11月21日 高倉健さんが亡くなられました

日本の大切な掛替えのない宝を失ってしまったようで 非常に悲しいです。私の健さんのイメージとしては 後年の寡黙でダンディーな男性よりも やはり東映の任侠映画の主役を務めておられたころの方が鮮烈です。鶴田浩二さんや藤純子さんとヤクザなんだけれど 正義の味方を演じておられたころが大好きでした。当時は健さんみたいなヤクザになりたい若者は凄く沢山いたと思います。

その後のヤクザ映画、例えば「仁義なき戦い」や「日本の首領(ドン)」のシリーズは それなりに面白くて好きですし ある程度こちらの方がヤクザとしてはリアルなのかもしれませんが やはり健さんのように 弱きを助け強きをくじくヤクザ映画の方が 安心してみていられて好きでした。我慢に我慢を重ねた健さんが 最後の最後に切り込みに行く場面、殆どの映画が似たような筋立てでしたが 最高にカッコよくてワクワクしました。

その後 あれだけ任侠映画の主役を務めた健さんが 無口で不器用なのは変わらないけれど 何とも言えぬ暖かさと包容力を表現する役どころにに見事にイメージチェンジされたのは 凄いと思います。「幸福の黄色いハンカチ」や「遥かなる山の呼び声」では影のあるでもすごく優しい男を演じて日本アカデミー賞やブルーリボン賞の主演男優賞を受賞されて日本を代表する役者になられたのは ごく自然な流れのようにも思えますが 健さん本人の役者としての能力の高さの所以だと思います。

健さんがその経歴からして 超一流の役者であるのは間違いのない事だと思いますが そのあまりに謙虚な人柄の為に撮影現場が戸惑い困ってしまったエピソードは幾らでもあるみたいですので 敢えてここではそこの部分には触れません。私は初めて見た任侠映画での健さんのあまりのカッコいい演技に惚れ込んでしまいましたので 健さんが男前なのかどうか さっぱり分かりません。常に私の中でカッコいい男のナンバーワンでした。

私はこのブログでキムタクや福山君のような美男子が大好きだと何度も書きましたが 健さんが美男子なのかどうかは判断したくもありませんし好きな男性のナンバーワンのままお亡くなりになられたので 多分これからもずっと不動のナンバーワンだと思います。現在のところ女の子では 乃木坂のナーチャンが断トツのナンバーワンですが こちらは恐らく一二年で他の女の子と入れ替わると思います。

健さんは結婚されて数年で離婚されて ご家族には恵まれなかったのかもしれません。一般論的には 離婚された奥様が典型的な悪妻だったと言われていますが 健さんはその奥様が亡くなられてからも お墓参りを続けておられたのだそうなので 健さんにとってはそれほど悪妻ではなかったのかもしれないと思います。

私も一度離婚を経験していますが 現在の奥様と巡り合えて変則的な形ではありますがともに暮らせて それなりに幸せを感じております。晩年の健さんの周囲がどのような環境であったのかなど全く知りませんが 健さんがお亡くなりになられた時に 寂しい気持ちでなかったのならうれしいと思います。文末になりましたが 心より健さんのご冥福をお祈りいたします。

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