1月27日 確定申告の準備が完了しました

私は自慢ではありませんが 机に向っての事務仕事が大の苦手です。ほんの数年勤めていた塩野義製薬でも いわゆる病院周りの営業職でしたが 毎月伝票や領収書の提出が 期限ぎりぎりになってしまい 事務の女性からいつも怒られていました。ですから 病院の仕事においても日々の売り上げ明細書をまとめての伝票造りなど 本来はその日のうちに仕上げるべき仕事であるのは 重々承知しているつもりですが結局は一年間完全にほったらかしにしています。
病院を始めた当時は 勿論自営業など全くの初めてですから 何となくイメージとして 毎日の売り上げや金銭の出入りなどを伝票に書き込んで帳簿をつける必要があるのだろう とは思っていました。父がその頃には既に会社勤めを引退して 暇を持て余していましたし 務めていたころに多少の経理経験があったみたいで その日の仕事終りに少なくともやっておくべき伝票の書き方や帳簿のつけ方を教わりました。父の友人に税理士さんがいましたので その人のアドバイスで 何とか確定申告に必要な最低限の準備は 自分でこなしておりました。
開業して二三年は 恥ずかしながら始めたばかりの病院の仕事だけで精一杯で 決算から確定申告の作業の全てを父に任せ切っていましたので それほどこの確定申告の作業が大変な仕事であることに気づきませんでした。只毎日言われたように帳簿をつけて 伝票を作っているだけでした。しかし少しずつこの決算して申告書を作る作業の手伝いを始めると その面倒さは 私の想像をはるかに超えていました。基本的には売上収入から 必要な経費を差し引いて利益を出して その利益に見合った税金額を算出するだけなのですが その途中段階で貸借対照表を作るのですがこの左右のバランスが全然取れなくて 悩み苦しむのです。
ある年に税務署から電話がかかってきて 税理士を一人派遣するから その人の指導に従ってパソコンの確定申告ソフトを導入するように指示をもらいました。取り敢えずお役所の指示に従って 税理士さんに指導を受けました。紹介された申告用のソフトを購入しました。伝票もそれまでの入出金伝票ではなくて 振替伝票を使用するように勧められました。最初は不慣れなもので 戸惑いましたが なんとが頑張って馴染むように努力しました。
振替伝票には その日のお金の出入りから銀行の預金の出入りまで全て書き込みますので 結構一日分をきちんと作るのは大変ですが この伝票さえ一年分作ってしまえば そのデーターをパソコンのソフトに入力するだけで 決算が終わってしまうのです。人間のやる事ですから 丁寧にやっているつもりでも計算間違いがあったりして残高や合計が一致しなかったりもしましたが さすがはコンピューター全く計算間違いなどしませんから 正確にデーターを入力してしまえば後の面倒な作業はソフトがこなしてくれますから 貸借対照表の左右が合わない等と 悩む必要が全然なくなりました。
そしてこのソフトがありがたいことは 決算が終わって記録として残すためにすべてのデーターをプリントアウトしますから 本来はきちんと作成しておくべきもののはずですが いちいち自分で帳簿に記帳しなくても済むようになりました。決算した数値から 申告書まで打ち出すことは出来ますが さほど手間暇かかりませんし 最後の仕上げ位は 自分の文字で完成させた方が充実感が味わえますので 何時も手書きで申告書を書き上げます。
決算と申告のための作業が簡単になったことは 計算間違いや勘違いによるミスが無くなり 非常にありがたい事ではありましたが その為に困ったことが起こりました。毎日きちんと帳簿をつけなくてもよいのであれば 毎日のきちんとした売上金額を算出しなくても済むことになりました。人間は便利な道具を手に入れるとその分ぐうたらになると言われますが 私は元々が極めてぐうたらな人間ですから どんどん仕事をほったらかしにするようになり 一年分の伝票づくりを 正月が明けてから始めるというような悪い習慣があっと言う間に身についてしまいました。今年も七日から準備を始めて本日終わりましたから 正味三週間足らずで無事に相当な余裕を持って完了できました。あと何回するかわかりませんが 決算と申告の準備作業は 結局正月明けからの数週間でやり遂げる形が続くでしょう。
申告書の提出は メールで済ませる方法や 郵送するやり方もありますが 何時も税務署まで出かけて行って 係りの人に手渡しで提出しています。その方が 病院に残す控えに受領印を押してもらえるので 有難味が増すような気がするのです。今年も二月十五日は初日なので混み合いますから次の週になってから位に提出に出かけようと思っています。何度も書きますが 私はこの仕事をあと数年で辞めようと考えていますから 確定申告もあと数回でしなくなるはずです。今ではほんの二三週間辛い思いをするだけで済んでしまいますから それほど苦痛ではありませんが 仕事を辞めてしまったら 決算と確定申告の準備も懐かしい思い出になるのかもしれません。早くそんな気楽な身分になりたいものです。

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