミンの名前が呼ばれた時に 私以外にも万歳と叫んだ人は沢山いたと思います。とにかく少なくとも今年一番の緊張した場面でした。世の中を広く見渡せば 乃木坂46というグループの選抜メンバーに カズミンが入ろうと落選しようと どうでもよい事だと思います。正直言ってカズミンの人気は じり貧状態だと感じていますから いずれは落選してアンダーメンバーになってしまう時もきっと来ると思っています。

    でも今回のようなギリギリの状態でさえ 私は腰を抜かしそうになってしまいましたから 本当にカズミンが落選した時には 恐らく本当に腰が抜けてしまって 暫くは対上がることもできない位に落ち込むだろうと思います。正直な事を言うと 私の中でも本当に一番魅力を感じるのはナーチャンかもしれません。でもナーチャンはほっといても乃木坂の人気ナンバーワンの座はゆるぎないと思いますから やっぱりカズミンを一番に応援していこうと思っています。

    乃木坂に全く興味のない人にとっては 本当にどうでもよい事ばかりを書いているように思われるかもしれませんが 騙されたと思って 乃木坂46に興味を持ってください。本当に可愛らしくて その上性格もよい子が沢山いるアイドルグループで はっきり言ってAKBグループよりも 女の子の質は段違いです。今年こそ必ず年末の紅白歌合戦に出場しますし 数年のうちにはレコード大賞も受賞するはずです。

    本当に有名になってからファンになるのではなくて まだまだ無名のうちからファンであることを名乗っていれば きっとあなたの人を見る目の評価が大きく上がるはずですから 明日からと言わずに 今日 たった今から一緒に乃木坂46を応援しましょう。

  • 5月8日 1886年の本日 コカコーラが誕生しました

    もともとはベンバートンという薬屋さんが カフェインにコーラの木の種子、コーラナッツから抽出した液体や数種類のオイルをブレンドしてコーラという飲み物を作り出しました。キャンドラーさんという方がその販売権を獲得して コカコーラカンパニーという会社を興して コーラを商品として登録したのが 本日なのだそうです。

    私が小学生の頃に コーラという得体の知れない飲み物がアメリカからやってきました。それまでにあった飲み物はカルピスや粉末のオレンジジュースの素等 割と綺麗でおいしそうな色彩でした。所が初めて目にするコーラという飲み物は 真っ黒な液体であり炭酸もたっぷりと吸収していて舌への刺激も半端なものではありませんでした。

    味的には これまでに経験したことがありませんし どうしても黒い液体なので 道路に敷き詰められるコールタールを連想してしまいました。勿論コールタールを飲んでみたことはないのですが イメージとしてはそんな味がするのではないかと考えてしまいました。まあ、お酒でもそうかもしれませんが 初めての接触では それほど魅力的には感じられないのかもしれません。子供の頃に初めてビールを口にした時には 誰もが苦くて嫌悪感を感じたはずです。

    コーラはそれまであったジュースの類と共存を初めて 徐々に日本人の生活に浸透していきました。私自身も最初は警戒しながら味わったので 尚更不気味に感じましたが 慣れてくるとだんだんおいしく感じるようになってきました。特に脂っこい食べ物を食べた後に飲むと 口の中をさっぱりとしてくれるような気がして 鶏肉の唐揚げやフライドポテトを食べるときには 必須うアイテムになってきました。

    今では糖分をカットした ゼロカロリーコーラまで現れました。血糖値を上げたくない私にとっては 有難い飲み物で 近所のスーパーでいつもペプシコーラのゼロカロリー版がよく安売りをしているので 頻繁に買ってきて飲んでいます。他の飲み物では明確にゼロカロリーを謳っているものがよく分かりませんので 最近はコーラばかりを飲んでいるのかもしれません。コーラという飲み物は お茶やコーヒーなどの他の飲み物に比べて歴史は浅いのかもしれませんが 今後私の人生とは縁が深いのかもしれません。どうぞ宜しくお願い致します。

  • 5月7日 ゴールデンウィークが無事終了しました

    動物病院というのは職種的には サービス業に分類されるのだそうです。皆様にサービスを提供するお仕事なのですから 一般の方がのんびりされている時こそ 稼ぎ時なのだと思います。そう意味合いから考えるとゴールデンウィークにそこそこ忙しくお仕事させて頂けて 光栄です。

    それに別に負け惜しみを言うわけではありませんが もしゴールデンウィークに仕事をお休みしても どこに出かけても非常に混みあっていて 必然的に料金設定も高いでしょうし 混みあっている分きめ細やかなサービスも期待できないと思います。勿論車で出かけても相当な渋滞を覚悟しなければなりませんし 電車に乗っても 満員で押し合いへし合いは 当然かもしれません。

    何も混みあっていることが分かっている時に出かけて しんどい思いをして 更に不愉快な経験までするかもしれませんから よりによってこんな時に 人気のある場所へ出かけることは賢明な選択ではないように思います。

