Dr.喜作のブログ

2018年4月 の記事一覧

  • 4月14日 アベチャンの退陣を求めるデモが行われました

    森友学園や加計(かけ)学園を巡る問題や防衛省の日報隠蔽(いんぺい)問題などを受け、安倍政権の退陣を求めるデモが14日午後、東京・永田町の国会議事堂前であったのだそうです。集まった参加者や野党議員からは、一連の疑惑の真相究明を求める声が次々に上がったのだそうです。私はこれまでにもさんざんこのブログで アベチャンをこきおろしてきました。まあ私のブログなんて 読んでくださる方がほんの数人しかいませんから 影響力は 残念ながら殆どありません。
    何故あのような 無責任で無能な大嘘つきの政治家に 日本の国民が 何度も何度も騙されてしまうのか 不思議で仕方がありません。そもそもアベノミクスで庶民の生活が楽になる なんていうまやかしに あっさりと騙されてしまい 大量に自民党議員をを誕生させてしまいました。一度ならず二度目も三度目の総選挙でも 自民党が大勝利を収めてしまいました。このブログではもう何度も書きましたが 小選挙区制度は しっかりとした二大政党が組織されている国でなければ 日本の様に自民党とその他の弱小政党が並立する状況では 一番大きな政党ばかりが当選者を出してしまい 一党独裁が進んでしまうのは必然的な事なのです。
    たまたま自民党が大きなミスをして 国民の気持ちが揺らいだ瞬間に ある程度の受け皿となる政党が存在すれば 一時的な政権交代が起こるのかもしれません。現在も アベチャンにかなりの逆風が吹いているのは間違いがありませんが 受け皿となるしっかりと地に足の着いた政党が 混在する野党に全く見当たりませんから 自民党を野党に蹴落とすことは至難の業の様に思います。 

  • 4月13日 コーンスネークと言う美しいヘビが来院しました

    私は来るものは拒まず という考え方で病院をやっておりますので 来院を希望された動物を拒否したことはありません。その為に かなり暴れん坊の犬や猫 聞いたこともないような種類の動物が来院されることもあります。非常に怖がりな犬が とにかく狂犬病の注射だけうってほしいと欲しいと 来院されたことがあります。二十キロぐらいの雑種犬で とにかく飼い主さんでさえ触れないのだそうです。診察台にのせて体重を量ることも絶対にできない と言う事でした。
    本当は 診察台にのせて体重を量り 触診や聴診、できれば検温などもしたいのですが 無理な事をしようとして 病院の施設に被害を受けたくもありません。病院に入る事さえ難しいという事なので 咬まれたりしても文句が言えませんから あまり意固地に診察に拘らず 注射だけして証明書を発行して帰って頂きました。暴れん坊の猫は 洗濯ネットに入れられて 連れてこられました。嘔吐を繰り返し 下痢も頻回に続いている と言う事でぐったりしているという事でしたので 何とかネットから出して診察したかったのですが 触ろうとすると暴れたくるので 結局は診察できませんでした。出来たら血液検査位はしたかったのですがやはり無理な事は出来ませんので ネットの外側から 皮下点滴を入れて 更に制吐剤や下痢止めを混注しました。薬を多い目に投与したこともあり 翌日には下痢も嘔吐も止まってくれたようです。
    私もペットを扱う獣医師ですから ペットショップで扱われている動物については 日頃から一応勉強をしようと心掛けております。ですから 一般の方よりは知識があるはずです。正直な所 名前は聞いたことはあるが 見たことも触ったこともない種類の動物を診察したことは度々あります。只どんなベテランで経験豊富な先生だって 初めての経験から積み重ねて 経験が豊富になって炒ったはずです。初めてだからと言って 尻込みしていては 何時まで立っても診察できる動物の種類が増えていきませんから 正直な所ヘビやトカゲの類などで 全く初めて出会う動物でも ヘビやトカゲの基本的な扱い方や病気とその治療法は身に付けているつもりですから 不安な気持ちがないと言えばうそになるかもしれませんが チャレンジ精神で取り組みます。
    本日来院したコーンスネークと言うヘビも ヘビを飼う事の初心者でも扱い易い 大人しい性質の見た目がカラフルで美しいヘビである と言う事ぐらいしか予備知識はありませんでしたが 診察にあたりました。お腹の部分のうろこが 黄色くてトウモロコシに似ているから とか アメリカのトウモロコシ畑で良く見つかるから 等がネーミングの由来だと言われているのだそうです。手足のない独特の体型のヘビは 苦手とされる方が多いのかもしれませんが 私は全然嫌いでもありませんし 毒蛇でなければ 平気で素手で触れます。ちなみにナーチャンは あんなに可愛らしいのにヘビ それも結構大きめのヘビやトカゲが大好きなのだそうで そんな点もナーちゃんの魅力の一つです。
    食欲元気がない と言う事で 来院されましたが ヘビはもともとがコンスタントに毎日決まった時間に食事をするわけではありません。この子も週に二三回 冷凍されたマウスを丸呑みして食べるのだそうです。普段は目の前に置いてやると 直ぐに頭からかぶりついて丸飲みにしてしまうのだそうです。所が昨日も今日もマウスを目の前においても食べようとしないのだそうです。原因としては 特に思い当たることはないのだそうですが 昨日今日ともに 昼間は夏日となりかなり蒸し暑かったのですが 夜になるとかなりヒンヤリとしていましたから 気温の寒暖差が災いしたのかもしれません。
    元々ヘビは 砂漠などの寒暖差の激しい土地でも 平気なように 気温差によるダメージは受けにくいはずですが ペットとして飼われているヘビは 穏やかな日本の気候になれしたしんでしまっていますから 砂漠に比べれば些細なはずの寒暖差が 予想外に大きく影響を受けたのかもしれません。何しろ爬虫類は 変温動物ですから 体が冷えてしまうと 体温が下がってしまいますから 動けなくなるし 動かないから猶更食欲も落ち込むのかもしれません。
    取り敢えずは 体の代謝をあげて 元気を出す薬と 食欲中枢を刺激して食欲が増進する薬を注射で投与しました。同じ内容の薬をシロップで出しましたので自宅で 一日三回飲ませてもらうとともに 十分に暖かい環境を用意して頂くことで 何とか食欲元気が回復するのではないかと 期待しております。私には ヘビの表情などサッパリわかりませんが 飼い主さんに言わせると 普段は割とニコニコしているのに 本日は辛そうな表情をしているのだそうです。愛情を持って 毎日面倒をみていると 些細な顔の変化から 表情が読みとれても不思議には思いませんが 私はヘビが 嫌いでも苦手でもないと書きましたが 特に好きではないし 決して可愛らしいとも思えませんから 分らなくても気にしません。
    本日来院したコーンスネークは 鮮やかなオレンジ色をしていて 美しいガラだとは思いますが 自分で飼いたいとは思いません。まあ乃木坂でもナーチャンやカズミンの事は 私は大好きですが 私が人類の中で一番嫌いな秋元真夏も 残念ながらそこそこ人気がありますから 人の好みは 千差万別 と言う事かもしれません。

