Dr.喜作のブログ

2016年9月 の記事一覧

  • 9月18日 不愉快な通りがかりのバアサン

    連休中なので ペットホテルで犬を数匹預かっていました。預かる犬は 基本的に健康な犬のはずですが 若くて元気な犬から 年老いて死にそうな犬まで様々です。預かっている犬の一匹が 年齢二十歳ぐらい、(拾った犬なので正確な年齢は不明)即ち人間にしてみれば百歳ぐらいの年齢でした。年齢相応に 足腰が弱ってしまってまともに立てないし 勿論ふらついて歩けません。認知症いわゆるボケまで相当に進行しているので とにかく顔の近くにあるものは バクバク咬みつきます。飼い主に対してさえそんな事ですから 私たち赤の他人に対しては より攻撃的な態度をとります。恐らくペットショップなどでは そんないつ死んでも不思議のないような犬は 頼んでも預かってもらえないでしょう。
    この子は予防注射などをきちんとしてくれている 大事な患者さんですから 依頼があれば喜んでお預かりしています。以前にお預かりしていた時は 返す直前にシャンプーをしてきれいにカットしてからお返ししていました。所が認知症が進行してからは お湯を全身にかけられると 半狂乱の状態になってしまい とてもきちんとシャンプーして乾かしてカットすることが無理な状態になってしまいました。
    この子は普段から きちんと散歩に連れて行ってもらっていないみたいです。うちで預かった犬は犬舎の中で排便排尿されてしまうと 犬舎が臭くなるし 勿論掃除も面倒なので 朝夕の決まった時間に裏の通路 いわゆる屋外に暫くつなぎます。つなぐ目的は 基本的におしっこうんこを外でさせるためなので 排便排尿が終われば部屋に戻します。散歩慣れしている犬は すぐにうちの散歩のタイミングを覚えてくれて うらにつなぐまでは排便排尿を辛抱してくれていて 外に出すとすぐに用を足してくれます。ですから殆どの犬は五分位で部屋に戻します。
    所がこの散歩慣れしていない犬は 平気で犬舎の中で排便排尿を繰り返します。以前の様にシャンプーして返せるのであれば 預かっている間に少々汚れても 凄くきれいな状態で返せますから 部屋の中で排便排尿されることが 勿論掃除は面倒でしたが それほど気になりませんでした。しかし現在はシャンプーして返せないので 極力部屋の中で排便排尿されないように 注意が必要です。その為にこの子だけ他の子よりも早目に裏につなぎます。時々様子を見に行きますが なかなか用を足してくれません。その為にこの子だけ長時間裏につないでいる状態になるのです。
    つまりこのよぼよぼのボケた犬を長時間裏につないでいるのには それなりにきちんとした理由があるのです。所が そんな事情は全く理解していないバアサンが 今朝病院に怒鳴り込んできました。裏につないでいる犬が死にかけている リードを咥えて苦しそうにしている と文句を言ってきたのです。
    この子にしてみれば とにかく顔の周りにあるものには咬みつく癖がありますから 首輪につながれたリードに咬みついている状態は この子にとっては日常茶飯事なのです。私がその犬は確かに死にかけているし リードを咥える行為はその子にとっては当たり前の行動ですよ と答えると死にかけた犬を外につなぐなんて間違っている 動物虐待だ などと喚き散らすのです。私はそのややこしいバアサンに対して もう少し丁寧に事情を説明してやれば 多少はその犬の実情を理解したのかもしれませんが 私はこのブログに何度も書いております様に 根本的にバカは嫌いなのです。
    私が私の病院内に預かった犬をきちんとした理由があってつないでいるのに なんでそんな頭の半分ボケたようなバアサンと キチンと向かい合って 事情を説明しなければならないのでしょうか。それがもし ナーちゃんのような非常にチャーミングな女の子ならば 話は別です。もしナーチャンが入って来てくれたのなら 病院の医局に迎え入れて お茶を出しての接待から始まるでしょう。この犬とはもう十年以上のお付き合いですから 飼い主さんがどこでどんなおうちに住んでいるのか とか お父さんがどんな仕事をしているのか とか どんな家族構成で娘さんがどこの学校に通っているのかさえ知っているぐらいの常連さんで いつ何があっても絶対に文句を言わない位の信頼関係のある飼い主さんの犬であることを丁寧に説明したでしょう。
    なんでそんなボケたババアのそれも全然見当はずれの判断に基づいた 独りよがりの考えで怒鳴り込んできた輩とまともに相手をしなければならないのでしょうか。例えば 犬が喚き散らしているので 五月蠅くて文句を言うのなら それは勿論こちらの配慮が足りないのですから きちんと詫びを入れてそれなりに対処するでしょう。でもこの犬は普段通りにのた打ち回っていて ごく当たり前に目の前にあるリードを咥えっぱなしの状態なのです。この犬としてはごくごく普通の状態なのです。
    私はきちんとした理由があって 犬を病院の敷地内につないでいるだけなのに いちいち通りがかりの人に この犬のこんな状態は ごく当たり前の状況で 全然心配なことはありませんよ と説明して回らなければならないのでしょうか。バアサンは 私が無視しだしたので 訴えてやる 等と喚き散らしながら出て行ってしまいました。恐らくうちの病院の悪口を 散々言いふらしてくれるのでしょう。こんな不愉快な思いをするのも あと少しだと自分を慰めて 何とかやり過ごしましたが またこれでうちの病院の悪いうわさが広まるのでしょうから 尚更暇になってしまうのかもしれません。でも私は あんな自己中のボケババアときちんと相手が出来るほどには人間が出来ていませんから 仕方が無い事だと諦めます。

