10月19日 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について感じる事

TPPについては 色んな立場の方が 色んな意見を述べておられるようで 不勉強な私には 賛成した方がよいのか 反対した方がよいのか全然わかりません。そもそも私が賛成しようと反対しようと 世の中の流れには一切影響しませんが なんとなくTPPに日本も参加する方向で動いてしまいそうな雰囲気で 不安を感じています。

TPPによる一般国民にとっての一番分かり易いメリットは 大きな関税がかかっていた外国の商品が 安く購入できるようになることでしょう。特に庶民の生活に直接かかわるのが 食品だと思います。私は農業にかかわっていませんから 安い農産物が購入できることは 当面有難いことかもしれません。但し良い面ばかりではありません。日本ではこれまで殆ど心配のいらなかった 食品添加物や遺伝子組み換え食品、農薬残渣が心配される食品などが おおっぴたに流通することになるのでしょうから これまでよりも食品の安全性について 十分に勉強して 適切に対処することが必要になってくると思います。

勿論農業に携わっておられる方々への 深刻な影響も考えられますから そこら辺りへの十分な対応策が準備されているのかどうかが心配されるのかもしれません。ただでさえ低すぎる日本の食糧自給率がさらに低下する恐れが高いようで不安です。勿論農産物以外の商品の関税もなくなりますから 円安で一息ついていた輸出関連の産業はさらに好調になる可能性は期待できます。円安で苦しかった輸入関連の産業も関税がなくなれば多少はいい方向に向かってくれるのかもしれません。

私は勉強不足なので 医療保険の自由化・混合診療の解禁により、何故国保制度を圧迫する心配があるのか理解できていません。治療行為の経済的格差が広がるのは 高度医療には大変にお金がかかりますから ある程度致し方のないことなのかもしれないと思ってしまいます。

現実に私たち一般庶民にとって メリット、デメリットがどれだけ実感できるのか 見当がつきませんが 一旦TPPに加盟してしまうと制度上は離脱することが可能なように見えるけれども 実際に離脱するとなると海外の企業から莫大な損害賠償請求がなされることが想定されているので 現実的には離脱が非常に難しいのだそうです。日本の経済の競争力は現在かなり低下していますから より慎重に検討してから その方向性を決めて欲しいと思います。

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