1月17日 阪神淡路大震災から28年が経過したのだそうです

その日の朝五時過ぎですから 当然眠っておりましたが 大きな揺れを感じて 目を覚まし 直ぐに飛び起きて 台所に行き 背の高い食器棚と本棚の間に立ち その二つが倒れないように 手を添えて立ちはだかっていたことを 割と鮮明に覚えております。後から考えたら 非常に危険な事をしてしまったと反省しましたが 取り敢えずは食器棚と本棚は 何かが転がり落ちたりしないで 全く被害が出ませんでした。揺れが止んだのを確認して 直ぐにテレビをつけました。NHKですぐに地震速報を流していました。神戸の辺りを中心に大きな被害がでたことを伝えていました。
落ち着いてから 一階の病院に降りてみると 薬棚から 小さな薬品のプラスチックケースが転がり落ちておりましたが それ以外は異常ありませんでした。震源地から結構遠く離れた枚方では 殆ど実害はなかったのではないでしょうか。それからしばらくは テレビのニュースは 拡大する一方の被害状況を伝えるばかりで 日本全体が暗い雰囲気に包まれておりました。毎日毎日 被害で亡くなられた方の数が増え続けて 他人事にはあんまり興味を持たない私ですら 悲しくなり深く落ち込んでしまいました。
神戸の街は 三十年近い年月の末 知らないものから見たら 以前と同じように復興してしまったように思っておりますが お亡くなりになられた方は 戻っては来られません。私は個人的には この震災によって 殆ど被害を受けておりません。獣医師会から派遣されて 現地のペットの救済所を訪問したことがあります。たった一日だけでしたが 被災地に立てられた バラック小屋にケージが並べられ 犬や猫がひしめいていました。劣悪な環境ですから 預かってもらっていても 体調を崩す子が多かったので 一日だけお伺いして 点滴や投薬の準備やお手伝いをしました。
たまたま震源地が神戸だったから 自分は殆ど被害を受けずに済みましたが 震源地が枚方の近辺であったなら 自分が 働くところや 住むところを無くして 路頭に迷っていたのかもしれません。改めて 震災被害の恐ろしさを痛感したのを覚えております。こんな大事件 時間の経過とともに 風化させてはいけないと思いながらも 実害を受けなかった身の哀しさか ドンドン忘れ去ってしまっておりました。ニュース番組などでも 割とサラッと扱われていて 人々の関心の薄さが反映されているようで 残念でした。日本は地震大国なのですから 何時になっても 何処に住んでいても 自分が被災者になる可能性はあります。常にそのことを念頭に生きていくべきだと 思いました。

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