  • 9月17日 鼻毛にまで白髪が混じっていて ショックでした

    私は 頭髪のボリュームがダウンしてきている事を 密かに実感していますから 禿ていくことへの 恐怖感を常に持っています。所がこの十年ほどは 白髪の割合が急激に高まってきています。以前は 黒ゴマのゴマ塩で 塩がほんの少し混じっているぐらいだったのが 現在は塩の比率がかなり高まってきていて それはそれで心配事なのです。私は若い頃には 体毛が濃いのがかなり深刻な悩みでした。中学生ぐらいになると すね毛や太ももの辺りまで びっしりと体毛が生えていました。所が ここ十年ぐらいの間に体毛が ある意味頭髪以上にボリュームダウンしてきたのです。
    若い頃には 実は胸毛まで生えていましたから 正直かなり恥ずかしかったのです。友達からは 「ゴリラ」とか「ケダモノ」とか呼ばれて 結構悩んでいましたので 体毛が薄くなってきてくれたのは 正直有難かったのですが 顔に生える髭は全然薄くなってくれないのです。残念ながら頭髪の方が 着実に薄くなってきているのは 嫌でも自覚させられますが 髭が薄くなってくれれば 頻繁に髭剃る必要が無くなりますが 髭の濃さは全然変わらないのです。
    体毛については 全身的にボリュームダウンしてきているのは 間違いないのですが その他にも変化が見られます。頭髪ほどではないのですが 体毛にも白髪が混じり始めているのです。腕などに生えている体毛が 以前は当然黒一色だったのが 極まばらにではありますが 真っ白な体毛が 何気なくごく自然な感じで生えているのです。よく観察するとすね毛にも時々白いものが混じっていました。このことは結構以前に気が付いていましたが その時には年をとったことを否応なしに自覚させられたようで かなりショックを受けました。
    その時に 確認しましたら 不思議と陰毛たちは 真っ黒なまんまでしたから 陰毛たちが最後の砦なのかもしれないと考えました、もし陰毛たちにまで白いものが混じってきたら それこそ寿命のカウントダウンが始まっているのかもしれない 等と勝手に考えていました、
    私は若い頃から体毛が濃かったので 髭とともに鼻毛も結構頑張って成長していました。あまり伸びてしまうと 指でつまんで引き抜いたりもしますが 結構痛いので 先の細いハサミでなるべく生え際からカットするようにしていました。髭は私は一日おきに安全カミソリで風呂に入った時に剃っていますが 鼻毛は普段は全然気にしていません。鼻の穴からはみ出してくると 奥様から注意が入りますのでハサミでカットするように心がけていますが 本日は面倒だったので 指でつまんで引っこ抜いてやりました。一度にに三本ずつ抜けましたが  その中に何と真っ白な鼻毛が二本混じっていました。鼻毛にまで白髪が混じってきたことを 知ったのは本日が初めてで 結構悲しくて 寂しい気持ちになりました。
    このブログを読んで頂いている方からすれば 頭髪が真っ白になっている爺さんの 鼻毛に白いものが混じる事なんて どうでもいいことだとは思いますが 本人としては また一つ老いが進行してしまったことを思い知らされたのですから ショックな出来事なのです。私は老後に 多少リッチで優雅な夢を抱いておりますから やはり仕事を辞める時期が近付いているのだと知りました。このブログもいつまで続けていけるかわかりませんが 一生懸命に書いておりますので どうぞ続いている間だけはよろしくお付き合いくださるように お願い致します。

  • 9月16日 今年の私の個人的な目標に向かって動き出しました

    別に他人から見たら わざわざ目標として掲げるような出来事ではないのかもしれませんが 私にとってはここ数年の懸案事項なのです。具体的には 私の一つ目の大学の同じサークルのメンバーがたまたま枚方に四人もいますので 久し振りに集まって食事でもしながら 旧交を温めましょう と言う機会を企画することです。実際に行うのは 一応年賀状のやり取り位はしておりますから お互いの住所は分っていますので 私がまずは 食事会のお誘いの手紙でも送って 拒否されなければ 日程と場所を決めて 集まるだけの ごく簡単な事です。
    私を含めて四人というのは 男性が一学年先輩の方がいらっしゃいます。この方は合唱団のパートがテノールで 私はベースでしたので 普段の練習では あまり接触がありません。でも私が現役の団員であった頃 二年先輩の方を中心に男性四人で カルテットを結成して事あるごとに四人で歌っておりました。普段は合宿の打ち上げパーティーの時に飛び入りみたいな形で歌わせてもらったりすることが多かったのですが 二学年上の先輩が卒業されるときには 大学の小ホールを借りて ささやかですがコンサートを開いたこともありました。一学年先輩の男性は そのカルテットに参加されていましたから 現役の頃には色んな意味でお世話になった かなり親しくして頂いた先輩です。
    その奥様が 実は私たちの学年に在籍していた女の子なのです。私は この歳になっても人と 特に女性とお話しするのは苦手ですから 四年間その合唱団に在籍していましたが その半分以上の年月が童貞であった私は 現在以上に女性と話すのが苦手でした。その為に その奥様となられた女性団員とは 同じ学年であったにもかかわらず 殆どお話したことがありませんでした。何しろその女性は 五十人近くいた女性団員のうちで 美しい方の名前を三人上げると 大抵含まれているぐらいにお美しい方でしたから 私なんかが話しかけても返事すらしてもらえないだろうと 勝手に判断してしまって そばにもよれなかった方なので お誘いしても断られてしまうのではないか と言う不安がある為に 自分で勝手に食事会を企画する事へのハードルを高くしてしまっていたのかもしれません。
    さてもう一人も女性の方ですが この方は確か神奈川県のご出身だったと思いますが 私は生まれは福岡県ですが 大阪で幼稚園から通いましたから 根っからの関西人のつもりですので 何となく関東地方の方には苦手意識があります。その女性は 私が直接耳にしたわけではありませんが「私、関西弁をしゃべる男の人は嫌いなの」と発言されたことがあるのだそうです。お顔立ちもそこそこチャーミングで その上に胸のふくらみが非常に豊かな方だったように記憶しています。童貞だった私は そんな方の近くによれば 若くて元気盛りの頃ですから 思わずズボンがテントを張ってしまって歩きにくい状態になりそうなので それだけで近づきがたい方なのに 関西の男に対する絶縁宣言のような発言まで知ってしまいましたから 尚更 その女性の半径五メートル以内には絶対に近寄らないように気を付けていました。
    そのような女性でしたが だいぶ前から枚方にお住まいだったみたいで フェレットをペットとして飼っておられるので 何度が病院に来院されたことがありました。診察に見えたのですから 狭い診察室で二人で話をしたときには 緊張してめまいがしましたが 一応は仕事ですから 何とか乗り切れました。そんな経緯があったので 今回思い切って食事にお誘いしてみましたが それこそ清水さんの舞台から飛び降りるぐらいの思い切りが必要だったのです。
    そんなわけで 他人から見れば 極些細なことにどうしてそんなに大騒ぎしているのかと 不思議に思われるかもしれませんが 私としては非常にハードルの高い事だったのです。今年ものこりがわずかになってきましたので このままではまたまた目標を達成できないままに 不本意な一年を過ごしてしまいますので 先日思いきってワープロでですが 久し振りに集まりませんか と言った内容の手紙を書きまして お二方の元へ郵送いたしました。メールアドレスを添付しておきましたので 今後のやり取りはメールでお願いします と書いておきましたが 手紙を出してほんの数日で 集まることに同意して頂ける嬉しい内容のお返事メールを頂きました。
    まあお互いに大人ですから せっかくお誘いしたのですから 無下に断られることはないのではないかと 自分を励ましながら生活しておりましたので 色よいお返事を頂き 正直ほっとしました。後は日程を定めて 集まる場所を決めなければなりません。言いだしっぺの私が率先して行動しなければなりませんが このような作業に不慣れなもので 心配はありますが 皆が楽しく集まって 有意義な時間を過ごすための作業ですから 精一杯頑張ろうと思います。
    何しろこのプロジェクトは 私の数年来の一大目標としてきたことですから 事あるごとにこのブログで報告していこうと思っています。

