11月29日 今日は日本で初めて「第九」が演奏された日だそうです

 私は立命館大学にいた頃に 混声合唱団に所属していましたので 大学に在籍していたころや卒業してからも塩野義製薬に勤めたいた頃には 社会人の合唱団に所属していたので 何度も「第九」のステージには上がりました。現在は巻き舌が出来ますが 二十代までは巻き舌が出来なかったのでどちらかと言えばドイツ語は苦手でしたので 歌っていてもそれほど楽しかったわけではありませんが 何となく年末の恒例行事として「第九」を歌える機会があれば 積極的に参加していました。

 今では自分で歌う事は無くなりましたが 年末の何とはなしに落ち着かない時期になると 「第九」を聴きたくなるから不思議です。私は岐阜大にいた頃 ほんの少しだけオーケストラにお邪魔させていただいて ファゴットと言う楽器を触らせていただいた時期がありました。ファゴット若しくはバスーンという名前をきいてどんな楽器が思い浮かべられる方は かなりオーケストラに詳しい方だと思います。木管楽器の一つで 木管楽器のパートの最低音を受け持つダブルリードの楽器です。かなり大きくて重たい楽器なので 首からストラップで吊るして持ちます。

 オーケストラを構成する管楽器には木管楽器と金管楽器がありますが 木管楽器は木製で金管楽器は金属製だと勘違いされていらっしゃる方が少なくないかもしれません。現在ではほとんどが金属製ですがフルートは木管楽器です。随分昔にはフルートと言えば木製の時代もあったのだそうです。サックスもキンキラキンですがやはり木管楽器です。要するに空気の通る管に沢山の穴が開いているのが木管楽器です。金管楽器というのは三本の指で 弁を開閉して管の長さを調節する楽器です。兵隊ラッパには管の長さが調節する弁がついていないので ドの音の倍音であるミとソの音しか出ません。

 ファゴットは低音部を受け持つ楽器なので木管のハーモニーを下から支える役割が多くて オーボエやクラリネットのように目立つソロのパートがあまり多くないので それほど華やかな存在ではありませんが 縁の下の力持ち的な役割であり それはそれで重要な役割を担っています。私は混声合唱団でもローベースという一番低い声のパートでしたから 似たような役割を頑張って歌っていました。

 ベートーベンは交響曲で「第九」は勿論好きな曲ですが 一番好きなのは五番の「運命」です。一番メジャーな交響曲かもしれなくて 少し恥ずかしいのですが特に第四楽章が大好きです。他に好きな交響曲はそれほど有名ではありませんが七番です。「のだめ」でフューチャーされたので多少は知名度が上がったのかもしれません。ベートーベンであと好きなのはミサソレムニスとピアノソナタの「熱情」です。ミサソレで好きなのは 合唱の部分ではなくてバイオリンのソロのパートです。最高に美しいメロディーだと思います。私は小学校の頃から高校までピアノを習っていたので このソナタは何度もチャレンジしましたが どうしても第三楽章が納得のいくように弾きこなせなくて 大好きだけれど大嫌いな曲でもあります。

 他に好きな作曲家としては ブルックナーやブラームスといったやはりドイツ音楽が好きみたいですがチャイコフスキーの抒情的な交響曲もみんな大好きです。近頃は落ち着いて音楽を聴く余裕がない生活をしているので たまにはのんびりと大好きな音楽に浸りたいと思います。入院中は暇はあるでしょうがまさか個室とはいえ病室で大音量での音楽鑑賞は無理だと思うので 無事に退院して年末から年始にかけてそんな落ち着いた時間が持てたらうれしいです。

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