  • 4月12日 1961年の本日 世界初の有人宇宙衛星ボストーク一号の発射に成功しました

    その時の宇宙飛行士が かのガガーリンで有名な一言「地球は青かった」と言う言葉を残されたのだそうです。人が乗り込むまでに 様々な動物 最後は人間に近いと言われているチンパンジーまでが 宇宙に出かけて 無事に帰還していました。とは言え 世界で初めての挑戦ですから 大変な勇気が必要であったろうと思います。勿論成功すれば 人類の歴史に名を刻む大変な名誉ではありますが もし失敗して命を失ってしまったら 例え名前が残ったとしても ほとんど無意味な事としか考えられません。
    現在では 民間人でも 大変なお金を支払って とんでもなく厳しい訓練を受けて テストにパスすれば 宇宙旅行が体験できるのだそうです。何しろ世界で初めての挑戦ですから 今になって考えれば 大したリスクとは言えないのかもしれませんが それはやはり「コロンブスの卵」のようなものかもしれません。最近は この「コロンブスの卵」という逸話から来る表現が殆ど使われていないように思いますから ひょっとしたらお若い人たちにはご存知ない方がいらっしゃるのかもしれません。
    コロンブスと言うのは アメリカ大陸を発見した15世紀の冒険家ですが 大西洋を西に向かって航海して アメリカ大陸にヨーロッパ人としては初めて到達したのですが 帰国してから その偉業に対して 大西洋を西に向かって進めば アメリカ大陸に行きつくことなんて 昔から言われていたことで 別に大した出来事ではないと 批判された時に その人に対して茹で卵を立ててみることを試みさせました。誰も出来なかったので コロンブスが玉子の下の面を押しつぶして 立てて見せました。そんな事をすれば誰でも出来て当たり前だ と反論する人がいましたが 卵のお尻を潰してはいけないというルールがないのだから ルール違反ではないし 何事も初めて行う事が難しいのだと 言ったとか言わないとかいうお話しです。
    とにかく 世界で初めて宇宙へ旅立ったのですから 大変な勇気が必要な 素晴らしい偉業だと思います。何しろ初めて宇宙に出るのですから どのようなトレーニングを積んでおく必要があるのかも 全然わからない中で 準備を行ったのですから 周囲の人間にすれば これ位の事を前もって経験しておけば大丈夫であろうと 気楽に想定しても ご本人にしてみれば 不安な事この上ない精神状態だったろうと思います。私の様な腰抜け野郎には 例え百年準備しても 旅立てない位に恐ろしい事だと思います。
    昔読んだ逸話で 空を飛びたい人が天狗に修行をしてくれることを頼みました。天狗はその人をいきなり断崖絶壁に連れて行き ここから飛んでみなさい と言います。その人は まだ全然修行をしていないので 飛べるわけがないと尻込みします。しばらくの間天狗について 修行を積みます。そこで天狗がまた断崖絶壁にその人を連れて行って 飛んでみなさいといいました。しかしその人はまだ恐ろしくてとても自信が無いので 飛べませんでした。更にかなり長い期間修業を積んだ後に 天狗はやはりその人を断崖絶壁に連れて行き 思い切って飛んでみるように促しました。その人は その時思い切って断崖から飛び出したところ 上手に空が飛べたのだそうです。要するに 人が事を成そうとするときには あれこれ思い悩んでいるよりも 思い切って踏み出してみれば 成功することが多いのかもしれない事を 教えてくれている逸話だと思います。
    私が 動物病院を開業するときも同様だったのかもしれません。正直な所 私は人づきあいが上手なほうではありませんし 人一倍不器用な性質ですから 開業しても上手く病院を経営していけるのかどうか 全く自信がありませんでした。ただし何時までも勤務医として働いていても 将来がない事だけは明らかでしたから ある時に思い切って 開業することを決意いたしました。まあその時にラッキーだったのは 父が一応一戸建ての自宅を所有していてくれましたので その土地と建物を担保に借金して開業できました。
    動物病院を開業するのには 色んな形がありますが 私の場合は賃貸物件での開業でしたが それでも二千数百万円の借金からスタートしました。正直な所 開業してみたとしても 月にどれだけ売り上げが上がるのか どれだけの売り上げがあれば 借金を返済しながら 生活していけるのかさえ全然見当がつきませんでした。当面は 毎月決まった日に 借金の返済として銀行口座から 四十万円以上の金額が引き落とされます。他にも薬屋さんの買掛金や 水道光熱費の類がどんどん引き落とされていきますから とにかく銀行の口座がマイナスにならないように 注意して預金を続けていきました。
    何とか 借金や買掛金などを引き落とされても 銀行口座がマイナスにならない状態で 辛うじて生活できていましたから 何とか無難にスタートが切れたのだと思います。案ずるよりも産むがやすし と言う言葉もありますが 細かい事には目をつぶって思い切って踏み出したことで 何とか動物病院の経営に何とか成功したのかもしれません。勿論私よりも優秀な先生が もっと上手に経営されていれば 更に発展して立派で評判の良い病院になっていたのかもしれませんが 何とか辛うじて借金を焦げ付かせたことはありませんでしたし 病院が潰れかけそうな事件も起こらずに 現在に至っております。
    コロンブスが 西に向かって航海を始めた時にも 人生のかかった大博打だったのかもしれませんが 見事に勝利を収めて 後世にまで名を残したのだと思います。私のごくごく些細な成功を コロンブスの大成功に 重ねあわせるのは チャンチャラおかしいのですが 私も一大決意をして 開業に踏み切ったところは 類似するところがあるのかもしれません。人間だれでも人生で何度か勝負をかけなければならない局面に出くわすのだと思います。
    私の場合は 一つ目は サラリーマンを辞めた時に 大きな回り道になることは間違いないけれど 獣医師になるために大学受験からやり直すところだったように思います。二つ目が 不安は山ほどありましたし 上手くいく自信は全くありませんでしたけれど 動物病院を開業した時だったように思います。私の人生なんて 他人から見れば ほんの鼻くそみたいなものかもしれませんが それなりに頑張ってしんどい局面を乗り切ってきたつもりですから この仕事を引退するときには 多少は自分の頑張りを評価してやってもいいのではないかと考えております。