  • 9月15日 私には本日が「敬老の日」と言うイメージが強いです。

    兵庫県多可郡野間谷村で、1947年9月15日に村主催の「敬老会」を開催したのが「敬老の日」の始まりであるのだそうです。これは、野間谷村の村長であった門脇政夫が「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨から開いたもので、9月15日という日取りは、農閑期にあたり気候も良い9月中旬ということで決められたのだそうです。九月十五日には ちゃんと意味合いがあって数十年繰り返し実施されていた祝日なのです。国民にとって連休になった方が旅行に出かけやすいから 等と言う私から見れば どうでもいい理由でハッピーマンデー法の施行されてしまい 九月の第三月曜日と定められてから もうそこそこ立ちますが 私はやっぱり馴染めません。
    敬老の日は 最初その村だけで定められた祝日だったのが 徐々に広まって兵庫県の祝日に昇格し 更に日本全体に広まって国民の祝日になった経緯があるのです。そのような歴史がありますし 日にちを定めた意味合いもありますから 私はハッピーマンデー法そのものに絶対反対です。ちなみに現在は 高齢者団体などから苦情が相次いだために 本日九月十五日を「老人の日」と決めて これから一週間を「老人週間」と定められているのだそうです。但しこのことは殆どの人が知らないように思いますが。
    よく言われることですが 「敬老の日」だけお年寄りを敬い感謝すればいいのかとか 「母の日」だけお母さんに感謝の気持ちを伝えればいいのかなどがあります。勿論お年寄りを敬う気持ちもお母さんに対する感謝の気持ちも 日ごろから意識するべきなのでしょうが 一年に一日だけでも その事を明確に意識する日があることは きっととても有意義なのだろうと思います。ちなみに「父の日」に対する認識が「母の日」に比べて かなり低いように感じますし 男性としてはとても残念な事のように思います。
    文頭に書きましたが 敬老の日が定められたのには 意味があるのだから ハッピーマンデー法には 納得がいかない と主張したのは たまたま高齢者の団体が多かったのだそうですが 私もあまりその辺りの事を グダグダ主張すると 余計に年寄り扱いされそうなので 本日はこの辺で終わろうと思います。 