    私もあと数年したら 現在のお仕事をリタイアして 南の島でのんびりと民宿でもやっていこうと思っています。勿論民宿のお仕事は食べるためにやるのではなくて 動物病院をたたんだ時に 一時的に収入が増えますから 当然税金を沢山請求されると思います。次に民宿のお仕事をすることによって民宿にかかるお金は仕事の為の経費として認められるはずなので 税金対策の為に民宿を始めます。

    ですから お客さんは友人や親せきなど極限られた人を相手に 勿論儲けるつもりはありませんから 恐らく石垣島へ移住するつもりですが 知り合いが石垣島へ観光にやってきた時に 格安で楽しい思い出づくりのお手伝いができれば といったスタンスで民宿を始めるつもりです。

    お客さんを接待するために 中古のクルーザーや やはり中古でいいので大型のベンツ多分Kクラス辺りを購入するつもりです。野球場が一面取れるぐらいの広々とした農地のついた住宅地を購入して のんびりと奥様と過ごす予定です。クルーザーを購入予定ですから勿論その前に船舶免許も取得する予定です。以前AKBの誰だったか名前は忘れましたが あまり賢くなさそうなメンバーが番組の企画として 準備して免許を取得していましたから 努力すれば船舶免許は手に入ると思います。

    当面は毎日カジキマグロを目指してトローリング三昧の生活をしたいのです。その為にはよぼよぼになってしまってからでは手遅れになりますから 出来るだけ早めに現在のお仕事をリタイアしなければなりません。そんな毎日が日曜日の身分になれば ゴールデンウィークは やはり民宿の仕事をしている限りは 稼ぎ時になるのかもしれませんからやはりそんな混みあう事が間違いない時期には 遊びには出かけないのかもしれません。

    まあ今年もそこそこの数の動物をホテルでお預かりしましたが 無事にお帰り頂きましたし、手術をした子も経過は順調みたいです。仕事の上で問題が起きておりませんので 取りあえずは有難いと考えております。動物病院の仕事をしながら あと何回ゴールデンウィークを過ごすのか分かりませんが 取りあえずは困った問題が発生しなければ 御の字だと考えておる今日この頃でございました。

  • 5月5日 奥様の手料理

    私は 料理が趣味と言えるのかもしれません。男としては かなり上手な部類だと思います。得意料理は主に和食 特に煮物に 自信があります。自分としては 肉じゃがや筑前煮は凄く美味しいと思います。年を取ってくると 脂っこいものよりも どうしてもあっさりとした料理を作る回数が増えます。 最近よく作るのは高野豆腐やひじきの煮物です。糖尿病が心配なので 血糖値がなるべく上げたくありませんが食いしん坊なので満腹感はしっかりと味わいたいです。 これらの煮物を大量に作って お腹いっぱい食べます。

    私も正直な気持ち長生きはしたいので 糖尿病は恐ろしいですから 血液検査でヘモグロビンA1cの値がなるべく低くなるように 普段からなるべく気をつけているつもりです。でも私はお酒を飲まない分 基本的に甘いものが大好きなので たまには甘いもの 血糖値のあがりそうなものを思いきっり食べてみたくなります。人間たまにはいい事がないと 仕事もその他の事も頑張れないと思いますので たまに甘いものをドカ食いしてしまいます。そして思いっきり落ち込みます。

    そんな時には 奥様の手料理をリクエストします。奥様は私が今までに付き合った女性 と言っても数は知れていますが の中で断トツでお料理が上手だと思います。奥様の手料理の中で 特に私がお気に入りなのが金平ごぼうとほうれん草のお浸しです。

    きんぴらごぼうは 牛蒡の切り方が上手で 適度に歯ごたえの残るちょうどいい大きさです。咬みごたえがあるので何度も噛むことで 満腹中枢が適度に刺激されて それほど大量に食べなくても程よい満足感が味わえます。味付けも絶妙で たまに唐辛子が効きすぎてヒーヒーいうほど辛い事もありますが 刺激的で凄く美味しく感じます。それから具材として牛肉の細切れが入っていますが 牛肉とごぼうの相性は抜群で 尚更おいしくなります。更に奥様の好物のごまがたっぷりとかけてあるので 更に香ばしくて美味しくなります。熱いご飯と一緒に食べたら 何倍でも御代り出来ますが そこはご飯を辛抱して冷たい麦茶をがぶ飲みしながら頂きます。

    ほうれんそうのお浸しは 子供の頃に母親も作ってくれましたが 正直言って全く美味しいとは思いませんでした。「ポパイみたいに強くなりたかったら ほうれん草をタップリと食べなさい」と言われて 渋々食べていました。それから大人になってから知りましたが 母がが作ってくれていたのはほうれんそうのお浸しではなくて ほうれんそうをゆでて 固く絞ったものに 鰹節をのせて ごま醤油の甘い目のたれをかけたもので 厳密にはお浸しではなくて おかけ という料理でした。