  • 4月11日 避妊の手術と乳腺腫瘍の手術を同時に行いました

    昨日の夜八時近く 病院の終いがけの時間帯に 六歳の柴犬が来院されました。病状としては 乳腺に腫瘍が出来ているという事でした。診察台で触診してみると 左側の乳腺の一番後肢に近い部分に直径四センチ位の コリコリとした腫瘍が確認されました。カチンとした塊ですから 脂肪腫のような放っておいても害のない代物ではないことが 明らかです。直ぐに手術で取り除くことをおすすめしましたが 飼い主さんが 躊躇されているみたいです。
    事情をお尋ねすると 昨年にも春と秋に 二回同様の乳腺腫瘍が出来てしまい 別の病院で 取り除く手術をしたのだそうです。その手術の後は 割ときれいに直っていましたから 丁寧な手術がなされたのだろうと判断しました。乳腺の腫瘍と言うのは 女性ホルモンによる影響が強いのです。乳腺は 前肢の付け根から 後肢の付け根まで かなり長く連なった組織で 左右に二本存在しています。乳腺腫瘍を発症する子の場合 乳腺にその種と言うか源となる腫瘍細胞が無数に撒き散らされているケースを想定して治療にあたる必要があります。
    乳腺腫瘍と 触診で確認できる大きさの塊は 無数にばらまかれた腫瘍の種が 発芽して成長してきたものなのです。ただその一つ目の腫瘍はたまたま最初に発芽して成長してきて その存在を確認されたわけですが 現実には その子の乳腺全体に何時発芽して成長するかもしれない腫瘍の種がばら撒かれていることを 想定して治療を考えなければならないのです。先ほども書きましたが この腫瘍は女性ホルモンの影響で 種となる腫瘍細胞が発芽して成長してしまうのです。
    ですから 現実に大きくなってしまった腫瘍の塊を摘出するだけでは 根本的な解決にはつながらないのです。女性ホルモンを分泌する源である 卵巣を摘出しなければ 現在ある腫瘍を摘出するだけでは 不十分なのです。卵巣を摘出することによって 女性ホルモンの分泌が抑制されますから 既にばら撒かれた腫瘍の種となる細胞が 発芽して腫瘍に成長することを未然に防げるのです。卵巣を摘出するとともに子宮に膿が溜まる蓄膿症を未然に防ぐために子宮も同時に摘出してしまいます。子宮と卵巣を摘出する手術 即ち避妊の手術を腫瘍を摘出する手術とともに行う事が 今後乳腺腫瘍の発生する可能性を非常に低くするために必要な手術なのです。
    但し ある程度大きくなった腫瘍を摘出する手術と避妊の手術は どちらもそれなりに体に負担がかかる手術ですから 若くて元気な子の場合は同時に手術出来る場合も多いのですが 高齢であったり肝臓腎臓辺りに問題を抱えていたりしたら日を改めて分けて手術する場合もあります。いずれにしてもこの二つの手術をきちんと実施しなければ それこそもぐら叩きのようなもので 大きくなった腫瘍の摘出する手術を繰り返していても 飼い主さんが求める方向の腫瘍と縁を切った生活と言う 解決には向かわないのです。
    そこの所の事情を 飼い主さんにきちんと説明して 手術をすることを納得して頂き 本日手術を実施しました。但し完全に乳腺腫瘍の心配をなくすためには 乳腺の全摘と言う手術がありますが この手術は左右二本ある乳腺を前肢の付け根から後肢の付け根まで 全部摘出するので 傷口がとんでもなく大きくなってしまいます。手術に要する時間もかなり長くなりますので どちらか片方ずつの手術になり 一月位の感覚を開けて反対側の乳腺を摘出することになります。
    私は卵巣を摘出すれば ばら撒かれた腫瘍細胞が大きくなって問題を起こす確率は 非常に低くなりますから 体の負担が凄く大きくなってしまう 全摘手術は あまり積極的におすすめしておりません。この子の場合まだ若くて 体調にも問題が無かったので 同時に手術を行いました。勿論時間もかかりましたし 出血もそれなりにありましたが 何とか無事に手術を終える事が出来ました。恐らく今後この子が 乳腺腫瘍に悩まされることはないだろうと思いますので 本人も長時間にわたり しんどい手術だったかもしれませんが 還暦の私にとっても 相当にきつい手術でしたから 何とか無事に終えられてホッとしております。術後の回復も順調に進んでくれることを心から祈ります。