  • 9月13日 久し振りにカラオケに出かけました

    このブログでは何度も書いてきましたが 私と奥様は 数年も前から あるカラオケの採点法にはまってしまっています。プレミアムダム と言うかなり古い機種の採点法でトーナメントと言う名称です。トーナメント形式と言えば 例えば甲子園の高校野球のように 一対一で対戦しては 勝ち上がって隣のブロックで勝ちあがってきた人とまた一対一で対戦するような形式を思い浮かべられる方が多いと思います。ところがこの採点方法は 名前とは全然形式が異なるように思います。
    先ずその採点方法を選択すると 過去の成績をクリアして 自分が一人目として採点を受けるのか クリアしなければ 過去に同じ形式で採点された人の結果が記録として残されていますから その成績と対戦できるわけです。この採点法を好む人は 過去の記録を破ることに快感を覚える場合が多いみたいで 過去の成績がクリアされずに何年分も蓄積されている場合も多いです。その部屋に入るのが二度目なら 自分の過去の成績と争う事になる場合もあります。この採点方法は独特です。他の採点法は大抵が百点満点で 音程やリズムが狂うと減点されていくような形式だと思います。勿論加点されるポイントもあるのでしょうが 基本的には いかに楽譜に忠実に歌うかを競う採点法なのだと思います。
    私も 新しく出逢った曲を歌い始めるときには 先ずはその歌手のオリジナルの音源をよく聞いて 音階名で符読みをしてから 歌詞を重ねていきますから 最初は結構楽譜に忠実な歌い方をしているのかもしれません。然しその歌が気に入って 何度も何度も歌い込んでいくうちに 徐々にビブラートを強い目にかけたり 自分なりに感情を込めるために装飾音符が付加されていったりします。即ち お気に入りの 歌い込んだ歌の方が却って 原曲の楽譜からは徐々に離れていってしまう事が多いみたいです。百点満点の採点法の場合 楽譜から離れた部分は 殆どが減点対象となってしまいますから いい点数を出そうとすれば どうしても意識が楽譜に忠実に歌おう と言う気持ちになってしまいます。私にすれば 歌い込んで自分なりのオリジナリティを込めた歌い方が楽しいのに 通り一遍の楽譜通りの歌い方では全然楽しくないのです。
    私が気に入っているプレミアムダムのトーナメント形式の採点法は 基本的に歌えば歌うほど得点が加算されていく採点法です。ですからこの採点法に満点はありません。最初にこの採点法に出会ったころは 普通の曲を 一生懸命に歌うと三万点台が出ていました。「マイウェイ」や「長い夜」等を 力いっぱいに歌うと やっと四万点台が出ましたので大いに喜んでいました。四万点以上を出すと その部屋の過去の最高点で第一位の座を獲得できていました。
    所が ある日入った部屋の過去の成績を見たら驚きました。何とその部屋の過去の成績ベストテンは五万点台がズラッと並んでいたのです。この採点方法は 正確な音程やリズムにこだわって歌うよりも 大きな声量で目一杯声を出し続けることが得点につながることがだんだんわかってきました。それから得点を加算していきますから ある程度長い曲 それも思いっきり声量を出して歌い上げるような曲が高得点が出やすい事も分ってきました。
    これはズルいやり方かもしれませんが 以前に歌われて高得点が出ている曲は 誰が歌っても高得点が出やすいので そんな曲を自分のレパートリーに加えていくことで 確実に高得点が出せる持ち歌が増えていきました。例えば「サライ」とか「純愛ラブソディ」、「サヨナラ」、「アメフラシの歌」等がそうです。これらの歌を全力で歌いきると 殆どの場合五万点台が出るようになってきました。何とか五万点台がコンスタントに出せるようになって 自信を深めていたら ある日入った部屋で なんと六万点台が叩き出されていました。
    しかし人間と言うのは不思議なもので 六万点台の点数を目の当たりにすると 何とかその点数に近づこう その点数を追い越そうと努力するものです。レパートリーとしてはそんなに追加されてはいませんが 六万点台を出そうという気持ちで歌うと いつの間になんとか六万点台が出せるようになってきますから驚きます。今年の最高点は 六万九千点台 夢の七万点台にあと一歩まで迫りました。只 この採点法は 歌う技術だけではどうにもならない不確定な要素があるのが欠点です。勿論歌うのは生身の人間ですから その日の体調やのどの状態によって 多少は音程や声量にばらつきがあることは当然だと思います。でも自分で歌っているのですから それほど極端な出来不出来は無い事は分ります。なのに先週六万点台が出た曲を 殆ど似たりよったりぐらいの出来のつもりで歌ったのに四万点台しか出ないことが時々あります。
    勿論部屋が違うので カラオケの装置そのものが 同じ機種ではありますが違います。カラオケの音量やマイクの受信ボリュームなどの設定が なるべく同じように調整しているつもりでも異なっているのかもしれません。安物のカラオケ屋さんに出かけていますから 最初に渡されるマイクの勿論機種は同じでしょうが 明らかに感度が違う事を感じるときは しばしばあります。つまり細かいカラオケ環境が 日によって微妙に異なるのは致し方の無い事ですが それにしても同じように歌ったつもりなのに 点数が前回の三分の二しか出ないことがあるのは 一体どのような要素によって起こるのでしょうか。
    まあカラオケの機械自体の性能が それほど厳密ではないから 採点結果にもそれ位の誤差が出るのはしょうがない事なのかもしれませんが 何となく点数が思惑通りに出ない日は 落ち込んでしまいます。それと一軒のカラオケ屋さんに プレミアムダムが設置されている部屋が 数部屋ある場合が多いのですが 最初に設置されている部屋の番号を確認させてもらい 順番にこの採点法でチャレンジします。過去の記録と戦う訳ですが レベルの低い部屋の場合は 奥様と二人で 高得点ベストテンを独占してしまいます。レベルの高い部屋の場合は 何とか一位の点数をたたき出して ベストテンを半分ほど私たちで書き直すのが精いっぱいの部屋もあります。まあこの採点法にはまってチャレンジされた方が 勿論皆さん高得点を出そうと頑張られていますから しょうがないでしょう。そういうチャレンジをしていって 不思議なことが一つあります。
    何軒もカラオケ屋さんを回って 同じ採点法にチャレンジしていますが 殆どの部屋で 少なくとも歴代第一位の点数を出して 更に高得点ベストテンにずらっと自分たちの曲を並べることが出来ます。所が どのお店でも一部屋だけ 私たち夫婦が必死になって頑張っても全然歯が立たない部屋があるのです。一位はおろかベストテンにすら入れないで 全く爪痕を残せない部屋が 不思議と一部屋だけ存在するのです。
    その部屋はベストテンに五万店から六万点台がズラッと並んでいますから それなりに高レベルの部屋ではありますが 普段の自分たちの得点を出せれば 少なくともベストテンの半分くらいは 自分たちの曲で占められるはずなのに 普段コンスタントに六万点台が出せる曲を 気合を入れて歌っても 何故か四万点台の得点しか出ないのです。私と奥様の高得点を出せるレパートリー つまり五万~六万点台を コンスタントに出せるはずの曲を歌っても 全く点数が伸びないのです。そんな部屋には ある程度期間を開けてから 再チャレンジしますが やっぱり同様の結果しか出せません。
    一軒のカラオケ屋さんのプレミアムダムの部屋を全部回ると また別のお店に出かけるようにしています。次のお店でもその機種の部屋を全部回ると 更に別のお店に出かけるようになります。近所のカラオケ屋さんを回ってしまうと 又最初のお店に舞い戻ります。
    所が 残念な事に プレミアムダム と言う機種が一番古いタイプの機種みたいで 久し振りにカラオケ屋さんに行くと 以前はその機種の部屋が十くらいあったのが もっと新しくて人気のある機種に交換されていることが多いのです。以前は十部屋ぐらいあったはずなのに 久し振りにいくとほんの二三部屋しか残っていない なんてことがよくあります。確かに新しい機種の方が 歌いたい歌手なり曲を検索するのが凄くスムーズにできます。例えば 歌手名で [の」の一文字を打ち込むと のから始まる歌手がズラッと並びます。乃木坂はのから始まる歌手では一番人気なのでしょう 何時も一番上に表示されます。曲名でも最初の二文字三文字を入力すると 歌いたい曲が表示されますから 歌いたい曲を簡単に 短時間で検索できます。大人数のグループで出かけた時などは 便利なのだと思います。
    つい先日 プレミアムダム以外の部屋に入った時に その便利さ 簡単さには 感心しました。然しその機種には当然ですが何時もの採点法はありませんから いつもの曲をいつものように歌うのですが 本気で思いっきり歌わないので なんだかせっかくカラオケに出かけたのに あまり気分が晴れませんでした。いずれは プレミアムダムと言う機種が絶滅してしまうのでしょうから 何らかの解決策を見付けださないと カラオケと言う私にとって非常に重要なストレス発散の手段が無くなってしまいます。
    現在の私にとってのストレス発散法は 大好きなアイドル乃木坂や欅坂の映像を再生して楽しむことと カラオケで大声を出して スカッとする事 囲碁のゲームソフトでパソコン相手に対戦する事ぐらいしかありません。いずれ仕事を辞めてから それこそ腐るほど時間が出来た時の為に 真剣に打ち込める趣味をもう少し充実させたいのですが どなたか何かこんな私にも始められそうなものを ご紹介いただけるととてもありがたいので よろしくお願い致します。 

