1月17日 1198年の本日から 後鳥羽上皇が院政を始められたのだそうです

私は不勉強だし 年をとって昔身に着けた知識がボロボロと消え去っていっておりますので 曖昧な表現しかできませんが皇位と言うのは原則として終身制であったはずです。所がいわゆる成人男子の後継者が存在していない時期には 女帝が つなぎ役として皇位を継承した場合にのみ 成人男子の皇位継承者が出来るまでの期間だけ天皇の座についていて 生前に譲位することが認められていたのだったと思います。
所が終身制での皇位継承の場合 自分の意図する皇位継承者に譲位できない場合がある為に ある意味その時の天皇陛下の我儘で 生前に譲位すると言う事実が始まったように認識しています。そして天皇を譲位して上皇となられた方が 政治の実権を握っている状態を院政と表現したのだったと思います。その場合今上天皇に実権が伴わないために まあ日本の場合軽んじられることはなかったのだとは思いますが 勿論政治体型として理想的な形ではなかった為に長続きしなかったのだと思います。
徳川時代に 政治の実権を自分たちで独占してしまうために 徳川家が一方的に 天皇陛下が政治面に口をはさむことを禁じてしまい 大政奉還までの時期には 天皇陛下に政治的実権は消失してしまいました。そして第二次世界大戦で敗れて 連合国から押し付けられた憲法により 天皇陛下は国民の象徴と言う存在になられて やはり政治的な発言は一切慎まれるような存在になってしまいました。私は現在のように天皇陛下御一家も国民であると言う解釈 下手に神格化したり 妙な実権を持たれて政治などに参加されることが望ましいとは思いませんが 現在の憲法はあくまでも戦勝国であった連合国が 日本が二度と戦争を引き起こす厄介な存在にならないために 押し付けた形の法律で だから猶更その改正についてのハードルを凄く高く設定してあるわけですが 国の根幹をなす憲法が あくまで戦勝国から押し付けられた一方的な決め事のままでは よくないと考えますが如何でしょうか。
戦争放棄なんて 世界に類をみないような こんな表現をすると誤解を受けるかもしれませんが 無茶苦茶な憲法を押しつけられて それをありがたがっている人が少なからずいることが私には凄く不思議に思えます。世界に類のない平和憲法は素晴らしい 等と眠たい事を言っている人がそこそこいるために 竹島や尖閣諸島で 日本の領土が踏みにじられているのに 日本には領土問題は存在しない 等と腰抜け発言が堂々とまかり通るのだと思います。
そもそも北方領土の問題は 第二次大戦直後から 日本の大問題として存在していることを日本の国民ならすべての人たちが認識していることではないのでしょうか。アベチャンが幾らちぎれるぐらいにロシアの大統領に尻尾を振って 経済協力をしようと ロシアの領土拡大のための暴挙に対して 世界から総スカンを喰らっているのに 日本だけが好意的に解釈して 受け入れる姿勢を示したとしても 北方領土の返還など夢のまた夢 ということが分り切っているのに 日本国民は一体何を期待しているのでしょうか。
アベチャンがプーチン大統領との会見で遅刻され待たされ時間は エリザベス女王よりもオバマ大統領よりもずっとずっと長かったのです。それだけ日本がロシアから他の国々よりも舐められきっているのです。ロシアから見れば 中国や韓国程度の国々に領土を踏みにじられていても 何の文句も言わず 反発もしないような腰抜けの国ですから どんなにおべっかを使ったところで 通用するはずがないのに なんでこんな簡単なことが分らないのでしょう。
私だってもちろん 死ぬことは怖いし 戦争は反対ですが 世界の国々 民族同士が 己の利益のために争い 競い合い 鬩ぎ合いを繰り返してきたのが 悲しいけれども人類の歴史なのです。もし日本が真剣に北方領土を取り返したいのなら 先ずは集団的自衛権なんてどうでもいいことを議論する前に 世界の独立国家に最低限認められているはずの個別的自衛権を発動して 中国、韓国を追っ払って そして正々堂々と第二次日露戦争をロシアに対して宣戦布告して 軍事的な実力で 奪い返すべきだと思います。それが出来ないのなら 北方領土の返還を求めるふりなんかやめてしまうべきだし ロシアの暴挙に対して 厳しい姿勢で批判して ペナルティーを科す方向に動くべきだと思いますが如何でしょうか。