  • 4月10日 本日は婦人参政記念日なのだそうです

    1946年の本日行われた総選挙から 初めて婦人にも投票権即ち参政権が与えられたのだそうです。私は1957年生まれで 今年誕生日が来てしまうと ついに還暦を突破してしまう年齢ですが 小学生の頃から 男女平等と教えられてきましたし 下手に男尊女卑的な発言をすれば 女子から手厳しい反発を喰らいかねないような雰囲気の中で育ちましたから 私の生まれる少し前まで 女性に選挙権が与えられていなかったことが 不思議に思えます。本来
    そもそも現在の私と奥様の関係においては 完全に女性上位が確立されています。まあ私が 本当にだらしなくて 無責任で いい加減な人間ですから 何事においても 奥様の仰ること なさることの方が適切であり 正しい事であるのは間違いがありません。その点は 二人とも基本的に完全に納得しておりますので 奥様の指示や命令に対して一切私が口答えすることも 拒否することもございません。例え逆らおうとしても 口では簡単に言い負かされますし 手を出しても まさか女性に男が本気を出すわけにもいきませんから 結局は好いようにあしらわれて 私が謝罪するしかありません。
    病院にご夫婦で来院される方たちを見ていても 殆どの場合 奥さんの方が主導権や最終的な決定権を持っておられるように思います。ですから治療の方針や 手術をするのかしないのかなどの重要な決定を必要とする説明をする場合 どちらかと言うと奥さんに対して話しかけている場合が多いように思います。男性の方がどうしても消極的な考え方の方が多いみたいなので 尚更奥様に積極的な結論を出していただきたくて 熱心に説明してしまっているように思います。
    「ウーマンリブ運動」と言う言葉は既に 死語になっているのかもしれませんが 1970年代に 女性の解放運動として アメリカで始まり直ぐに日本でも盛んになりました。男女雇用機会均等法などが成立したのは この運動の影響であると言われていますが その頃ウッカリした発言をしてしまうと 女性を差別した とか男女平等に反する意見だ 等と吊し上げの対象となってしまいました。現在は少しでも女性に対して失礼な発言や行動をすると 直ぐにセクハラと大騒ぎされてしまいますから困った時代だとは思いますが。
    私は本来女性を大切に扱い 敬うべき存在だと思っております。勿論 男の方が女性よりも優れているとか 勝っているとか全く考えておりません。しかし現在でも男尊女卑の考え方が残っているのは 町界のない事かもしれません。女性が独創的で斬新な意見を述べると 女のくせに生意気だ等と言われることは珍しくありませんし 先日問題になった 大相撲の土俵に女性が上がれない事等も かなり時代錯誤の見当違いの風習が残っているように思います。
    そもそも女相撲と言うのは かなり歴史があり 由緒正しい行事 と言うかスポーツとして認知されていた過去があるようです。土俵上の女人禁制なんて言うしきたりは 明治時代になってから出来上がったものなのだそうです。そんなつけ刃のような習慣に縛られて 先日のお偉いさんが倒れた時に 本来なら直ぐに緊急時の対応が出来るような準備をしておくべき運営側が 何時まで経っても適切な対応が出来ないという不手際に 見るに見かねて その場に居合わせた女性医師が診察と治療を始めたわけですから 運営側の相撲協会は お礼を申し上げてこそしかるべきなのに 土俵上から降りる事を勧告するアナウンスを繰り返し流してしまったのです。アナウンスを流したのは 日ごろアナウンスを担当している行司さんだったのかもしれませんが その場にもいたはずの相撲協会の幹部からアナウンスを辞めるように指示が出なかったのは 緊急事態であるにもかかわらず 女性が女人禁制であるはずの土俵上にいる事への拘りしかなかったのですから その態度が相撲協会の総意と判断されても致し方のない事の様で 非常に残念に思います。
    選挙の投票権と言うのは 現在ではすべての国民に与えられているのが当然 と言う感覚になってしまっているのかもしれませんが 最初は男性でもその身分や収入によって限定されていたのが 男性全般に認められるようになり やっと女性にも認められたのが70年ほど前の本日なのです。一人一票しかありませんから 大した力はないように思われるかもしれませんが 国民全員が 日本の現状についてしっかりと考えて 少しでも日本をよくしてくれる政治家が誰であるのかを もう少しだけでも真剣に考えて 投票することを心掛ければ 今のアベチャンの腐りきった政治から 脱却できることと思いますから 日本国民に平等に与えられている 政治を変える権利を もっと大切に考えて 行使していくべきだと 私は思います。