  • 9月12日 毎月12日は 語呂合わせで 「豆腐の日」なのだそうです

    豆腐は子供の頃から とても好きな食品の一つです。豆腐が嫌い、苦手と言う方はあまり知りません。一番好きな食べ方は 一番簡単であり 且つ一番シンプルな冷奴です。子供の頃にはあまりピンときませんでしたが 豆腐はスーパーで色んな種類のものが販売されていますが それぞれに味が異なると言う事が 大人になってから分ってきました。当然かもしれませんが やっぱり低価格のものは味が落ちるようです。特に冷奴で食べる場合は その違いが明確になりますから その時には ある程度上等の つまり価格設定が高いものを選ぶようにしています。
    私は現在 糖尿病を治療中ですので 血糖値が上がりにくい食品を食べるように心がけています。豆腐は腹持ちがいい割には タンパク質が豊富で 勿論カロリーはそこそこありますが 炭水化物に比べて血糖値がすぐに上がりにくいので なるべくたくさん食べるように心掛けています。特に病院で検査を受ける一月前からは 頻繁に食べるようになります。少々高くても 知れていますので スーパーで売っている一番高い豆腐を購入するようにしています。先入観かもしれませんが 価格が高い豆腐の方が 大豆の味が感じられるような気がします。
    豆腐は 木綿と絹ごしの二種類があります。作り方が違うから 呼び名が違う訳です。木綿豆腐は 豆乳ににがりと言う凝固剤を加えると固まって豆腐になるわけですが ある程度の圧力をかけて水切りをします。水切りをするときに木綿の布にくるむので 豆腐の表面に木綿の繊維の跡が残るために木綿豆腐と呼ばれるのだそうです。絹ごし豆腐は 木綿よりも濃度の高い豆乳に凝固剤を加えて そのまま型に流し込んで固めた豆腐の事なのだそうです。木綿に比べて 食感が滑らかなので 絹ごしと呼ばれているわけで 特に絹織物が関与しているわけではないのだそうです。その他に充填豆腐と言うのがありますが これは豆乳を冷まして容器に流し込みにがりを加えて封をしてから 加熱と冷却により固めた豆腐なのだそうです。密閉してから加熱してあるので 保存性は高いのかもしれませんが 食感は絹ごしに近いようにおもいます。
    私は 食感的にしっかりとしていて 食べたことを実感できる木綿豆腐 特に田舎豆腐と呼ばれるような ある程度硬さのある豆腐が好みにあいます。絹ごしは みそ汁や鍋に入れた場合などは なめらかで美味しく感じますが それ以外の食べ方ではNGです。充填豆腐も絹ごしと似ているように感じますから やっぱりあまり好みには合いません。
    私はある程度料理のレパートリーが豊富なつもりですが 豆腐の食べ方としては 冷奴が断トツで多いです。薬味などを色々と取り揃えて 飽きが来ないように工夫しています。辛子や山葵、生姜は一般的だと思いますが 青ネギや高菜、ザーサイなどの漬物を刻んだものをたっぷりのせたりもします。お茶漬けの素やもみ海苔、いろんな味のふりかけ 佃煮の類をかけて食べることもあります。食べ方が変われば 二三日冷奴が続いても平気です。
    その他の豆腐料理と言えば マーボ豆腐が簡単なのでよくつくります。出来合いのマーボ豆腐の素を買ってくると簡単ですが 味が均一化してしまうので 時々豆板醤やラー油をたっぷりと使って自分流のアレンジをして作ることもあります。ラー油や唐辛子を入れ過ぎて 辛くて食べづらいこともありますが 上手くするととても美味しく出来上がりますので 経験を積んでいこうと考えています。但し マーボ豆腐は 自炊している割には 結構材料費がかかるので なるべく失敗しないように頑張ろうと思います。
    それ以外では 鍋やみそ汁の具にするぐらいしか料理として登場しません。昔母親が作ってくれた白和えとかにも 豆腐が使われていますが 手間暇が相当にかかりそうなので 作ったことがありません。女の子で もし白和えが上手に美味しく作れたら 滅茶苦茶にポイントが高くなるように思います。豆腐ステーキは作ったことがありますが あまり美味しくなかったし 厚揚げをトースターでこんがりと焼いた方が簡単でおいしかったので 一度しか作っていません。
    豆腐のバリエーションとして ゴマ豆腐や枝豆豆腐がありますが 私はやっぱり大豆で作った 真っ白な普通の豆腐が一番好きです。豆腐と言う食材には これから死ぬまで散々お世話になると思いますが どうぞよろしくお願い致します。 

  • 9月11日 1900年の本日 公衆電話が初めて設置されたので 公衆電話の日なのだそうです

    現在では公衆電話を 殆ど見かけなくなってしまいました。昔は電話ボックスが 町のあちこちに存在していました。結構目立つ存在でしたから 道を案内するときの目印代わりにも使われていたように思います。最初の頃の電話ボックスは上半分が透明な素材でできていました。所が 下半分が隠された状態だと 電話ボックスの中で 排便をしたりする輩が結構いたのだそうです。それだけが原因かどうかは知りませんが ある時期から 電話ボックスは全体が透明な素材で囲われるようになりました。現在は探しても見つけるのがかなり難しい存在になっているようです。
    昔は喫茶店などのお店や 学生の集まる下宿などにも 必ず赤電話が置いてありました。大学の校舎にも何台も設置してありました。入学試験の合格発表の時など 嬉しい知らせを家族に届けるために 公衆電話に長い行列ができていたものでした。現在のように携帯電話が普及してしまった時代しか御存知ないお若い方たちには 信じられない光景かもしれません。
    駅なんかにも必ず公衆電話がありましたが 駅での待ち合わせなんかで 誰かが遅刻したりして 擦れ違いが起こり色んな悲喜劇が生まれたのかもしれません。今では影も形もありませんが 駅には大抵連絡掲示板がありました。所謂黒板が設置してありチョークで必要事項を記入するのです。遅刻してきた人に 先に電車に乗る事を伝えたり 本日の集まりは流れたことを知らせたりするのに使っていたように思います。私も何度か利用した思い出があります。携帯電話のある現代に 連絡掲示板が姿を消したのは 必然的な事だと思います。
    恋愛ドラマなどでしょちゅう描かれていたのが 男女で待ち合わせていたのにどちらかに急用が出来たりして 擦れ違いが起こってしまう場面です。些細な原因から始まった擦れ違いが 発展してしまって男女が別れてしまったり 逆に急接近してしまうのが 恋愛ドラマの定番だったように思います。現在のように携帯電話を誰もが持っていれば 些細な擦れ違いなどが起こるはずもなくて 便利な世の中ではありますが すれ違う事で 相手を疑ったり 心配したりして 反って愛情が育まれることもしばしばあるように思いますが 便利さのために 人間関係のそのような情緒が失われてしまっているようにも思います。
    携帯電話の普及とともに 公衆電話の影が急速に薄くなってきたのは 間違いないようにおもいますが 以前はそれでもコンビニの表には殆ど公衆電話がありました。所が最近では コンビニの表にもあまり見かけなくなってしまいました。現在 公衆電話を見ようとしたら 何処へ出かければよいのでしょうか。
    一時期は公衆電話の為のテレホンカードが一世を風靡した時代もありました。私は昔から公衆電話を利用するのが嫌いだったので テレホンカードを自分で購入した覚えはありませんが テレホンカードがもてはやされていた時代には 結構いろんな形でテレホンカードが粗品のように配布されていましたので 只でもらったものは財布に入れておいて使った記憶があります。確か電話がつながった時に結構大きな音がしたので 驚いたことがしばしばあったように思います。テレホンカードを趣味として集めておられた方も結構いらっしゃったように思います。レアな種類にはかなりの高値がついていたりしたようですが 今ではどうなっているのでしょうか。
    私が子供の頃には 記念切手を集めるのが子供たちの間でも結構流行りました。私も記念切手を購入するのに小遣いをはたいたり 友人たちと交換会を催したりした記憶があります。新しく記念切手が発売される日には 朝早くから行列を作って郵便局に並んで購入したりもしましたが 現在では普通に切手を購入しようとして郵便局を尋ねた時に 記念切手は如何ですかと勧められますから 記念切手集めも趣味としては廃れてしまったのでしょうか。
    公衆電話を最近かけた記憶は全くありませんし 見かけた事さえないような気がします。ひょっとして絶滅してしまったのでしょうか。だとしたら 何となく寂しくて 結構悲しく思ってしまうのは 私が年寄りだからなのでしょうか。

