Dr.喜作のブログ

2015年6月 の記事一覧

  • 6月2日 本日は「うらぎりの日」なのだそうです

    本能寺の変があった日なので 本日を「うらぎりの日」と言うのだそうです。日本の歴史においてもいろんな裏切りがあったはずですが 本日をわざわざうらぎりの日と呼ぶのですから 明智光秀の織田信長に対する裏切りが 日本の歴史上最大の裏切りと言えるのかもしれません。織田信長と言う人物は その性格があまりに苛烈を極めたので苦手とする人もいらっしゃるかもしれませんが 日本史に登場する人物のうちで一番人気のある方のように思います。

    日本の歴史上の人物で男性が憧れる人としては 聖徳太子、中臣鎌足、織田信長、坂本竜馬辺りに人気が集中するのではないでしょうか。中でも信長はずば抜けて人気があるのかもしれません。歴史の話をするときに「もし」「たら」は禁句のはずですが 信長が本能寺の変で命を落とさなかったら日本はその後どのような国になっていたのか と考えたことのない人の方が少ないのではないでしょうか。

    私は困った時だけ神頼みをするけれども 普段は無神論者です。ですから信長の目に見えない神の存在をを否定した考え方には凄く共感します。比叡山を焼打ちにした事件も一般的には あまり評判がよろしくありませんが 仏像といえども ただの木であり石であるという解釈に異存はありません。宗教にもいろんな宗派があり その各々で実生活のあり方についてもいろいろな考え方があっていいのかもしれませんが 少なくとも比叡山の僧のように巨大な兵力を持ち その武力を背景に自分たちの考え方をゴリ押しするやり方や 寺の中に少なからぬ女性が存在したことや 獣肉や酒を僧侶なのに食いたい放題 飲みたい放題のものがいたことは 許しがたい事だと思います。

    潔癖な性格の信長がそのような僧侶の存在を許せなかったのは 当然のように思います。全てを焼打ちにしたやり方が最善とは思いませんし 殺された僧侶の中には 厳しい修行を積んで 本当に徳のある素晴らしい人格者も少なからずいたのかもしれませんが そのような徳の高い僧侶の存在が かえって僧侶を尊敬し、その言葉を有難く感じさせる下地になったのなら 信長がそのような徳の高い僧侶こと許せなかった気持にも頷けるような気がします。

    そんな苛烈な性格の信長をおのれの主人として選んで 勿論忸怩たる気持ちもあったでしょうが 自ら望んで光秀は信長の家来になったのです。信長も光秀の能力を非常に高く評価しましたから 流浪の身分であった光秀を能力相応に高く取り立てました。信長でなくて 家柄やこれまでの経歴を重んじる大名なら 謀反を起こせるほどの兵力も持ち合わせていなかったのかもしれません。

    信長は上司としては非常に扱いの難しい存在であったのは間違いないのでしょうが 秀吉のように百姓の身分から成りあがって 見事に信長の後継者となった人物もいますから 光秀が謀反を起こさざるを得なかった気持もほんの少しは理解できないでもありませんが やはりそれまでに取り立ててもらった恩義を考えると 日本史上最大の裏切り者として評価されても致し方がないのかもしれません。

    うらぎりなんて約束を破ったり 小さな嘘をついたりしたものも含めると 経験のない人はいないと思います。私の今後の人生においていろいろと裏切ったり裏切られたりするのでしょうが 少なくとも奥様に対しては絶対に裏切りたくないし 勿論裏切られたくもありません。奥様に裏切られなければ ほぼ間違いなく私は今後幸せな人生を送れると信じています。

  • 6月1日 本日はあゆ漁解禁の日です

    正直申し上げて 魚釣りには 殆ど興味がないので 知りませんでした。釣りが趣味の方は 待ちに待たれていたのかもしれません。いずれこの病院の仕事をリタイアしたら クルーザーを買って 南の海でそれこそカジキマグロを狙ってトローリングに明け暮れようと計画していますが、私の釣り経験は 小学生の頃に 友達に誘われて 釣具屋さんで竿や釣り糸、針などを買い揃え 近所の池で鮒やもろこを釣った経験しかありません。いえもっと正確な表現をすると 釣ろうと頑張った経験が何度かあるぐらいです。

