はっきり言って今朝は寒いです。思わず暖房が欲しくなってしまいます。でも今月の初めの頃は　連日暑くて暑くて　「今日は夏日だ」、とか「今日はなんと真夏日だ」といって暑がっていたのです。私が子供の頃には　春、夏、秋、冬　が大体四等分であったような気がします。もう四、五十年も前の話ですから記憶も曖昧ですが　夏は暑くて　冬は寒い、それは程度の差こそあれあまり変わっていないように思います。所が　春と秋と言う暑くもなく、寒くもない　所謂過ごしやすい季節が　夏や冬と同じくらいあったように思います。少なくとも同じ月のうちに冷房と暖房が必要かも　なんて考えることはあり得ませんでした。
　子供の頃は　どの家庭でも夏と言えば扇風機でした。扇風機を片付けてから　結構な期間をおいて　ストーブだととか炬燵を引っ張り出したものです。今ではどの家庭でも　エアコンのお世話になるのは当たり前のように普及率があっています。エアコンの場合　冷房のスイッチを暖房に切り替えるだけで　ごく簡単に冷房器具から暖房器具へと切り替えられます。その手軽さもあるので冷房でお世話になっていた同じ月に暖房でもお世話に簡単になれます。
　便利になって有難い世の中だけれど　人間がだんだん辛抱とか我慢とかをしなくなっているのではないかと　考えてしまいます。以前には私はスマホと言う新しい文明の利器を受け入れかねると　書きましたが　単に保守的で頭の固い人間なのかもしれません。でも人間、暑さや寒さなど多少は辛抱して　過ごす方が身体の為にも良いのではないかと思ってしまいます。
　えらそうなことを書いていますが　日本は四季のある変化に富んだ美しい国と言われてきましたけれど　このままでは夏と冬の二つの季節しかない　殺風景で情緒や趣を感じられない　つまらない国になってしまうのではないかと心配なだけです。今年は紅葉見物に何時頃でかければいいのか　見当がつきません。まあ、インターネットで紅葉の見ごろの時期の情報は簡単に入手できますが　この気候では　モミジや楓もかなり戸惑っている事でしょう。
　日本の季節の変化について心配しているようなことを書きましたが　自分は病院をリタイアしたら　南の常夏の地で　ひたすらのんびりとボーっとして過ごそうと計画しているのですから　私の申し上げることにはさっぱり説得力がないのも仕方がないのかもしれません。