  • 9月10日 本日は車点検の日なのだそうです

    仕事柄ほとんど毎日車の運転はしますから 車に乗る前に毎日簡単にでも点検することが必要であるのは知っていましたが 根本的自動車に何の興味もなければ 執着もないので ほったらかしのままです。今日奥様が近所のガソリンスタンドに給油に出かけた時に そこの店員さんに前輪のタイヤがすり減って危険な状態であることを指摘されたのだそうです。奥様が自分の目で確認してみると 確かに溝は殆どなくなっていましたし ひどい所は針金が少しだけ見え始めていました。
    後輪のタイヤは大丈夫なので 前輪だけタイヤ交換するといくらかかるのか 簡単に見積りしてくれたのだそうです。つい先日 病院の受付のエアコンが壊れて 買い替えたばかりなのに 又予期せぬ出費がかさんで辛かったけれども 安全には代えられないので すぐに交換することを決意しました。そのガソリンスタンドは結構頑張って見積してくれたように感じましたが この車を購入したカミタケモーターズに電話して 状況を説明して前輪のタイヤ交換の見積もりを出してもらいました。カミタケさんの方が数千円安かったし どっち道エンジンオイルの交換を無料でしてくれるのですが その時期も来ていましたので お昼からカミタケさんに出かけました。
    現在乗っているのは スズキのアルトですが カミタケさんは未使用車 いわゆる新車を安く販売してくれる会社なのです。開業当初は往診車として三菱のトッポを愛用していました。所がトッポは結構人気があるのに 生産が中止されていて 中古車しか入手できませんでした。兎に角私はトッポの可愛らしいスタイルと使い勝手の良さが気に入っていましたから 何台もトッポを乗り潰しては 又中古車を探して買い換えていました。所がさすがに生産中止になってからかなりの年月が過ぎると 状態の良い中古車が入手困難になってしまいました。そこで仕方なく トッポに匹敵する車としてスズキのワゴンRの中古車を購入しました。所がこの車の辺りが悪かったのか 度々調子が悪くなるし 燃費も最悪でしたから ワゴンRに対するイメージが凄く悪くなってしまいました。この車も買い替え時を迎えましたので次はどんな車にしようかと悩んでいる時に 奥様がカミタケさんの情報を仕入れてくれました。未使用車を安く売ってくれるのだそうです。勿論実質新車ですから これまでに購入してきた中古車に比べると高くつきますが 新車ですから 車検も最初が三年後ですし 中古車の場合は車検を通すのにかなりの金額が必要となっていましたが 新車の場合かなり安く上がるはずです。エンジンオイルは定期的に無料で交換してくれるサービスもあるし定期点検なども無料なのだそうで かなりメリットが大きいみたいなので 思い切って新車を購入することにしました。
    車種としては 往診車ですから 大きなかごがつめないと話になりませんが アルトは軽でも一番コンパクトなサイズの様ですが 辛うじて大かごがつめましたので 価格も一番安かった事もあり決めました。指定された時間に車を持っていきました、交換に一時間弱かかるそうなので 近所にあるドンキホーテに買い物に出かけました。久しぶりなので結構目新しい商品もありましたし 売り場の配置も以前とは違っていたような気がします。ざっと一通り見て回りましたが 私はカレールーとミックスナッツが安かったので買いました。奥様も調味料の類を幾つか購入されたみたいです。レジの所に焼き芋が置いてあり百数十円と安い割には 立派なお芋が並んでいましたから 奥様と一つずつ買いました。病院に戻ってから頂きましたが 非常に美味しかったです。
    カミタケさんに戻ったら 作業が終わっていたので お会計してから帰りました。それにしてもガソリンスタンドの店員さんがたまたま気づいて指摘してくれたから 事なきを得ましたが もしそのまま走行を続けていたら事故につながっていたかもしれません。車に興味のない素人ですが 時々は分る範囲で点検するように心掛けようと思いました。

