10月26日 1991年の本日にリサイクル法が出来たのだそうです

限りある資源を有効に活用するための法律であろうと大まかに解釈していましたが 一口にリサイクル法と言っても対象とする製品によって家電(エアコン・洗濯機・冷蔵庫・テレビなど)小型家電(携帯電話・デジタルカメラなど)建設用材(コンクリートや木材)食品(食品を包装しているゴミなど)自動車(自動車の解体時に部品など)パソコン等に細かく分かれて 制定されているみたいです。出来た当初は 当然話題にもなりましたし 特に電化製品を販売する際には リサイクル料金をポイントで還元するような販売の仕方が大流行でしたが 最近はそんな話は全然耳にしません。
パソコンや自動車の場合は 販売価格にリサイクル料金が組み込まれているので それほど問題は起こらなかったみたいですが エアコンやテレビ といったいわゆる一般家電の場合は 廃止する際にリサイクル券を購入しなければならない後払い方式なので 不法に投棄されたりすることが増えてしまったのだそうです。つまりこの法律が出来てしまったがために 本来なら電化製品は新しく買い替えた時に電器屋さんが無料で引き取ってくれていたので そこから再資源としてある程度有効活用されていたはずのものが 不法に投棄されることによって かえってリサイクルが順調に進まなくなってしまっているのかもしれません。
こんな法律も恐らく 形式を整える事しか考えていない愚かな役人が 自分たちの偏った尺度で 物事を判断して法律を作ってしまったがために かえってリサイクルがうまく回っていかなくなってしまうつまらない法律だと思います。解決するには パソコンなどと同様に販売価格にリサイクル料金を組み込んでしまえば済む事かもしれませんが 価格競争の激しい商品の場合 なかなか難しいのかもしれません。世の中には役人たちが 自分たちの価値基準で 正しいと判断してしまい 現実には反って物事を悪い方向に導いている法律が少なからずあるように思います。
例えば このブログでは何度か書いていますが ハッピーマンデー法などがあるのではないでしょうか。祝日には そもそもの謂れがあって その謂れにちなんで祝日の期日が決められていたはずです。それを目の前の事しか考えていない役人が 日本人は働き過ぎだ等と言われていた時代がありましたから 少しでも連休を多く作ったら 旅行に出かけたりして消費が伸びるのではないか 等と安易に考えて 日本に古来から伝わる伝統を軽んじて 祝日の期日を流動的にしてしまったのです。本来祝日となった原因とは縁もゆかりもない日が祝日だと決められても 国民はその日が一体何の祝日であったかさえ 殆ど興味をなくしてしまって 単純に仕事が休みの日としか考えなくなってしまっているように思います。
公職選挙法についても 決められていることに不備があるのかどうかは分りませんが 毎回選挙での投票率の低さが問題視されています。国の行く末を決める総選挙でさえ 殆ど六十パーセントを超えることはありません。つまり国民の三分の一以上の意思が反映されていない選挙結果なのです。投票率を上げるのには簡単な方法があります。投票したかしなかったかは 国にきちんと記録が残りますから 全ての選挙できちんと投票した人は ほんのわずかでも国に支払う税金を安く設定します。逆に投票を棄権した人からは いくらかでも増税することに決めてしまえば 誰だって税金を高く払いたくはありませんから 恐らく投票率は簡単に九十パーセントを超えるのではないでしょうか。投票率を高くすることは どちらかと言えば与党側に有利に働く場合が多いようですから その気になれば簡単に決められることのように思いますが 如何でしょうか。
私の仕事に直接かかわる法律でいえば 狂犬病予防法なども 改善の余地があるように思います。生後三か月以上の犬を飼育する飼い主には 年に一回狂犬病のワクチンを注射することが義務付けられています。所が この義務を果たさなくても なんの罰則もないのです。狂犬病という病気は 確かに日本が島国であることによる地形的なメリットなどもあり ここ数十年は全く発生していない 過去の病気の様に思われている節があります。しかし世界的に見れば 狂犬病の発生していないのは ほんのわずかの地域に過ぎず 毎年何万人もの人が 数千年前からずっと命を落とし続けている非常に恐ろしい病気なのです。
日本でも戦前までは狂犬病はごく当たり前に発生していましたが ワクチンが徹底されて 野犬の処分なども順調に進んだので 日本はたまたま狂犬病清浄国になれたのです。所が現在は 飼い犬の恐らく半数が狂犬病のワクチンを接種していないように思います。飼い主さんが 狂犬病は過去の病気だから とか この子は散歩などで一切外出しないから 等と勝手に理由をつけてワクチンを接種しない方が非常に多いように思います。
法律で接種が義務ぢけられているにもかかわらず接種しなくても何の罰則も定められていないので 私たちの立場としては もしも他の犬や他人様とトラブルが発生した時に 狂犬病のワクチンを接種しているかいないかで 全然立場が異なりますから 病気の予防と言うよりも 何かトラブルがあった時の保険といった意味合いでワクチン接種を勧めるのが精いっぱいです。これも何か罰則を決めてしまえば接種率は簡単に上がると思います。日本が戦後狂犬病清浄国になれたのは 当時の国民が国からのお達しに対して無条件に従う風潮があったからワクチン接種が徹底されたおかげだと思います。現状の様に半数以上の犬がワクチンを接種していない状態で もしその病気のウイルスの侵入を許したら あっと言う間に戦前のような狂犬病蔓延国になってしまいそうで心配です。
新しい法律を作り出すことも 国会の重要な仕事かもしれませんが 現在施行されている法律について 何か不備な点 改善すべき点がないかなどを検討して 出来るものから一つずつでも改正することは 絶対多数の議席数を持つアベチャンに望むことですが 何とか憲法改正をした首相として名前を残すことに必死なおぞましい政治家に 国民の生活に密接に結び付く重要な法律の改正等望んでも無理な話でしょうね。

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