11月21日 ミシシッピニオイガメが 来院されました

亀さんや ヘビ トカゲの類 所謂は虫類が 最近割と頻繁に来院されます。昨日来院したキングスネークも体重が十グラム+αという極小サイズでしたので 治療に内服薬が使えない というか飼い主さんが嚙まれるので 内服薬の投与は難しいと仰りましたので 外傷を負った患者さんでしたが 消毒薬と抗生物質の軟膏の塗布だけで治療することになり かなり完治するのに時間がかかりそうでした。
本日来院したミシシッピニオイガメも 元々体長が凄く小さくて 一年面倒をみているのだそうですが 体調が三センチから四センチ位に大きくなったかどうかであり これぐらいの成長スピードが この種類の亀としては 当たり前らしいので 体重もやはり十グラム+αと凄く小さくて 内服薬の投与が難しそうなので 治療がかなり難しくなりそうでした。来院された時点で 瀕死の状態でした。水深わずか一センチぐらいの水槽に入った状態で 来院されましたが 首をもたげて 頭を水面上に出す事すら かなり困難な状態でした。カメは 肺呼吸をしていますから 顔を空気中に出しておかないと 窒息死してしまいます。なので 水槽の水を 捨てて ペーパータオルを十分に水で湿らせた状態で 敷き詰めて 体が乾燥しないような それでいて呼吸が楽にできる環境においてあげました。
数日前から 急に食欲がなくなり 元気がなくなり ぐったりしてしまってから 二日間ぐらい経過しているのだそうですし こうなった原因 切っ掛けについて 思い当たることが何もないのだそうです。犬猫の場合 取り敢えずは 血液検査やレントゲン 視診や聴診などの 検査診察が 出来ますが 何しろ体長が四センチあるかないかの極小のカメちゃんなので この子に一体何が起こって どのような経過を辿って 現在の瀕死の状態になったのか 知る術が申し訳ないのですが 殆どなさそうです。
何しろ小さいので この子の場合も 内服薬を口から投与することも 現実的には難しそうです。そもそも明日以降に食欲が回復する見込みは かなり低そうに思われます。なので 取り敢えずは 食欲、元気の回復を促す薬剤を 注射で首筋に投与する事しか 出来ませんでした。薬剤の効果が 現れるまで この子の生命がもってくれる保証もありませんが 明日以降の治療は 明日まで頑張って生きてくれていれば また注射で薬剤を投与して 食欲が戻るまで回復してくれれば 内服薬での治療が出来る可能性を説明して お帰り頂きました。
人間も大人より子供 それも生まれたての乳児の方が 命に関わる病状にすぐになってしまう可能性が高いですが 動物のその辺りの事情は同様です。ですから その体が小さければ小さいほど 速やかに病気が悪化して 命に関わってきますので 異常に気づいたら 出来るだけ早く 来院されて 治療を始められることを 強くお奨めします。

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