12月17日 急に仕事を休んで 博多を訪問しました

朝 津田駅を五時八分の 始発に乗って出発しました。とにかく寒い一日が始まりました。電車の中では 勿論暖房が効いていましたが 駅まで徒歩で辿り着く間に 体が芯から冷え切ってしまいました。私の服装は これまでこのブログで何度も書いておりますように 夏は下着のシャツに半袖のポロシャツ、 下はジーパンに素足でサンダルです。冬は その上にトレーナーを着用するだけです。ここ数年は さすがに素足ではきついので靴下を履くように変化しました。冬外出するときは 薄手のジャンパーを重ね着するだけです。
自分としては 外出するときの オールスターキャストに登場していただいているので 十分に暖かくしていたつもりでしたが 今朝の寒さに対しては 通用しなかったみたいです。学研都市線の中で 寒さにガタガタ震えておりました。放出でひがし大阪線乗り換えた時ぐらいから 辛うじて 震えは治まりましたが 手がかじかんでしまって 財布に入れた切符を取り出すのにさえ 苦労してしまいました。新大阪駅で 乗る新幹線の発車時間まで 幾らか余裕がありましたので 念のためトイレに立ち寄って 排便を済ませておこうと 思いました。
所が その時に事件は起こりました。何とか頑張って 用を足して 立ち上がりトイレを流しました。ズボンをあげて ボタンをとめて チャックを引きずり上げようとしたのですが 手の悴んだ状態が 幾らかは治まってきておりましたが 外すのは何とか出来たボタンが 上手く穴にはまってくれないのです。しょうがないので 取り敢えずチャックだけでも引きずり上げようとしたのですが これまたなかなか上手くできないのです。あんまりもたもたしていると 乗らなければならない新幹線の発車時間が迫って参ります。かなり頑張っては見たのですが どうしてもボタンをとめられず チャックも中途半端な状態でしたが 何とか前を抑えて トイレから出て 改札口に向かいました。ホームの椅子に腰かけて 太ももの上にセカンドバックを乗せて 何とかかなり危ない状態を誤魔化しておりました。乗るべき六時二十五分発の新幹線が到着しましたので よろよろと立ち上がって 列に並んで 乗り込み自分の席に倒れるように座り込みました。
座ってからも 何とかズボンのボタンをとめて チャックを一番上まで引きずり上げようと努力しましたが その作業が完了したのは 姫路を過ぎたあたりでした。時々 夢の中で とんでもないピンチに襲われることがありますが 今自分は夢を見ているのではないかと 自分のほっぺをつまんでみましたが 痛かったので やっぱり現実なのだと確認しました。暖かな車内で 何とか落ち着けたので 徐々に体調が回復してくれることを期待しましたが 事はうまく運んでくれません。岡山を過ぎたあたりから、風邪気味だった症状が悪化してきて 鼻水が止まらない状態になってしまいました。
意識がボヤケテきて 呼吸をするのさえ しんどくなってまいりました。本来なら 車掌さんに体調の異常を訴えるべきかもしれない位の状態だったのかもしれませんけれど 今回の博多訪問は 私の人生を明るい未来へ向けて切り開くための大切であり 凄く重要な目的があるのです。これぐらいの事で へこたれてなんかいられません。背もたれにくっついたテーブルを下ろして 手をついて 顔を伏せて 何とか現状の好転してくれる事を祈っておりました。広島辺りから 開いていた通路側の座席に何方か座ったような気がしておりましたが 気にする余裕もありませんでした。山口県を通過する頃に 何とか呼吸が落ち着いて 意識もしゃんとして参りました。
