11月28日 静岡県磐田市の茶畑で 小さなニシキヘビが捕獲されたのだそうです

ニシキヘビですから 日本に自然に生息しているはずがありませんから 恐らくペットとして飼われていたものが 脱走したのか 飼育放棄で野に放たれたのか分かりませんが 1.1mとニシキヘビとしてはまだ小学生のような大きさですから 脱走されて行方を捜している飼い主の手元に戻ってくれればいいと願っております。いずれは数メートルの大蛇になるのでしょうから 飼育スペースや餌の問題など かなり大変だろうとは思いますが そんなことは承知の上で飼い始めたのでしょうから 最後まで責任をもって 面倒をみてあげて欲しいと思います。ちなみにニシキヘビの寿命は 二十年から三十年と言われているみたいですから 相当長い間のお付き合いをする決意をしなければなりません。
それにしても 茶畑にウサギや猿 猪などの野生動物がどれくらいの頻度で没するのか知りませんけれど まだニシキヘビとしては小さいのでしょうが 日本にいるマムシや青大将に比べると相当に迫力があるはずのニシキヘビを発見された方は 相当に驚かれたことだと思います。日本にいるはずのない ワニガメや カミツキガメが池に頻繁に出没する時代ですから どこにどんな動物がいても不思議はないのかもしれませんが もしこのニシキヘビが 数メートルに成長していたら 人間の命にもかかわる大事件ですから 日本も安心して住めない国になりつつあるのでしょうか。
ペットショップでは 不勉強な獣医師である私が 名前さえほとんど聞いたことがないような種類の動物を 極当たり前に販売しています。環境や餌などの飼うための基本的な知識さえ十分に蓄積されていない動物を安易に販売するために 不適切な環境や給餌によって病気になって病院に来られる可哀そうな動物も少なからずいるみたいです。珍しい動物に飛びつきたくなる気持ちは分からないでもありませんが 人間との関係をしっかりと造り上げるための技術が 出来上がっていない動物をペットとして飼うのは 飼い主もペットもお互いに不幸になる可能性が少なからずありそうですから 注意された方が懸命だと思います。尚ネットで検索すれば 明らかに間違っているような対応を堂々と発表されていたりしますから くれぐれもネットによる情報を鵜呑みにはされないほうが懸命だと思います。
取り敢えず 保護されたニシキヘビは 飼い主さんの元へ戻って まだまだこれから二十年ぐらいの寿命がありますから 大事に面倒をみてあげていただきたいと思います。

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