私がプロ野球から興味を失って　かなりの年月が経ちますが　日本シリーズの決着がつくのかな　という試合でたまたま水曜日だったので　最初から最後まで　テレビ中継を観戦しました。最初に巨人が先制した時には　ある程度がんばれるのかと思いましたが　あっという間に逆転されてしまい　そのまま試合が終わってしまいました。試合には　途中で幾つかの天気が訪れるものだと思ってみておりましたが　原監督が何とか流れを変えようと努力しているのは窺えましたが　結局実際には　何にも起こらないで　と言うよりもソフトバンクが圧倒的な力で　何にも起こらせないまま試合を終わらせてしまいました。見ていて　殆ど盛り上がらない　今年の日本一が決まる試合とは思えないぐらいに　つまらない試合を観戦してしまいました。
ここの所　セリーグの体たらくばかりがはっきりくっきり見える結果ばかりが出ていますが　それは交流戦の結果を見ても　順位表の上位にずらりとぱりーくの球団が並びますから　そんなに意外な気がしません。昔は「人気のセリｰｸﾞ、実力のパリーグ」と言われた時代がありました。私が子供の頃です。なのにオールスターの成績はどっこいどっこいだし　日本シリーズは巨人が九連覇などを成し遂げていましたから　それ程セリーグの球団の戦力が劣っているとは思いませんでしたが　現在では　それこそ一軍と二軍位に　各球団の実力に明確な差があるのではないかと思ってしまいます。この十年間の日本シリーズの結果を見ても　セリーグの球団が優勝したのは一度だけで　九回はパリーグの球団が優勝していますから　その戦力差は段違いと言えるのかもしれません。まあ掟破りの常習犯である巨人がそれだけ大人しくしているという事かもしれませんけれど。
ただ指名が重複した場合　インチキできないようなくじ引きと言う公平な選考方法ですから　各チームに有力な選手が入団して　出来るだけ各チームの戦力が均衡になった方が　リーグ戦が盛り上がるでしょ　という趣旨でこの会議が始まったはずですが　運命の神様が　ここ二十年近く　パリーグに幸運をもたらし続けているように思います。古くは野茂投手　マー君　ダルビッシュを代表として　その年を代表するような　特に好投手が悉くパリーグの球団に指名されて　入団しています。巨人ブランドが幅を利かせていた時代なら　巨人以外の球団に指名されても入団拒否　なんていう事がまかり通っていた時期もございましたが　今ではそんな阿保みたいな我儘を言う選手がいなくなったみたいで　指名されたら　それが運命と素直に受け止めてすんなり入団してくれる選手ばかりになっているみたいで　とても喜ばしいと思います。
公平なくじ引きの結果ですから　文句のつけようがありませんが　余りに有能な選手が　パリーグの球団にばかり入団しますので　私も元はセリーグの中日ファンでしたので　どうしても気持ち的にセリーグ押しの立場で考えてしまいますから　ちょっぴり悔しく思わないでもありません。昔なら　どこぞの田舎から　無名だけれどもとんでもない逸材を掘り出してくるスカウト力のあるチームが　強くなった時期もあったみたいですが　現在のように　情報網が発達しすぎている世の中ですから　ちょっとでも優れた才能を有する選手の情報は　あっという間に全国的に知れ渡ってしまいます。隠れた才能を指名されたりすると　ドラフト会議を見ていてワクワクしたりしましたが　今では　事前に話題になっていて　その情報が十分に紹介されている選手しか　指名されないように思いますから　そういう意味ではドラフト会議を見物する側としての楽しみが少なくなっているように思います。
なんにしても　セリーグではぶっちぎりで優勝した巨人が　完膚なきまでに二年間続けて　叩きのめされたのですから　プロ野球全体の事を考えると　もう少しセリーグの球団が気合を入れて　戦力を整えないと　娯楽としてのプロ野球の人気が低迷するのが　心配です。そうでなくても昔は日本テレビ系列では　巨人の試合ばかりですが　後楽園　東京ドームのほぼ全試合を　いわゆる地上波で放送していましたが　今では日本シリーズだけ辛うじて地上波で放送されているわけで　どんどん世間の注目度が　低下していっているのは間違いないように思います。
昔はパリーグの試合の観客数は　数千人が当たり前　外野席で子供たちがキャッチボールをしたり鬼ごっごをしたりしている　と言われ続けた時代がありましたから　今戦力が充実するとともに　注目度も上がって　お客さんも沢山はいるようになった　パリーグにとっては　我が世の春かもしれませんが　プロ野球全体の事を考えると　好ましい状態とは言えないように思います。まあセリーグの球団がんばれと叫ぶしかないのかもしれませんが　正直現在あまり興味を持っておりませんが　プロ野球に本当の意味で盛り上がって欲しいので　もう少し各チームの戦力が均衡してくれることを　期待いたします。