11月17日 本日が「将棋の日」なのだそうです

私も男の子でしたから 小学生の頃には 父から将棋のルールを教わり 時々休みの日などに指してもらっていました。日本の将棋は残念ながら 殆ど世界に広まってはいないようですが 相手の駒を取ってしまったら そののちに自分の駒として使えるという 非常に特異なルールがあることによって 非常にゲームに深みが増しているように思います。チェスは世界的に広まっていますが 日本の将棋の方が取った駒を自分の駒として使えるルールによって ゲームの奥行きがあるずっと面白いゲームだと 私は思います。
小学校の三年生辺りから 学校に将棋盤と駒と持ち込んで 休み時間に指すことが一時ブームになりました。男子のかなりの人数が ルールを覚えていて クラスでチャンピオンを決める大会のようなものを開きました。チャンピオンの印として 誰かが持ち込んだ大きな王将の駒のペンダントのようなものを 首からぶら下げていました。私も勝負事では負けたくないので 将棋の基本的な戦法を解説した本を何冊も買い込んで 懸命に強くなろうと勉強しましたが 結局クラスのチャンピオンになれませんでした。将棋のブームは他のクラスにも広まりましたから 当然他のクラスのチャンピオンと対抗試合をすることになりました。水曜日が授業が午前中だけだったので 昼から各クラスのチャンピオンが集まって 開成小学校の将棋のグランドチャンピオン決定戦が開かれました。
クラスの将棋チャンピオンは 一か月ごとにタイトルマッチをすることになりました。ですからグランドチャンピオン決定戦も毎月行われていましたが 子供は盛り上がるのが速いけれども 他の遊びに興味が移るのも速くて ほんの数か月で あっと言う間に将棋ブームは去ってしまいました。私はもともとあまりブームにのることが好きではなかったので 逆にブームが過ぎ去ってから じっくりと本当に将棋が好きな友達数人と 小学校を卒業するまで ずっと将棋を楽しみながら続けていました。その頃の努力が報われたのか 中学校に進んでからも 時々クラスの友人と将棋を指しましたが 殆ど負け知らずでした。
多少天狗になっていた私でしたが ある日転校生がやってきたのですが その子が滅茶苦茶将棋が強くて 何しろ飛車角落としてもらっても 勝てない位でしたから 叩きのめされた気分でした。そこで私が更に一生懸命に将棋の勉強をして強くなる努力をするようなちゃんとした人間だったらよかったのですが 私は叩きのめされたら あっさりと白旗を掲げて 二度と将棋を指さなくなってしまいました。我ながらお恥ずかしい話ですが 事実だからしょうがありません。
それ以後は 本当に将棋を指した記憶がありませんから 完全に縁を切ってしまいました。そして時は流れて 岐阜大学に通っていたころ囲碁を始めました。きっかけは これまたお恥ずかしい話ですが日曜日のおひるにNHKで放送されていた囲碁講座にアシスタントとして出演していた島田広美さんが非常に可愛らしくて 私の好みだったからです。たまたま見始めたころが 初心者向けの内容の講座でしたから テキストを買って毎週しっかりと予習復習をして勉強しました。
せっかくルールを覚えて勉強しましたから 誰かと打ちたくなってきました。大学で相手を探していると 囲碁部と言うサークルがあるのを知りました。大学のきちんとしたサークルでしたから 超初心者だし 回り道をしていてかなりの年よりでしたから かなり躊躇しましたが まあ思い切って訪ねてみました。事情を話して入部したい気持ちを伝えると 歓迎してくれて すんなりと受け入れてくれました。男の子は 経験者が多いので 殆どが有段者でしたが 女の子は大学に入ってからルールを覚えた私と同様の初心者が数名いましたから 結構楽しく活動に参加させてもらいました。勿論少しでも強くなりたいので 先輩に積極的にアドバイスを求めたり 薦められた本を熟読して知識を少しでも増やそうと努力しました。
自分なりには頑張ってみましたが 何しろ三十歳前後の年寄りですから 二十歳前後の若くて柔軟性のある頭脳には敵わなくて やはり初心者だった女の子たちよりも進歩が遅れてしまいましたが 若い女の子に相手をしてもらえるのが嬉しくて 諦めずに頑張って卒業まで活動を続けました。でもその実力は3~4級どまりで 初段には程遠い所でとまっていました。自己紹介の時などに囲碁を打ちます と言えるのは少なくとも初段クラスの実力があっての事だと思います。残念ながら私は自己紹介のプロフィールとして囲碁を打ちますとは書いたことがありません。悔しいです。
囲碁と将棋どちらも一時期にかなり熱中して取り組んだゲームですから 両方の面白い点は分っているつもりですが どちらの方がより面白いかと問われたら 躊躇なく囲碁と答えると思います。将棋は相手の王将を取ることを目指しますから 目的が分かり易くて単純です。囲碁も相手より一目でも多くの陣地を囲った方が勝ちですから ルールはそれほど複雑ではありません。但し単に陣地を囲いあうだけではなくて 石の生き死にに関わって激しく戦う場合もあります。地道に陣地を稼いて勝つ戦法もあれば 目いっぱい大きく囲って 侵入してきた石を殺して勝利を治めたり 生きられてしまって敗北することもありますから その戦いぶりは千差万別で非常に面白く感じます。
私が最も面白いと感じるゲームは 麻雀とモノポリーですが 囲碁もそれらに引けを取らない位に面白いです。現在も囲碁のパソコン用ソフトを買って暇があれば楽しんでいます。実際に相手をしてくれる人が現在いませんが いずれは碁敵をみつけて楽しい時間を過ごしたいものです。兎に角私は友達が少ないので 碁敵を見つけるのも難しいのかもしれませんが 碁盤と碁石は 叔父さんからかなり上等のものを 開業祝にもらいましたので 活用したいです。
 

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