11月23日 間もなくCOP21会議が始まります

温室効果ガスの各国の排出量に関しては そもそも1997年にできた京都議定書 正式には気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書がありました。その時に日本を含めた先進国が2008年から2012年までに 1990年に比べて数パーセント(日本は六パーセント)減少させることを目標に掲げました。但しその目標を達成できなかった場合の罰則があいまいでしたから 目標を各国が達成する可能性は その時点で非常に薄かったのかもしれません。アメリカやカナダのようにこの決まりから離脱してしまった国もあるぐらいですから。

残念ながら 勿論日本も目標を達成できてはいません。達成できていない国に対するペナルティは 更に厳しい削減を求められますが 猶更達成できる可能性はなくなってしまうでしょう。その国に実質的な苦痛を伴うペナルティを課さないと 本気で温室効果ガスの排出量を削減する努力をする国なんてないでしょうから 基本的にこの議定書は絵に描いた餅に過ぎなかったように思います。

間もなくパリで始まるCOP21会議がまた有名無実な絵に描いた餅に終わらなければよいと願いますが 現在一番力を持っている国アメリカと最も勢いのある国中国が削減に対して 極めて消極的ですから この会議が開かれて 何らかの方向性は打ち出されるのでしょうが 現実的に温室効果ガスの排出削減に 真剣に取り組む国が日本を含めて考えても 果たして存在するのかどうかも疑問に思えます。

大体 温室効果ガスの排出量を現在よりも少しだけ減少させよう等と言う 次元の低い目標では 地球の温暖化に対する根本的な対策には全くなっていないように思います。温暖化のスピードをほんの少しだけ遅らせることにしかならないのです。極論すれば 化石燃料を燃やしてエネルギーを得て生活していくことをやめる覚悟が無ければ地球の温暖化に歯止めをかけることは出来ないはずです。

しかし化石燃料を燃やしてエネルギーを得ない生活とは 電気も使えないし 勿論車にも乗れませんから そのような生活を送るのは現代人には不可能でしょう。私の人生はまあ長く見てもあと二十年あるかないかでしょうが現在のお若い方々の未来はあまり明るくない覚悟をしなければならないように思います。

恐らく中国も一応対面がありますから 削減目標を掲げることは掲げるように思いますが あの国位自国の利益しか考えない国が 世界の為 強いては地球の為に掲げた目標を 果たそうと努力する事など全くないでありましょうから 今回の会議が残念ながら 京都議定書の二の舞になることはほぼ間違いないと思います。人類が真剣に地球のために行動するのには もっと人類が追い詰められなければ期待できないのかもしれなくて 悲しいですがしょうがないのかもしれません。

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