10月4日 世界動物の日なのだそうです

世界動物の日というのは 日本ではあまりしられていないのかもしれませんが 「人も動物も神の前では平等」と説いた、カトリック修道士アッシジに因んだ祝日なのだそうです。1931年にイタリア・フィレンツェで開かれた国際動物保護会議で提唱されたのが始まりなのだそうで 動物愛護・動物保護のための様々な活動が世界中で行われているのだそうです。動物病院を長年経営しておりますが あまり意識できていなかった動物の日なのだそうです。まあキリスト教の教えに基づいた考え方のようですから 日本では あんまり浸透していなくても 仕方がないのかもしれません。
とはいえ 小さな動物の命も 人間と同等に大切に扱われるべきだという考え方に 反対意見を持たれる方はあまりいらっしゃらないように思います。但し 動物病院で 小動物の診察治療をさせていただいていると 時々ではありますが 凄く悲しくて 悔しい思いをする事が あります。もう昨年のことになりますが 深夜に電話がかかってきて 飼っているハムスターの調子がおかしいので 直ぐに診て欲しいとの要望に応えて
 診察治療をさせていただきました。
深夜に対応させていただきましたので 時間外に対応させていただいたことへの料金も含めて そこそこの金額を請求させていただいたのですが その飼い主から言われた言葉で 泣きたくなりました。このハムスターは ペットショップで 〇〇円で購入したのに その金額よりも高い料金を請求されるのは 納得がいかないと 仰るのです。そんな金額を請求されるのなら また新しいハムスターを購入したほうが 安上がりだと主張されるのです。若いころの私なら 飼い主と大喧嘩をして またまたうちの病院の評判を貶めたのでしょうが さすがに還暦を過ぎましたので 黙ってそのままお帰り頂きました。深夜に わざわざ病院を開けて それなりの対応をさせていただいたつもりでしたから それ相応の金額を請求しただけのつもりでしたが 自分が飼っているペットを ただの商品としてしか 考えていない輩が 飼い主だっただけで そんな飼い主のリクエストにうっかり対応してしまった私に落ち度があると考えました。
勿論ペットと言うのは 飼い主の私有財産ですから どのようにペットについて考えようと どのようにペットを扱おうと 法律的には飼い主の自由なのかもしれませんけれど 可愛いと思えばこそ 愛情を注ぎ 大切だと思えばこそ 深夜に病院に連れてきたのではないのでしょうか。購入金額よりも高い金額を治療費として請求されたからと言って 踏み倒してもいいとは どうしても私には思えませんが 悲しいかなこんな考え方を持つ輩がちょくちょくいるのです。だとしたら 人間の赤ちゃんは 購入金額を支払っていないはずですから 病気になって 病院にかかった時 治療費を請求された時にも 同じセリフが病院関係者に対して 吐けるのでしょうか。残念ながら 動物を物としてしか考えられない人間を時々見かけると 非常に不愉快になります。そんな輩に出くわすと 猶更一日も早くこの仕事を辞めたくなってしまいます。

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