  • 4月9日 蝙蝠が外傷で来院してきました

    現在はいろんな動物がペットショップで販売されていますから 正直な所 初めてご対面するような種類の動物も 極たまにはいます。連れてこられた蝙蝠は 勿論野生のものでした。事情を尋ねると 早朝に釣りをしていたところ 虫がその場にたくさん飛んでいたらしくて どうやらその蝙蝠は 虫を捕食するのに夢中になって 人間との距離を縮めすぎたので 運悪くキャスティングする釣竿と接触してしまったようなのです。何かが釣竿と接触したのが感知されたので まだ薄暗い時間帯だったのだそうですが 辺りの様子を窺ってみると 地面の上で 傷ついた蝙蝠が転げまわっていたのを発見したのだそうです。
    その方が 心優しい人だったみたいで タオルでくるんで保護したのだそうです。明るい所で観察してみると 片羽根の付け根の辺りに五ミリほどの切り傷があり そこから出血しているようで そちらの羽根の動き方がおかしく見えたので 治療してもらおうと病院を探したのだが 何件がの病院では 蝙蝠は診察できないと断られて かなり遠方にある当院に電話してやって来られたみたいでした。何しろ釣りをしていたのが琵琶湖なのだそうですから 驚いてしまいました。
    蝙蝠を診察する機会なんて 極ごく稀なケースだと思います。断った病院の先生は 治療の経験がなかったから断ったのかもしれません。正直な所 私も蝙蝠の治療の経験は 数年前に一二度ある位です。その時も やはり外傷を負った蝙蝠が保護されて 連れてこられました。その時の子は かなり気の荒い性格だったのか 負傷して人間に保護されたために 一時的に気が立っていただけなのかよくわかりませんが 診察して治療するのに かなり手こずったことを覚えていましたから 今回の子もかなり暴れてくれることを覚悟していました。
    所が 本日来院した蝙蝠は まだ巣立って間もないのかもしれませんが 隊長が十センチもなくて 体重はほんの五グラムほどです。外傷を負った時のダメージが大きかったためか タオルにくるんで保護した時も 殆ど暴れなかったのだそうですが 診察した時もかなり大人しかったのです。体力が消失しているのならそれはそれで深刻な問題です。何しろ小さな体ですから 蓄えている体力も微々たるものでしょう。とにかく何かを食べさせなければ 衰弱して死を待つばかりです。
    基本的には 虫を主食にしているはずですが 販売されていてコンスタントに入手できる虫の類 例えばコオロギやミルワームなどは 大きすぎて と言うか蝙蝠が小さすぎて餌には出来ないでしょう。肉食系統の動物ですから ひき肉あたりなら 食べてくれるのかもしれませんが 自信を持っておすすめも出来ませんでした。兎に角面倒をみるにしてもあまりに体格が小さいので 凄く難しそうに思います。病院での治療としては 抗生剤と消炎剤を注射で投与して 傷口を消毒して抗生剤を塗擦しました。内服薬の投与は難しそうでしたので 取り敢えずは外用薬だけ渡して 一日二回位傷口の処置をしてもらう事にして 帰って頂きました。
    現実的には 元気に回復してくれる可能性は かなり低いようにも思われます。しかしせっかく病院に連れてこられた方の優しい気持ちが何とか報われて 与えた餌を食べ始めてくれて 傷口の回復も順調に進んで 無事に自然に帰してあげられる日が来ることを祈るばかりです。

  • 4月7日 BC566年の本日 お釈迦様が誕生されました

    私自身は 宗教に対して 凄く懐疑的な人間ですので 正直な所信仰心なんて 全く持ち合わせておりません。そして 日本人全般的な信仰心についても 本当にあるのだかどうなのかかなり疑問を持っています。日本人の信仰心の薄さを如実に表しているのが なんだかんだ言っても 幾つもの宗派に分かれているとはいえ 仏教徒が一番多いはずの日本人が お釈迦様のお誕生日が何時であるのかさえ殆ど知られていないのですから そのお祝の儀式である「花まつり」に参加するはずもなく とても不思議に思えます。キリスト教信者なんて 日本人のほんの数パーセントしか存在していないのに クリスマスには つまりキリスト教の教祖様であるイエス様のお誕生日には 日本人はその意味合いなど全く考えないで 猫も杓子もバカ騒ぎをしてケーキを食べたり 恋人たちはせっせとエッチに励むのですから 日本人は信仰心なんて 欠片も持ち合わせていないと断言してもよいのではないでしょうか。
    信仰心を微塵も持ち合わせていない私が偉そうなことを言えないのは 重々承知しておるつもりですが お釈迦様のお誕生日である本日 自分の家の宗教がもし仏教であるのなら 日本人の七十パーセント以上が仏教徒らしいですから 当てはまる方は凄く多いと思いますが 自分の家の宗派が 十三あると言われているらしいのですがそのうちのどれなのか位は 知っておいた方がと良いのではないかと思います。直ぐにピンとこない方は ご両親にでも尋ねて 確認されておかれた方がいいように思いますが 如何でしょうか。
    まあ私は正直申し上げて 一応我が家は仏教徒であり その宗派の名前だけは辛うじて知っているつもりですが その宗派の独特の理念や 他の宗派との違いなんか サッパリ分りません。どうしても自分の全く興味のもてない宗教については これ以上かくことがありませんので 珍しく短文ではありますが 本日はこれで御終いに致します。悪しからず。

