1月21日 今年から始まった 大学入学共通テスト が予想されていたよりも簡単だったみたいです

私が現役の高校生のころには 昔行われていた 共通一次試験すら存在しておりませんでした。私が高校を卒業した翌々年から共通一次試験が始まったのだそうです。初めてのマークシートによる回答など画期的な試みだったのだそうですが いろいろと問題点が指摘されましたので 大学入試センター試験 という名称に変更され 諸々の改正が行われたのだそうです。センター試験からは 私立の大学の入試にも利用され始めたのが 私には印象的でしたが 共通一次試験との違いは あんまりピンと来ておりませんでした。そしてそれが 更に今年から 大学共通テスト と言う風に名称が変わりましたので こまごまとしたルールがそこそこ変更されたのだと思いますが まあ入試制度なんていうものは 学生の人数や大学の数 募集人員数などにより 毎年毎年変化していくのが当たり前のように思いますから 変化していくことは致し方のないことだと思います。
私は現役の受験生の時には 存在していなかった共通一次試験なるものを 二度目の受験活動の時 即ち岐阜大学農学部獣医学科を受験するときに経験しました。なんでもその年から 理科Ⅰという科目や現代社会と言う科目が 新しく試験科目に登場したのだそうです。まあ私が習ったころとは十年近いずれがありましたので そんな新しい科目は見たことも聞いたこともありませんでしたが よく言われていることとして 新しい科目は 基本的な問題が多く出題されるので 比較的点数のとりやすい科目になるので 選択したほうが良い と言う話でしたので 敢えてその新しい科目を選択してみました。案の定 基本的で点数のとりやすい問題が多かったので 全く縁もゆかりもない新科目を選択したことを喜びました。
その辺りを考え合わせると 初めての入学共通テスト という事で 昨年までとカリキュラムも変更されたのでしょうし 細かいルールがいろいろと変化していたのでしょうから 受験生としては 不安も多く抱えていたのかもしれませんが 基本的な問題が多く出題されたからでしょうが 予想されたよりも 各受験生が高得点を取ったのだそうです。その為に 東大や京大などの難関大学の受験倍率が かなり高くなっているのだそうです。私のように 人よりも十年近く回り道をしてしまった人間から言わせていただくと 大学入試なんかで その人の人生が決まってしまう等という事は 全然ないであろうという事です。
勿論 最も希望する大学の学部へ合格できれば すんなりとそちらへ向かってスタートできるのでしょうが 一度失敗したって 翌年に再度チャレンジしてもいいし 第二志望の大学へ進んでみるのも 悪い選択ではないのかもしれません。私は 一度大学に入学して卒業して 就職してから 再度大学受験を行いましたから 一般の方々よりは 大幅な回り道をしてしまいましたが 別に無駄な日々を過ごしたとは思っておりませんし 自分のような回り道人生を人にお勧めはしませんが しくじったとは全然考えておりません。ですから 要するに自分が心底納得のいく選択が出来るまで 何度でもチャレンジを繰り返せばいいと思いますし この辺りで時間のロスは 長い人生においては 後々に全く響かないように思いますから 肝心なのは 自分が本当に納得のいく選択ができたのかを しっかりと見極めることが重要だと思います。しっかりと見極められないうちに 安易な方向に結論を出したばっかりに 私は大きな回り道をしてしまいました。繰り返しますが 回り道したことを 殆ど後悔はしておりません。
現在進行形で受験生でおられる人たちに こんなことを申し上げても 殆ど心に響かないだろうと思いますが 現役ですんなりと希望の進路を歩めれば 無難なのかもしれませんが 若いうちに一度や二度の挫折を味わっておいた方が いいのかもしれませんから 初めての受験で希望がかなわなくても 全然残念がる必要はありません。自分が将来本当にどんなことをやりたいのか 今の段階で見極めるのは 至難の業だと思いますが チャンスはいくらでも転がっているし 自分の望む道への進路は一つだけとは限りませんから 決して妥協だけはしないで しっかりと進むべき道を探して その方向に向かっていただきたいと考えます。
今年は コロナ禍ですから 二次試験も 例年とは趣が異なるのかもしれませんが その状況が自分の想定外であったとしても 周囲のみんなも想定外であるはずですから のんびりと一番最後にスタートするぐらいの余裕をもって 己の実力を発揮しましょう。緊張してしまって 本来の力の七割方しか活躍できなくても 全然心配する必要はありません。周囲の人間だって 必ず七割方の力しか発揮できていないはずだからです。人間緊張すれば ウッカリもするのが当たり前なのです。ですから 最初から自分の実力を百パーセント出してやろうなどと 張り切りすぎる方が かえって一つの失敗やミスを大袈裟に考えてしまいがちです。
昔 非常に強かった大相撲の横綱で 北の湖と言う人がいました。その人は 横綱としては最低十三勝を目標に 十五日間相撲を取っておられたのだそうです。つまり最初から二日間は負けることを想定しておられたのだそうです。なので 例えば一日目にうっかり取りこぼして敗れたとしても 全然想定内なので 全く焦らずにその後相撲を取り続けて 素晴らしい成績を残されました。大横綱と言われる人でさえ 予め失敗することを前提に 相撲を取っていたのです。初めて入学試験で うっかりミスをしでかすなんて 当たり前の出来事なのですから 些細なミスをしたことを悔やまずに その後はより慎重な姿勢で試験に取り組めば 自ずといい結果がついてくるように思います。コロナ禍で 模擬試験なども経験しにくかったのかもしれませんが 落ち着いて いつもよりもいい成績なんか期待したって 絶対にありえませんから のんびりと気楽に受験なんて人生でそれ程経験しませんから 楽しんでやろうと言うぐらいの気持ちで 取り組んでいただきたいです。

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