    餌は主にうどん粉を練ったものでしたが 殆ど当たりさえないので 子供には少し値が張りましたが アカムシ(ユスリカの幼虫)を餌にすると 釣れそうな気配は感じられました。子供の頃ですから 殆どの虫やカエル、カナヘビなど両生類や爬虫類も全然平気で触っていましたが 釣りえさのアカムシだけは何故か気持ち悪かったです。私は釣りにあまり向いていないのかもとその時に思いました。

    ある日いつも釣っている池に出かけるとその付近にあった池の水が抜かれていました。よく見ると 最後に残った水たまりにかなり大きな鮒が沢山うごめいていました。私は持っていた網でその魚たちをそれこそ一網打尽に掬い上げました。それらの魚を家に持って飼えると 母親が「釣りが上手になったのね」と褒めてくれました。私は子供ながら恥ずかしくなってしまい その時に鮒釣りから卒業しました。

    それ以後は塩野義につとめている時に 大学病院の担当していた小児科の医局長が釣り好きで 誘われてキス釣りを、二三度経験した位です。それなりに楽しかったし 釣れたキスはとても美味しかったのですが それで釣りを始めようとは思いませんでした。

    近所に釣堀がありまして 奥様も釣りの経験は殆ど無いのだそうですが いずれはトローリングにチャレンジするつもりなのだから 釣り堀での釣りにアタックしてみたいと 誘われました。別に暇な水曜日に 道具は全部借りられそうなので 手ぶらでその釣り堀に出かけてみるのはいいのですが 同じように初心者として始めたら ほぼ間違いなく何事もそつなくこなせる奥様に 大きく後れを取りそうなので 気がすすまなくてまだ釣堀には出かけていません。

    トローリングになるとかなりの大物が相手になることを想定されますから 体力勝負になるのでしょうから 私の方が分がありそうなのですが 釣り堀対決では 結局は釣竿のコントロール勝負でしょうから 絶対にその釣果で奥様に勝てるわけがありません。これまで十年以上一緒に暮らしてきましたから 凄く悔しいのですがその結果は目に見えています。本当に私は何をさせても奥様に絶対に歯が立ちません。

    病院に来られるご夫婦を見ていると殆ど奥様が実権を握っておられるご夫婦ばかりですから うちだけが特に情けないわけではないのかもしれませんが 死ぬまでに一度ぐらいは 何かの分野で奥様を叩きのめしてやりたいと 願っていますが まあ恐らく無理でしょう。

    話がアユ漁から離れてしまいましたが アユ釣りは特殊な釣り方 友釣りが有名です。友釣りと言うと仲の良い友達関係を連想させますが 実際はアユの縄張り意識を刺激して囮アユに体当たりをさせて 囮アユに付けてある釣り針にアユがひっかかるのを待つという 甚だ荒っぽい釣り方です。友釣りなんて友好的な名前よりも 侵入魚釣りもしくは体当たり釣りと言う方が 正確であり的を得た呼び名だと思います。

    先ずは囮アユを購入するところから始まりますが 上手な方の場合は直ぐに一匹目を吊り上げますから、今度はその釣り上げたアユを囮アユとして釣りを継続できます。所が下手糞の人は中なか釣れなくて囮アユが弱ってしまいます。弱ったアユが侵入してきてもなわばりをもったアユが本気で攻撃してくれないので 尚更友釣りの釣果は上がりにくくなります。上手な人は次々に釣り上げた元気な鮎を囮アユとして常に使えるので 更にドンドン釣れるし下手糞な人は結局殆ど釣れなくて自分でお金を出して買った囮アユだけを持ち帰るという とても寂しい結果になってしまいます。

    上手な人と下手糞な人の釣果が非常に大きく差のついてしまう友釣りなのだそうです。この釣りはまずはアユがなわばりを張っていそうなポイントを見つけて そのポイントに上手に囮アユを誘導する事で釣れるか釣れないかが決まる かなり高度なテクニックを要する釣りのように思います。もしこんな釣りを奥様とやったら それこそ奥様が山のように吊り上げて 私が弱り切った囮アユだけを持ち帰る結果になるのは あきらかなので絶対に奥様と一緒にアユの友釣りにはチャレンジしないでおこうと思っています。本日もネガティブで情けない終わり方になってしまって申し訳ございません。