  • 4月6日 犬の後肢の先端を切断する手術を行いました

    夜遅くに電話がかかってきて 迷い犬を保護したのだが 後肢の先が潰れたような状態で 出血が止まらないので直ぐに診て欲しいとのことでしたので 来院して頂きました。犬種は恐らくミニチュアピンシャーだと思われますが 車の中でフリーの状態でしたので パニック状態と言う事もあり 捕まえて車から降ろすところから かなり苦労しました。保護して連れてこられた方は 勿論飼い主さんではありませんから 興奮状態の犬を下ろすことはできないので私が捕まえて診察台にのせる所から始めなければなりませんでした。
    小さな犬なので 皮手袋をはめてしまうと 余計に捕まえにくそうなので バスタオルの二枚重ねにしたもので くるむことにしました。運転席の下に潜り込んでしまい 後部座席の足元に顔を出していましたので 運転席の方から お尻をつついて 上半身が足元に出てきたところを タオルでくるんで包み込んでしまい 何とか引っ掴まえました。病院に着くまでにも かなり動き回っていたらしいのですがその為に車の中は血だらけになっていましたから 掃除して血の臭いが消えるまで 相当に嫌な思いをしそうでした。自分の飼っている大切なペットのために そんな状態になってしまったのなら 納得できるし 諦めもつくのでしょうが たまたま見かけて 保護しただけの犬のおかげで 車の室内が血まみれになってしまったのですから 落ち着いてから相当後悔されるのかもしれません。
    取り敢えず診察台にのせて 体重を量りました。五キロぐらいあり顔をタオルから出して犬種を確認すると 恐らくミニピンらしい風貌でした。顔に白髪がかなりありましたし 黒目の部分の白内障も相当に進行しています。歯石の付着状態から判断しても 相当な年齢のようでした。聴診器をあてると 心雑音が多少聴き取れましたが、外見から判断して十歳以上の年齢と予想されましたから 多少の心雑音は致し方のない事の様に思いました。
    出血している右の後肢の様子を見ると 足の先端部分が 強い力で引きちぎられたようになっていて 肉球のある部分は完全に消失していました。どのようなことが原因でこのような状態になったのか サッパリ分りませんが 動脈が損傷しているみたいなので ぼたぼたと出血が続いています。年齢も高そうだし かなり衰弱していて体力的にも心配でしたが とにかく早急に動脈を結紮して 出血を止めて 突出している骨を除去して 引きちぎられたような無残な皮膚を成形して縫合してしまう手術を直ぐに実施する必要があるみたいでした。
    その場合当然少なからぬ治療費が発生しますので 飼い主さんが見つかればその方に請求しますが 万が一見つからなければ 連れてこられた方に治療費の支払いとともに 今後の面倒をみることを了解してもらわなければなりません。勿論連れてこられた方も あくまで善意で 死にそうな犬を見つけてほっとけないという 優しい気持ちからの行動だとは思いますが 病院で それもかなり厄介な手術をしなければ 命に関わる状況であることなどを 説明して 了解してもらいました。
    既に深夜ではありましたが 奥様を呼び出してすぐに手術の準備を整えて 足の先端を余分な骨と筋肉を切除して 出血している動脈を結紮して 皮膚を縫合できるように成形してから 何とか縫い合わせる手術を行いました。足の骨は凄く固くて 骨切ばさみが破損しそうになりましたが 何とか皮膚を縫合できる長さにまで 切断しました。動脈の損傷している部分が 筋肉の中に埋まっていましたので その周囲の筋肉ごと二回結紮したら ようやく出血が完全に止まりました。最後に皮膚の縫合を行いましたが どうしてもかなり強く皮膚同士を寄せてから縫合しましたので 抜糸を慎重に行わないと 縫合した部分が弾けてしまいそうで心配な状態です。後肢の先端が患部ですから どうしても大きめのエリカラーが必要になりますので 生活に支障が出にくい様に工夫して装着しました。
    取り敢えずは 必要な処置が終わりましたので 点滴を皮下に投与して 抗生剤や大量に出血していましたから 造血機能のある臓器を刺激してせっせと血液を作ってくれることを期待する薬などを一緒に投与して 当面必要と思われる処置を終えました。手術の麻酔をかける前までは 勿論極度の興奮状態にあったからかもしれませんが かなり扱い辛そうな犬の様に思われました。毎日の傷口の消毒と薬剤の塗布は 必要なのですけれども 大人しく処置させてくれればよいのですが かなり手こずるのかもしれないことが心配です。まあ それは明日になって 精神的に落ち着いた時の状態で判断するしかないでしょう。
    深夜に大変な手術をお手伝いいただいた奥様には かなり負担をかけてしまいましたが それなりの治療費を頂きますので 何かおいしいものでも沢山ご馳走して ご機嫌を直して頂きましょう。取り敢えずは 死にかけていた犬を救えたようなので 頑張った甲斐があったように思います。上手く飼い主さんが見つかることを祈るばかりです。