    お浸しという料理は 名前の通り味のついた御出汁に素材を浸したものを言うのです。奥様の作ってくれるほうれんそうのお浸しは 文字通りお浸しで 少し甘い目のたっぷりとした御出汁に 十分に浸されていて これもまたごまがたっぷりと掛っていて 凄く美味しく感じます。薄めの上品でほんのり甘い味付けで ほうれん草のしゃきしゃき感も味わえて 凄く美味しいです。子供の頃にもこんなほうれん草を出されていたら もっと喜んで一杯食べられたろうにと思います。

    私はこのブログに何度も書きましたが カレーが一番好きな料理であり 一番得意な料理でもあります。私が私だけの為に作るカレーですから 私が最高に美味しく感じるように作りますので 私にとって最高のカレーのはずです。奥様にも 私はこれだけ拘ってカレーを作っていると何度も自慢しましたし ご馳走もしました。

    ある日奥様がお鍋にカレーを作って持ってきました。「このカレーを食べてごらん」と言われて 恐る恐る食べてみましたが 恐れていた通り 私が作るカレーよりも美味しく感じました。兎に角奥様は何をやらせても 本当にそつなく上手にこなします。私が自分の為に作る私にとって最高に美味しいはずのカレーよりも美味しく感じるカレーをいとも簡単に作ってしまいました。

    私はおそらく一生 奥様に全ての面で敵わないし 頭が上がらないと思います。男としては甚だ情けないのですが 死ぬまで奥様についていこうと思っています。笑いたければどうぞ笑ってください。私はこんなに素晴らしい奥様と巡り合えて 最高に幸せですから笑われても悔しくなんかありません。

     

  • 5月4日  本日は田中角栄さんのお誕生日です

    田中角栄さんと言えば 現在はどのようなイメージが一般的なのでしょうか。私が最初にこの方の名前を耳にしたのは子供の頃から総理大臣と言えばずっと佐藤栄作さんが超長期政権を築いておられましたから その後継者として「三角大福」と言われた四人の政治家のなかの お一人だった時です。

    結局この四人とも後に総理大臣を経験されるわけですが 私はまだ中学生の子供でしたから 中卒の身分で総理大臣候補にまで登り詰めて 今太閤 と呼ばれていた角栄さんを 応援していました。三木さん、福田さん、大平さんが名字なのになぜ角栄さんだけが下の名前で呼ばれているのか 不思議でしたが そのだみ声でのエネルギッシュな演説は 相当にインパクトがありました。

    結局その四人の自民党総裁選に 角栄さんが勝ち抜いて 総理大臣になられましたが その持論である「日本列島改造論」は一世を風靡しました。まあ、後になって狂乱物価の根源としてみなされてしまいましたが 当時はきっとその時は明るい日本の未来を作ってくれる政治家として 相当な支持率と人気があったように思います。

    角栄さんが中卒で 党人派のたたき上げであった為に 官僚出身の佐藤さんに嫌われていましたが 総理大臣になってからは 巧みに官僚出身の政治家も掌握していったために 巨大な田中派 というグループが組織されました。中卒の学歴しかないけれど 高学歴の官僚たちを上手くコントロールして使いこなす手腕と 強引過ぎたかもしれない実行力によって「コンピューター付ブルドーザー」と呼ばれていた頃には 国民の支持を大いに集めていたように思います。

    所が金脈政治の実体が徐々に明らかになり 「ロッキード事件」でついには逮捕されてしまいましたから さすがに国民も呆れてしまいました。しかし地元での支持は鉄板のように固くて 獄中で行われた選挙でさえ 当選してしまうぐらいの勢いでした。

    娘の真紀子さんも後に外務大臣を務め 小泉首相実現のサポート役としても有名になった政治家さんですが 私は真紀子さんは女性ですから致し方ないのかもしれませんが 何となく頼りなくて好きにはなれませんでした。夫の直紀さんは もっと頼りなさそうで 更に好きではありません。

    田中派は親分が不在になってからも 増殖して成長を続けたように思います。番頭格の金丸さんが かなり長い間首相よりも一段高いところにいる政界のボス役を演じていましたし 筆頭手代の竹下さんは首相として消費税導入という後世に残る仕事をしました。竹下派七奉行と言われた人物からも 橋本さんや小渕さん、羽田さんといったのちに首相になる人物が続出しました。私が政治家で一番好きな人物 小沢一郎さんも奉行の一人でした。

    角栄さんの人生の最後の方は 獄中生活になってしまいましたから 幸せな人生とは言い難いのかもしれませんが 政治家を目指した以上は 総理大臣のいすに座るのが究極の夢でしょうから その夢を実現できただけでも 充実感に満ちた人生だったのではないでしょうか。私は 自分の事で精一杯で、他の人々の幸福について考える余裕など 全くありませんでしたが 次に生まれ変わるとしたら 政治家を志すくらいの意識の高い人間になりたいと思っています。