  • 9月9日 不愉快な飼い主が来院しました

    まあどんな仕事をしていても やりがいが感じられて 楽しい気持ちになることもあれば 上手くいかなくて 虚しかったり腹立たしかったりすることはあるものだと思います。特に病院の仕事の場合は 治療などが上手くいって 飼い主から感謝されて充実感を味わえることもありますが いい結果が出なくて 恨まれたり 文句を言われたりして 不愉快な気持ちこの上ない時も残念ながら時々あります。
    今回の飼い主は 我儘極まりなくて こちらの説明に全然耳を貸さないのです。先月ペットショップから購入した翌日に やってきました。生後二か月のトイプードルでしたが 体重が500グラムもないのです。私は第一声として この犬を返却してお金を返してもらうことを勧めました。あまりにも成長が遅くて とても普通の健康体には育たないであろうと 予測されたからです。そんな私のアドバイスを全く無視して ワクチンの接種をその飼い主は希望しました。ワクチンを接種することは 弱めてあるとはいえ病原体を体内に注入するわけですから それなりに体にストレスがかかります。ですから 昨日うちに来たばかりの時期には ワクチンを接種すべきではないのです。少なくとも一週間 出来たら十日間ぐらいして新しい環境に慣れてから 新しい生活が落ち着いてからワクチン接種すべきなのです。ましてやこの犬は 成長が凄く遅れていて 体力的にも かなり神経質そうでしたから精神的にも 新しい環境に馴染むのにも時間がかかりそうな様子でした。
    私は当然 ワクチン接種はまだ慌てる必要がない時期なので 一週間ぐらいして家に慣れて落ち着いてからにすることを勧めましたが この私の忠告も全く無視されました。「こんなに小さいのにワクチンをうっておかないと心配だから どうしても今日ワクチンをうってくれ」というのです。私が出直すことを再度勧めると 「もし出直すまでに病気になってしまったら責任をとってくれるのか」とまで言われましたので 私も面倒になりましたから それでもきちんと診察をして その日にワクチンを接種しました。環境が変わったばかりだし 体力的にも相当に乏しいはずなので 特に本日中は気を付けて犬の状態を観察するように言いましたが どの程度聞いてくれているのか 不安ではありました。
    案の定というか 予想通りに 犬が下痢をして 血が混じっているから診て欲しいとその飼い主から 電話がかかってきたのは 二日後でした。元々成長が凄く遅れていて 基礎的な体力が劣っていう上に 環境がガラッと変わってしまって 大きなストレスを受けている中で 更にワクチンによるストレスまで加わりましたから ある意味当然予想された結果でした。来院した時にその辺りの事情をもう一度きちんと説明しました。黙って聞いていましたから 一応は理解してくれたのだと思いました。
    診察して 便の状態を観察したうえで検査しました。その時に腸の断面図を紙に書いて解説して 下痢したことを切っ掛けに 腸の壁面の粘膜構造が剥がれ落ちて血管層がむき出しになってしまい そこからの出血が便に混じって血便になったのであろうと 事の経緯を推察して 分り易く説明しました。その為に治療の目的は 腸の壁面を修復することと傷のダメージの回復を速やかに進めること、そして細菌による感染を防ぐこと、更に現実に出血しているわけですから 血液の凝結作用を促して出血を押さえる事であると 事細かに説明しました。
    その為に具体的には 消炎剤や抗生剤、止血剤などを混入した点滴を皮下に投与しました。更に飲み薬として腸の壁面の修復を目指して収斂剤や止血剤、抗生剤などを混合した飲み薬を渡して その内容や目的まで説明してから 飼い主に手渡しました。その時点での血便は 二三日で治まったことを後に来院した時に確認しました。
    そして一月後に二回目のワクチン接種にその飼い主が来院しました。初めて来院した時に その子の月齢としては 成長が非常に遅れているので 一日に四回 満腹になるまで 品質の良い子犬用のフードを与えるように指示しました。指示を守って給餌していれば ひと月で体重が二倍ぐらいに増えているはずなのですが 体重はひと月前よりわずか二割しか増えていませんでした。一日に四回満腹になるまで給餌したのかと尋ねると 勿論その通りにして 非常によく食べ 状態のいいウンチをしている、と飼い主は答えました、その時点で飼い主が嘘をついていることは明らかでしたが その点を追及して 飼い主と喧嘩をしてもしょうがないので 取り敢えずは念入りに診察しました。一回目のワクチンで血便をしたのですから 慎重に対処しなければなりません。相変わらず成長が凄く遅れている問題は ひと月前よりもさらに深刻化していましたが それ以外は問題が見つかりませんでした。給餌に関して 信憑性に欠ける返答をしている飼い主に ここ数日とその日の体調を確認しましたが すこぶる元気だし 食欲も旺盛だし 家にもすっかり馴染んでくれていると答えました。
    こちらとしては 飼い主の言葉を信用するしかないので 正直不安な気持ちを抱えながらも 二回目のワクチンを接種しました。しかしざんねんながら その不安が的中して またもや二日後から血便が始まったのだそうです。朝の七時ごろに電話をかけて 大騒ぎをしていました。直ぐに病院に連れてくるように言いましたが 本人が元気なので様子を見る と飼い主が主張しました。来院する気のない飼い主には対応しようがないし 一体何のためにそんな朝早くから電話をかけてきたのか その意図が理解できませんでしたが 午前中でも夜の診察時間にでも 心配なことがあればすぐに来院するようにとだけ伝えました。
    その日診察時間中に来院するのかと気にかけていましたが 結局は来院しませんでした。そして夜十時を回ったころに電話がかかってきて 血便が治まらないので今から診て欲しい と言う要件でした。
    朝一で電話をかけてきて 診察時間中に来院するようにアドバイスしておいたのに どうしてこんな時間に電話をかけてくるのか 理解できませんが 仕方がないので来院するように指示しました。こちらとしては 時間外に来院してくれれば 時間外対応料金も頂きますから 有難いことではありますから すぐに病院に降りて治療の準備をしてから シャッターを開けました。
    診察すると 前回よりも身体状況が思わしくなさそうな気配を感じましたから 血液の検査をしようかと思案していましたが 飼い主が食欲元気ともにあるし便も血が混じっていること以外には普通だしおしっこも普通に出ているので 前回と同じ治療をしてくれ と要求してきました。
    何しろ自己中で我儘極まりない飼い主ですから 意にそぐわない検査など勧めてみても 断られるだけで こちらも正直むかついた気持ちがありましたから 喧嘩別れになるのも馬鹿らしいので 飼い主の要求に従う事にしました。基本的に前回と同じ治療 つまり点滴に薬を混入して投与し 飲み薬も前回と同じものを出しました。それで飼い主は納得して帰ってくれました。所がその後深夜の三時過ぎに再び電話が鳴ったのです。
    その飼い主からで 前回だした薬と違うから すぐに作り直してくれと主張するのです。今から直ぐにいくので作り直せ と言うのです。そもそも薬は朝から飲ませるように指示を出していましたし、前回処方した薬は カルテに書いてありますから 間違えるはずがありません。百歩譲って私がうっかり間違えていたのかもしれませんが どうして深夜の三時に対応しなければならないのでしょうか。夜が明けて朝になってからでも 十分に対処できることのはずですので 私は明朝来院するように指示を出しました。その飼い主はまだ文句を言っていましたが 話してもしょうがないと判断して 相手の言葉が途切れた所で 電話を切りました。
    その後も何度か同じ番号から電話がかかってきましたが 私は無視して電話に出ませんでした。翌朝になってから 来院するのかと思っていましたが やってきませんでした。私たちの仕事は患者さんが来院してくれて そのおかげで生計を立てていますから 患者さんは神様と言う気持ちが必要なのかもしれませんが 私はあまりにも理不尽な要求をする飼い主とは はっきりとした対決姿勢で臨みます。もし来院していても 恐らく喧嘩別れになっていたでしょうから 来院しなくて 正直ほっとしていました。
    所が 夕方になって 又その飼い主から電話がかかってきて その犬がよその病院に入院したというのです。昨夜遅くにわざわざ出かけて治療されたのに こんなに具合が悪くなってどうしてくれるのか と文句を言い出したのです。昨夜は確かに前回とは様子が異なる気配を感じましたが 飼い主が一方的に前回と同じ状態だから 同じ治療をするように要求してきたので 飼い主の要求に従って治療しただけで その治療について文句を言われても 対処できないので 黙っていると 飼い主は調子に乗って更に文句を積み重ねてきました。こんなことなら昨夜のうちに治療する前に喧嘩別れをしておけばよかったと思いましたが 正直な気持ちを表現すれば 火に油を注ぐようなものでしたから こちらとしては飼い主の要求に従っただけで それ以上でもそれ以下でもない と突っぱねました。
    獣医師でもないのに 勝手に自分で診断して 治療方法を決定して 強い口調でその事を要求してきたのが 自分であることを もう忘れてしまったのでしょうか。この仕事を続けている以上は 飼い主さんは神様と考えて こんな我儘放題の飼い主の言う事を 黙って聞いていなければならないのでしょうか。
    結果的にはまあ予想通りの結末ですが その飼い主と喧嘩別れをしてしまいました。流行っている患者さんの沢山来ている病院の先生は もっと上手に対応されているのでしょうか。インターネットが普及してからは 病院の悪口なども 悪口専門の掲示板などに 飼い主が一方的に言いたい放題で掲載されているみたいです。恐らくこの飼い主も 一方的に自分の主張だけでうちの病院の悪口を垂れ流すのかもしれません。SNS辺りで 悪口を垂れ流すのかもしれません。
    私は病院の評判が地に落ちても 自分の納得のいかないことに関して 例え神様扱いするべきかもしれない飼い主相手でも きちんと自分の意見を主張します。その態度が火に油を注いて更に悪口を増大させるのかもしれませんが きちんと主張すべきだと判断したら 言いたいことを発言してしまいます。私と対立したければ 何故面と向かって私と対決しないのでしょうか。陰に回って 悪口を垂れ流すなんて卑怯極まりないやり方だと思います。
    あまりに飼い主の主張が頭が悪すぎて 筋が通っていない場合 呆れてしまって 開いた口がふさがらない状態になってしまって 言いたい放題を許してしまう事が時々あります。こちらが反撃しなければ 言いたい事を言い尽くせば気が済んでとっととかえってくれるからです。私はこのブログに何度も書きましたが バカは嫌いなのです。筋の通らないことを平気で主張する頭の悪い人間をみると 呆れ返ってしまってほとんど無反応になってしまい 相手に言いたい放題を許してしまう事があります。馬鹿と議論しても 終りのない水掛け論になってしまう事を経験してからは 反応しないでサッサと言いたいことを全部吐き出させた方が 早く退散してくれることを学習したのかもしれません。
    最初にも書きましたが 仕事をしていれば 納得のいかない不愉快な事と遭遇するのは 当然なのかもしれません。あと数年辛抱すれば そんな仕事から解放されますから その日までは頑張らざるを得ないのかもしれません。バラ色の引退生活を夢見て 楽しくて充実感を感じられることも多いけれど 不愉快極まりない経験をすることもたびたびあるこの仕事と真摯に向き合いたいと考えます。