  • 4月5日 高齢化社会への歩みが加速しているみたいです

    私も今年五月に誕生日を迎えると 還暦を突破して61歳になってしまいます。私の子供の頃のイメージでは 60歳になれば 父がサラリーマンの家庭でしたから 極当たり前に勤め上げた会社の定年を迎えて 後はのんびりと余生を過ごすものだと思っておりました。実際には うちの場合父親が会社役員になっておりましたので 還暦を迎えてからもあと数年は働かせてもらって 自分で決めたタイミングで仕事から解放されたみたいでした。
    父の勤め上げた会社は 一般的には殆ど知名度のない中小企業でしたが その中で頑張って昇進して 役員にまでなりましたから それなりの退職金をもらい 十分すぎるぐらいの年金を受け取れましたので 趣味の油絵を描きまくる それなりに優雅でのんびりとした老後で 90歳を超えた現在も元気に一人暮らしをしております。私はそんな父親しか見ていませんでしたので サラリーマンと言うのは テレビドラマでよくあるように 定年を迎えた日に花束でも受け取って 拍手をされながら 会社を送り出されて その後はすぐにのんびりとした引退生活に入るのが当たり前の身の振り方だと思っておりました。
    所が 現在は年金をまともに受け取れるのが65歳からになってしまったことが 大きな原因なのかもしれませんが 私の友人たちも続々と還暦を迎えて それまで勤めていた会社の定年を迎えているみたいですが そのほとんど全員が再就職しているみたいなのです。すんなりと次の会社が見つかる人は 幸いですが 見つからなかった人が懸命に再就職先を探し求めて 奮闘されていることに 正直私は驚いてしまいました。その会社の定年が60歳であることなんて みんなその会社に入った時に知っていたはずの事だと思います。年金を受け取れる年齢が何時ごろから65歳になったのか どっち道自分は年金なんて国民年金だけの自営業者ですから スズメの涙しか受け取れませんから 興味がなかったので よく知りませんがかなり昔の事でしょう。
    定年を迎えてから 現実に年金を満額受け取れるまでの間に隙間がある事なんか ずっと以前から分っていた事のはずなのに サラリーマンで定年を迎えた方たちが こぞって再就職するのは 正直な気持ち 何だか浅ましい様に思ってしまいます。私の現在までお付き合いの続いている友人たちは みんなそれなりの立派な名のある会社で定年を迎えたのですから 受け取る退職金だってかなりの金額のはずです。年金を受け取れる年齢になるまで 退職金の一部を切り崩して生活しても それほど不自由は感じないのではないでしょうか。
    何十年もサラリーマン生活を続けてしまうと 毎月決まった日にある程度のまとまった金額を受け取らなければ 不安なのでしょうか。私はちっぽけな動物病院の経営者ですが その立場も収入も非常に不安定なことこの上ない身の上です。もしも一人も患者さんにお越しいただけなければ 売り上げも収入も全くなくなってしまうのかもしれません。自営業者なんて そんな不安定な状況の中 必死に頑張って生きているのです。勿論サラリーマンは 自分だけが頑張って 目立ちすぎるのがいいのかどうだかわかりませんし 頑張ってみたとてお給料や役職が上がるとは限らないのだと思います。ミスを重ねて マイナスポイントを出し過ぎると最悪の場合 首になるのかもしれませんが ちゃんとした会社なら 組合があって社員が守られているので そんな不安は現実的ではないのかもしれません。
    とにかくサラリーマン根性が染みついた方々は 毎日決まった時間に決まった場所に出かけて 毎日あまり変化のないお仕事をこなしていれば お給料日にそこそこの金額が振り込まれる生活を長年続けてきたから 仕方がないのかもしれませんが せっかく長年勤めた会社から ご苦労さん お疲れ様 と送り出されたのですから その気持ちを素直に受け止めて 直ぐにのんびりした引退生活に入ってほしいと私は思います。
    60歳になって 辞められる条件が揃えば 直ぐにでも仕事を辞めてしまって 引退生活を始めたいといつも考えている私から見ると不思議にしか思えません。サラリーマンは厚生年金を受け取れますから 日ごろ給料から そこそこの金額天引きされて 長年不愉快な思いをされていたのかもしれませんが 受け取れる年金額は かなりのものでしょう。私の父が 一流企業ではありませんでしたが サラリーマン一筋で 受給を始めた時期が良かったこともあるのでしょうが 現在も相当な金額の年金を受け取って のんびりと優雅に暮らしております。
    とにかくサラリーマンが 定年を迎えてからも 働き続けるので高齢者の定義を75歳以上にしよう等ととんでもない意見を言い出す馬鹿どもが 政府にいるのです。年金の受給年齢の引き上げを画策しているとしか考えられません、ですからサラリーマンが定年後再就職して働けば働くほど まだまだ働けるのだから 年金の受け取れる年齢には達していない 等と言うとんでもない意見に真実味を持たせてしまうのです。
    統計によると65歳以上の年齢の人口つまり年金を受け取れる人口が 毎年確実に増加しているのに対して 年金を支えている側の生産年齢人口は 減少を続けていて とうとう若い人三人で 一人のお年寄りを支えなければならないような 人口構成になってしまったのだそうです。アベチャンがほざいている「国民総活躍」と言うのも 要するに定年を迎えたお年寄りに まだまだ体が動かせるうちは 働いてお国のために尽くせ そして働けるうちは年金なんて必要がないはずだから 年金受給開始年齢を引き上げるぞ と言っているようなアベノミクスに匹敵するぐらい 国民にとってひどい仕打ちとなる政策なのだと思います。
    日本人が 皆長生きできるのは 凄く有難い 幸せな現象だと思いますが その為に若い方々への負担が大きくなってしまう事を 心苦しく感じているお年寄りは少なからずいると思います。現実的には 避けて通れない道なのかもしれませんし 自分の事としては 少しでも長く元気で生き続けたいのが 正直な本音ですから 政治家の方の舵の切り方は 非常に難しい局面を迎えているように思います。でも 少なくとも自分の友達の為に 大変な便宜を図っておいて いけシャーシャーとわれ関せず と言った顔を決め込むような 極悪非道な人間が 国民全体の為を思っての政治をするはずはないはずですから 一日も早い政権交代の日を 待ちわびております。

