1月20日 今年中に 7200万人分のワクチンが確保できたのだそうですが 手放しに喜べるのでしょうか

一人が二回ワクチンを接種するのだそうですから一億四千四百万回も ワクチンを接種する必要がありますが 単純計算として 一日50万人近くに ワクチンを接種しなければなりません。そんなこと絶対に不可能だと思います。内服薬なら 各自に手渡して 自分で内服することを指示すればよいのでしょうが このワクチンは 保存方法や運搬方法などもかなり難しいようなのに 学校の体育館で行列を作らせれば 一日に大量の人たちに接種できるとでも安易に考えているのでしょうか。
接種するワクチンが きちんと確保されるのかどうかもかなり怪しいように思いますが それらに対応する注射ポンプと針が確保できるのでしょうか。日本国内にあるポンプと針をかき集めれば ひょっとしたら対応できるのかもしれませんが 日本の90%以上の病院が 頑なにコロナ患者の受け入れを拒否している つまりコロナ感染症への対応に極めて非協力的な病院である というのが現状なのです。つまり日本に存在する九割以上の病院が ワクチン接種に 協力的な姿勢を求めても難しいのでしょうから ワクチンを接種する人を確保するだけでも至難の業だと思います。ワクチン接種が始まったからと言って 目に見えて感染者数が減少するわけではないのですから 現在コロナ感染者に直接対応している医療従事者は それまで通りに病院で治療にあたるだけで精一杯のはずです。
政府は あくまで国民が無条件にワクチン接種すると考えているのかもしれませんが 信頼できる筋のアンケート結果によると およそ日本人の四人に一人が ワクチン接種に否定的な気持ちを持っているのです。アメリカでは三人に一人がワクチン反対派で ロシアでは半数近い人がワクチンを射ちたくないと答えているのだそうです。私も 正直な気持ち 新型コロナ感染症のワクチンなんて 見切り発車の やっつけ仕事で完成したワクチンですから その効果がどれほどのものなのか そしてその効果が何時まで持続するものなのか 全く分かっていない代物なのですから 慌てて接種しようなどとは 絶対に考えません。まあ予防注射など 希望する人だけが 接種すればいいのですから 望まない人は放置されればよいのです。
政府は これまでも国民への給付金など 勝手に決めておいて 実際の給付するための実務は 各都道府県へ丸投げしてしまいましたから 恐らく今度のワクチン接種と言う 非常に難しくて 手間暇のかかる 難題も多分地方自治体へ丸投げしてしまうのだと思いますが 現在コロナ感染症対策だけで 押しつぶされている 保健所や対応病院に これ以上一体どんな過酷な仕事を押し付けてしまうのでしょうか。無責任極まりないガースーとしては ワクチンを確保しただけで 自分の仕事は完了したつもりでいるのかもしれませんが 実際にワクチンが国民に接種される という一大事業に直接関わってその仕事の大変さを十分に味わってほしいものだと思います。
そして 今年中に国民の半数以上に何とかワクチン接種が 終えられたとして オリンピックが開催されると言われている今年の夏の状況はどのようになっていると想像しているのでしょうか。通常通りの形で開催するだとか 完全に無観客の状態でおこなう 等といろんなことが言われておりますが たとえ完全に無観客の形態で 開催したとしても 各国の選手団 役員が集合したら 相当な人数になるのでしょうが 選手村にまとめて宿泊してもらうのでしょうか。各国 各競技ごとにばらばらに宿泊してもらうのでしょうか。選手がばらばらに宿泊していたら 競技前の細かい連絡なども 凄く難しくなるので 運営側の負担は 通常の何倍も重くなるでしょう。
競技をすれば 各国の選手団が密接にかかわりあいを持つのでしょうから かなり頻繁にPCR検査などを実施しなければならないように思いますが もし一人でもその競技の関係者に陽性者が見つかれば その競技は行われなくなってしまうのでしょうか。そんな行われるのか否かと言う不確定な要素が強い大会に 各国が選手を派遣してくれるのかどうかも 大いに疑問だと思います。私も日本人として 東京オリンピックの開催を期待しておりますが 現実的なことを考えれば 早めにその中止を発表することが 選手の皆さんに対しての 一番の誠意ある対応のように思います。
新型コロナ感染症のワクチン接種が始まれば 収束に向かう 明るい第一歩なのかもしれませんが ほんとに最初の一歩目だという事で その結果が感染の収束に向かって ある程度の効果が期待できるのは 実質的には来年以降の話だと思いますから あまり手放しに喜んでしまうのは せっかちくんだと 私は思います。

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