10月29日 今日は肉の日ですが 肉を体が欲しなくなってしまいました

 私も五十代半ばとなり 年はとりたくないものですが 体がお肉を殆ど欲しなくなりました。若い頃には奥様と美味しいものを食べに出かけるとなると やはりお肉が中心でした。焼肉の食べ放題など 少なくとも月に一回は 通ったものです。現在は年に一回ぐらい不思議に無性に焼肉が食べたくなり 焼肉食べ放題のお店に行きますが それから当分はお肉を見たくなくなります。肉が嫌いになったわけではりませんが 以前に比べると ずっと少ない量を頂いただけで 満足してしまって体が受けつけなくなってしまいました。
 自宅ですき焼きをする場合も あまり上等のお肉はいけません。すき焼き用のお肉は上等になればなるほど さし 所謂脂身の比率が高くなり 若い頃には柔かくて脂身の甘さがとても美味しく感じたのですが 現在ではさしがたくさん入っていると脂っこすぎて体が拒否してしまうのです。勿論まったくの赤身ではせっかくすき焼きを頂くのにお肉のうまみが感じられませんが そこそこさしが入っている程度のお肉の方が食べ易くて美味しく感じるようになりました。まあ、その方が安上がりで経済的にはいいのかもしれません。
 今ご馳走と言えば、きんぴらごぼう、高野豆腐、切り干し大根 ひじきや季節の野菜の煮物、豆腐の白和えや酢味噌和えなど 殆どがあっさりした和食になってしまいました。子供の頃には そんなおかずの日には憂鬱でした。当時友達に聞くと カレーとスパゲティー、ハンバーグ、オムライス、トンカツのローテーションで毎日いわゆる子どもの好きなおかずばかりのオンパレードと言う子がいて とても羨ましく思いました。
 でも子供の頃に 現在の私にとってのご馳走を殆ど食べてこなかった人は この年齢になって何がご馳走になっているのだろうかと思ってしまいます。うちの母親が取り立てて健康の事を考えて野菜中心の和食を作っていたとは思いません。 ある程度は父の好みを配慮して 基本は自分が食べたいものを作ってくれていたのではないかと思います。この歳になると子供の頃に食べなれた 野菜を煮炊きした和食が食べたくなるのは 評判がようないのは分かっていても作ってくれていた母親のお陰だと思います。
 獣医師会で毎年狂犬病の集合注射を終えた後に 打ち上げと称して宴会が催されます。時期が冬なら鍋物かもしれませんが大体五月に打ち上げをしますので 数年前までは無条件に焼肉でいいのではと思っていましたが ご年配の先生から焼肉が続くのは勘弁してほしいとリクエストがあるので たまには懐石料理になったりしました。
 私が枚方市の獣医師会の代表を務めているので 来年の狂犬病の集合注射の打ち上げのメニューを考えるのですが 恐らく焼肉以外のメニューになりそうな予感がします。歳はとりたくありませんが 年相応に好みが変化するのは致し方のない事なのかもしれません。

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