  • 9月8日 猫屋敷に予防注射に出かけてきました

    当院の料金設定は 特にワクチンなどが安く設定されています。更に団体割引を利用されると凄く安い料金でワクチン接種が出来ます。ですからかなり遠方から沢山の犬猫を連れて来院されることもちょくちょくあります。本日往診に出かけた家は割とご近所さんですが 猫を二十匹近く飼っておられます。それほど大きなお宅ではないので 部屋の中での猫密度は相当に高いように感じますが 飼い主さんには特に息苦しくもなさそうでした。私は それだけ沢山の猫がいるからしょうがないのかもしれませんが 猫の糞尿の臭いが相当に強く感じられて かなり息苦しかったようにおもいました。
    取り敢えず長居は無用なので 一匹ずつ 簡単に診察してはワクチンを接種していきました。似たような毛色、体格の猫も多かったので 飼い主さんにくれぐれもダブって注射することがないように注意してもらいながら 診察と注射を繰り返していきました。
    取り敢えずは 全ての猫が体調に異常はなくて注射できましたのでホッとしましたが 次にワクチンの証明書を書く作業が大量にありましたので 奥様と手分けをして頑張りました。せっせと証明書を作りお会計をして猫屋敷を去りましたが 一時間近くかかってしまいました。私は猫の糞尿の臭いに 正直吐き気を催してしまいましたが 飼い主さんはそのいえでずっとくらしておられるのですから 幾ら猫好きな方とはいえ 驚いてしまいます。近所から 鳴き声なり臭いに対しての苦情が出ていないのか心配になってしまいましたが 何年もこの状態が続いているみたいなので 恐らく大丈夫なのでしょう。
    私も仕事柄 動物は勿論好きだし 生き物だから糞尿するのは当たり前だし 糞尿に関する病気の場合は それらをじっくりと観察したり検査したりすることもありますから 糞尿が苦手ではこの仕事は務まりません。そんな私が辟易とするぐらいですから もう少しトイレの後始末には気を使われた方がいいのではないかとも思いますが、口にすると失礼に当たりそうで言えませんでした。私たちは猫を沢山飼っておられる家と分ってお伺いしていますから ある程度は覚悟が出来ていましたが 普通の方が訪問された場合には どのように感じられるのかと他人事ではありますが心配になってしまいました。
    まあ飼い主さんにすれば もともと猫が大好きなご家族だったのでしょうが 最初からたくさん飼っておられたわけではなかったはずで 徐々に捨て猫などを見捨てては置けない優しい気持ちから 猫の数が増えていったのだと思います。飼い主さん御一家の猫好きでとっても優しい気持ちは素晴らしいとは思います。飼い主さんたちはその家で暮されているので 当たり前になっていて気づかれないだけの事だとは思いますが 糞尿の始末をもう少し頻繁に そして丁寧に行うべきだと思います。猫ちゃんたちは 皆性格も穏やかで賢い子ばかりでしたから 大切に上手に飼っておられることは間違いないと思います。でもやっぱり臭いものは臭いので 来年お伺いする機会があるとしたら どのように表現すれば飼い主さんが嫌な気持ちにならないで済むのか 今から考えておこうと思います。