  • 4月4日 相撲の土俵に女性が上がったことで 問題が起こっているようです。

    ニュースをチラッと見かけて ネットでサクッと調べただけなので 詳しい事情はよく知りませんが このところ問題を立てつづけに起こして 世の中をお騒がせ続けている相撲協会が またまた問題を起こしてしまったようです。土俵の上が 神聖なものとされていて 普段は女性が上がれない慣習があることは 有名な話で日本人なら知っている人は多い事のように思います。今回の事件は 大相撲の地方巡業で その会場でお偉いさんが挨拶をしていた途中で くも膜下出血を発症して 倒れたのだそうです。
    本来なら プロのスポーツ選手が参加するイベントですから 緊急事態に何時でもそれなりのレベルで対応できる医師たちが控えているのが当然のことだと思います。所が 挨拶していたおえらいさんが 倒れた時にも当然直ちに適切な対応が取られるべきだったのに 何時まで経っても 医師らしい人物が登場して 必要な処置をとっていなかったように思います。ニュースの映像を見た所では 挨拶中の偉いさんが倒れてから 周囲の人間が右往左往するばかりで 何時まで経っても適切な治療が始められていませんでしたので 見るに見かねて 恐らくお医者さんであろう女性が土俵に上がって心臓マッサージを始めたように 思われることの成り行きでした。
    勿論 相撲の巡業にわざわざ出かけられる位の女性ですから 土俵上が一応は女人禁制の場所であることは ご存知のはずだったように思いますが 本来なら緊急事態に備えてスタンバイしているべき医者が何時まで経っても登場しないので 見るに見かねて医療行為を始められたように思われます。するとすぐに 場内放送で 本来女人禁制のはずの土俵上で 治療を行っている女性に向って 直ぐに土俵から降りるようにと 何度もアナウンスが流れました。
    偉いさんが倒れて 恐らく心臓マッサージを施されたという事は 恐らく心停止状態だったとと思われますから 直ぐに処置しなければ 恐らくその場で死亡していた可能性が少なからずあったのかもしれません。その後そのおえらいさんは 無事に回復に向かったみたいですから その女性の治療のための処置が適切であったと想像されます。もしそのお偉いさんが その場で死亡してしまったなら 相撲協会の失態は さらに大きなものになっていたのかもしれません。
    そもそも相撲協会は 勿論本場所の真剣勝負の取り組みが行われるわけではないにしろ プロのスポーツ選手が行うイベントであるわけだし 沢山の見物人が集まるのは間違いないのですから 力士が怪我した場合は勿論 力士以外の関係者やお客さんに緊急事態が発生した時の為に 事が起こったら即座に対応できるような医師をスタンバイさせておくべきであったのにその準備がきちんとできていなかったことが一つ目の大きな問題です。
    二つ目に 自分たちが準備を怠ったために 土俵の上で挨拶をしていたお偉いさんが 瀕死の状態となり 見るに見かねて土俵に上がった恐らくご職業がお医者さんであろう女性に対して 普段のしきたりどおりに土俵から降りるように促すアナウンスを繰り返してしまったことが 二つ目の失態です。アナウンスをしたのは 普段から場内へのアナウンスを担当している行司さんだったのかもしれませんが その場に居合わせたはずの相撲協会の幹部連中から アナウンスに対して何の注意や指摘が無かったことから 少なくともその時にその現場を仕切っていた相撲協会の見解としては 女人禁制の土俵から 一刻も早く女性が退場してもらいたかったと判断されても致し方がない様に思います。少なくとも 人命救助が一番大切であるはずなのに 女性の退場を促すアナウンスがあっても その場にいた相撲協会の人間による 適切な対応もお詫びも全くなかったのですから 呆れ返ってしまうほどの 大失態だと思います。
    後になってから 諸々の状況が分ってきたうえで 女性に土俵を降りることを促すアナウンスが凄く評判が悪い事に気づいたのかもしれませんが 慌てて 不適切なアナウンスであったことを相撲協会の会長が お詫びするコメントを発表していますが あくまで世間体を気にしての 形ばかりのお侘びであることは 病人が搬送されて 土俵上で催し事の次のプログラムが始まるまでに起きた出来事で明白です。命に関わる病気が発症してしまったことを清めるためと言う理由もあったのかもしれませんが いかにも不浄であるために上がることが許されていない女性が土俵に上がってしまったため と考える方が自然なのですが 大量にお清めの塩が撒かれたのだそうです。
    本来 相撲協会としては 見るに見かねて土俵に上がり救命活動を施した 女性に対して 感謝の気持ちを態度でも言葉でも表現しなければならないはずなのに 土俵上にに大量の清めの塩を撒いた行為は 後足で砂をかけるような態度であり 女性が上がったことで 大切な土俵を汚されてしまった と言う気持ちの表れなのではないでしょうか。相撲というスポーツは 日本古来の伝統あるスポーツであり その伝統と格式を否定するつもりはありませんが 女性は定期的に生理の時期に 不浄な出血をするから 不浄な存在として認識されているので 土俵に上がることを禁止されているのだそうです。女性が定期的に生理を迎えて 出血することは その女性が健康であることを示すものでありますし 第一健康な生理を迎える女性のおかげで われわれ人間は子孫を代々残してこられたのです。
    私には 女性を不浄な存在ととらえる考え方が 全く理解できません。私にとって ナーチャンは 神聖な存在であり 女神様そのものだからです。何でもかんでも 時代の流れに乗って 新しいものに飛びついてしまうのも 凄く浅はかで愚かな行動だと思いますが 古くからの伝統や慣例を重んじるばかりに 今回の相撲協会の様な 何が大事であり 優先すべきなのか全くわかっていない人間たちばかりで 取り仕切っている相撲協会は 大いに反省すべきだと思います。貴乃花親方の考え方は それはそれで極端であり偏りがないとは思いませんが 一度大ナタを振るって 相撲協会の古い体質を大幅に改善すべき時期なのかもしれません。