10月14日 今年は 秋の味覚の王様 マツタケが凶作なのだそうです

今年の夏の天候が マツタケの生育にはよろしくなかったみたいで 収穫量が例年の一割前後なのだそうです。普段でも国産のマツタケなんて 高嶺の花でほとんど購入したことがありませんでしたが 今年は収穫量が激減したために とんでもない高値がついているらしくて お店でその香りを嗅ぐことも無さそうです。まあいってみればたかがキノコじゃありませんか。別にマツタケを食べなくても秋はやってきますし サンマや栗を頂ければ 私には十分なような気がします。
よく「香りマツタケ 味シメジ」等と言いますが ここに出てくるシメジとは スーパーで良く打っているブナシメジの事ではありません。ホンシメジというきのこで これはある意味マツタケ以上に貴重品なのだそうです。貴重品ですから そのお値段もマツタケを上回る位するのだそうですが 何しろあまりに貴重品なので 殆ど一般小売店には出回らないのだそうです。マツタケは 大学時代の先輩がマツタケの取れる山を持っていましたので 秋になると実家からどっさり送られてきたのだそうで その御裾分けでいただいたりして 結構な量を食べたことがあります。焼きマツタケに 土瓶では作りませんでしたがマツタケのたっぷりと入ったお吸い物や マツタケご飯などの料理で マツタケを堪能したものでした。
数年前には 滋賀県の山奥まで出かけて マツタケのどっさりと入ったすき焼きを頂きました。ただあまりに大量のスライスしたマツタケが入っていたので 有難味も感じませんでしたし すき焼きの濃い甘辛いあじで せっかくのマツタケの香りが飛んでしまっていましたから 上手なマツタケの食べ方ではないように思いました。そんなわけで マツタケは これまでに何度も食べたことがありますし 買わないにしても上等の木箱に入って売られている立派なマツタケの姿を何度も拝んではおります。所がホンシメジという代物は 恐らく高級な料亭のようなお店で 目の玉が飛び出るぐらいのお金を出さないと 見ることも食べる事も出来ないのかもしれません。まあ話の種に死ぬまでには 一度位 食べてみたいものですが 根が貧乏人の私には そんな高級な料亭の敷居が高すぎて 恐らく無理な話でしょう。
高級な食材と言えば 最近ウナギのかば焼きももう何年も食べていません。以前は今考えると恐らく中国産のかば焼きなのだと思いますが 近所のスーパーで 二匹で千円位で売っていましたので ご飯をたっぷりと炊いて 大盛り二段重ねのうな丼を二杯作り 夢中になって一気にいただいたりしておりました。体重が増加するわけです。しかし最近は 中国産のウナギですら そんな安売りはしていないみたいですし 国産のウナギは 一匹で千五百円ぐらいはします。何度も書きますが根っからの貧乏人である私には とてもそんな高級な食材を購入して食べる勇気はございません。
さんまの塩焼きも大好物ですが これまた収穫量によっては かなりの高値がつくこともございます。庶民の楽しみであるさんま位は 安く売っているとありがたいのですが 貧しいものには生きにくい世の中になっているように思います。まあサンマの塩焼きはとても美味しいのですが どうしてもご飯をたくさん食べたくなってしまいますので 減量を志す私としては どちらにしても辛抱した方がいい食材であるのかもしれません。
秋の食べ物としては 柿と言う果物もあるのかもしれませんが 私は柿が嫌いです。まだ実が若くてシャリッとしているうちはいいのですが 熟してきてニュルッとした食感になってくると気持ち悪くて食べたくありません。それなのに私は干し柿は結構好きなので 自分でも分けが分りません。母親も干し柿が好物だったので 岐阜は柿が名産なのかよく知りませんが 岐阜駅の近所にある干し柿やさん といっても他のものも販売していたのでしょうが 干し柿しか買わなかったので 私にとってはそのお店は干し柿やさんで 立派なのになると一個で四五百円するものまでありましたが よくお土産に買って帰り 私も小粒のものを頂いておりました。
他に秋の味覚と言うと栗があるのかもしれません。子供の頃親戚のうちに結構立派な栗の木があったので この時期にその家に遊びに行くと 何時もタダで栗が拾い放題でした。人間とは 一度栗なんてただで拾い放題 を経験してしまうと スーパーで売っている栗が かなり立派な値段がするので なかなかお金を出してまで買う気になりません。でもどうしても栗ご飯が食べたくて辛抱できなくなった時に 思い切ってそこそこの量の栗を購入します。しかし栗ご飯にするには 栗の皮を剥く作業が 凄く面倒なのです。外の堅い鬼皮はまだ割と簡単に向けますが 内側に張り付いている渋皮を丁寧に実からはがすのが凄く大変な作業なのです。でもそうやって苦労を重ねて剥いた栗で炊いた栗ご飯は 私は少し出汁の素を加えて炊きますが それにゴマ塩でも振りかけて食べると 最高に美味しい秋の楽しみです。
残ったくりは茹でてから頂きます。子供の頃は 母親が包丁で皮を剥いてくれるのを 妹と順番に待ちながらゆっくりと少しずついただきました。現在は剥くのが面倒なので 包丁で半分に切って スプーンですくって食べてしまいます。
マツタケが今年は天候の為に収穫量が激減したのだそうですそれは自然の恵みですから致し方のない事かもしれませんが 来年には例年通りの収穫量に戻ってくれると どっち道私には手が届きませんが 庶民の貴重な秋の楽しみとして復活してほしいものです。ただキノコは胞子植物ですから 今年そんなにマツタケが少ないのであれば 胞子が飛散する量も少なくなってしまい 来年以降も収穫量が少なくなってしまうのではないでしょうか。キノコの増殖については殆ど知識がありませんので よく分りませんし 私の心配が杞憂に終わってくれればいいのですが 野生動物なども一旦個体数が激減してしまうと なかなか元の数に戻るのには 相当な時間がかかってしまう場合が多いので 心配してしまいます。世の中不景気な話題 暗いニュースが多いので せめてこのような自然の産物位は どっさりとれて 明るい話題を提供してほしいものです。

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