話が天皇陛下の事から凄くずれてしまいましたので 元に戻しますが 現在の法律では 院政を封じるためなのかどうかは知りませんが 天皇陛下の生前譲位は禁じられているのだそうです。院政と言う形態は 日本に独自のものなのだそうです。世界的に見ても 皇位とは終身制が常識であり 生前に譲位すると言う事は ありえない考え方なのだそうです。でも日本では 皇位の継承については かつては当たり前のように生前譲位が行われてきましたし 何も天皇ご一家だけの出来事ではなくて 企業の代替わりや 一般市民の各家庭のでの代替わりにおいても 生前譲位はごく普通に行われています。次世代に形の上では 代替わりしても 実験は先代が握っているケースは 企業や家庭でもよくある話の様ですが。
特に日本の場合 平均の寿命も延びていますので 今上天皇の年齢がかなり進まれておられますし 皇太子さまが十分な年齢に達しておられる事情もありますから 我々下々のものには計り知れないぐらいの激務であるはずの天皇陛下としてのお勤めを鑑みると ある程度の年齢になられたら 次の世代に皇位とともに その激務であるお勤めを引き継がれるのは 当たり前の流れだと私は考えます。一般国民の家庭なら 例えば代々続く家業の代替わりなど お父さんの腹一つで簡単に決まる事のはずですが 国民の象徴たる天皇家においては いろいろと面倒な決まり事 慣例が多くて スムーズには話が進まないことも 致し方の無い事なのかもしれません。
私の父は 普通のサラリーマンで 定年退職してからは 再就職することもなしに もう三十年くらい 悠々自適の引退生活をおくっています。十分すぎるくらいの年金を受け取り それなりにやりたい事を楽しみながらの ストレスの全くない生活なので 長生きできているのかもしれません。最近もその生活程度が再審査されて 要介護から要支援に認定が変化したのだそうで 受けられるサービスが減少してしまいましたが 本人の肉体的な状況としては 返って元気になっていると認められたわけですから 喜ぶべきことかもしれません。息子としては 受けられるサービスが減少してしまったことは 心配な面もありますが 本人が元気でご機嫌でいてくれるのなら これ以上嬉しい事はありません。
私の正直な気持ちとしては 既に90歳を超えておりますので いつ何があるのかわからない状態での一軒家での一人暮らしは 凄く心配です。出来ればそれ相応の施設に入ってくれる方が 本人としても楽であろうし 周囲に人の目が行き届く筈ですから 安心だと本人も感じるはずだと思うのですが 現在もかたくなに実家での一人暮らしを継続しています。まあ最後の最後まで我儘を通す気力があるから 元気で長生きしてくれているのでしょうから 本人の意思を無視して無理やり施設に放り込むわけにもいきません。ただ現実に最期を迎える日が近づいているのは間違いないわけで 一人ぼっちで誰に看取られることもなく死んでいくことになる可能性が高い 現状ですが 本人がそれで納得しているようなので 致し方がございません。
今上天皇がお元気なうちに退位されることが決まったことは 国民としては喜ぶべきことだと思います。退位されてから それまでの激務から解放されて のんびりとした老後を過ごされるのは 国民として当然の楽しみだと思います。いろいろと手続き上ややこしいことが山積みなのだそうですが 天皇家も国民のうちに含まれる御一家であることを考えたら ご自分の意志で引退する時期ぐらいはお決めになるのが 当然だと考えます。一寸早すぎますが 今上天皇陛下 本当にご苦労様でした。

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