九州に上陸したころに 辛うじて 立ち上がり歩けそうな状態に 回復してきていることを自覚出来たころに 列車は博多駅に近づいておりました。顔をあげて 現在の位置を確認しようと思いましたが よく分かりませんので 隣にいた女性に「次は 博多駅ですか」と訊ねました。その時にやっと気が付いたのですが お隣さんの女性が 凄く若くて美しいのです。指定席ですから 彼女が好き好んでこの席に座ったのではないのは分かっていますが 男としてはラッキーだ 今日一日良いことがありそうだ とニコニコ顔になるような良い出来事が起こっていたのに 降りかけたタイミングでようやく気付くという 失態をしでかしておりました。
列車が博多駅のホームに到着しましたので 立ち上がって屈伸運動をしてみましたが 何とか普通に歩けるぐらいに状態は回復していたつもりです。改札口を出るときに 駅員さんに 待ち合わせの場所と 昼ご飯を食べようと予定していたお店の場所を教えて頂きました。まずは昼ご飯を予定していたお店が 手前にありましたので 教えられたエスカレーターを降りて地下に行きました。探していたお店はすぐに見つかりました。そのまま 待ち合わせの場所に押してもらった道筋に従って 向かえば良かったのですが 新大阪で用を足してから 三時間近くたっておりましたので 念のためにと トイレを探しました。この事が間違いの始まりでした。私は 博多駅の地下街を舐めておりました。そんなに広いものではないのだろうから トイレを探しても 元の位置に戻れるだろうと安易に考えておりましたが 私は筋金入りの方向音痴なので自分がどこにいるのか 全く分からない迷子になってしまったのです。
結局は 待ち合わせ場所にも辿り着けず 待ち合わせしたお相手に連絡を取って 自分のいる所に来ていただくという失敗から その大事な大事なお相手と合流するという恥ずかしい形になってしまいました。更には 待ち合わせ場所を探して 寒い中歩き回ったために 折角戻りかけていた体調を悪化させてしまいました。鼻水が止まらない上に 手がかじかんでしまって まともに手を使えない状態にまでなってしまっていました。その為に待ち合わせたお相手に 大変ご心配をおかけするという 情けない失態を演じてしまいました。結局 予定していた 昼ご飯のお店に辿りつけませんでした。
兎に角は博多駅付近も 寒いの一言に尽きましたので 暖かいお店のはしごをするような形で 大切な方との 貴重であり とても幸せな時間を過ごしました。今回の小旅行は 大切な方と親交を深めるためのお出かけでしたので 体調を崩したのは 予定外でしたが それなりに夢のように楽しくて有意義な一日でした。但し 晩御飯を予定していた焼肉屋さんは 駅に近いお店だから 家賃が高いからかもしれませんが 設定料金から想像していたよりも お肉の質が低かったのが まあ自分の下調べ不足と言われれば それまでですが 大切な人のおもてなしのために選んだお店としては 最後まで失敗を重ねてしまい 悔いが残るものになってしまいました。
帰阪するのに 新幹線を使ってもよかったのですが 夜行バスという交通手段があるのを知りましたので 試しに利用してみる事にしました。夜行バスは 新幹線が二時間半位で大阪まで帰りつけるのに 高速道路を使って約十時間で 翌朝大阪駅の近所に到着します。料金的には 同じコースを取る夜行バスでも料金によって座席が異なるらしいのですが 何しろ前日に土曜日のバスを予約しましたので ギリギリで 一番安い料金設定の最後の一席を 何とか予約できました。
夜十時ごろに バスターミナルへやって来て 何しろ初めての利用なので かなり戸惑いましたが お相手をしてくださった方が 有能な方でしたので 何とかうまく誘導していただけたので バスに乗り込む所まで お付き合い願いました。朝から 夜まで 丸一日 同行してくださり 私のつまらない話に にこやかな笑顔で対応してくださる 本当にやさしいお方でしたので とても楽しい 本当に夢のような一日を過ごせました。
と バスに乗り込むまでは ひたすら楽しい一日でしたが 一番料金設定の安い夜行バスに乗り込んだ途端 地獄が待っていました。あわよくば隣の席が空いていてくれれば 等と期待してしまいましたが 満員御礼の札が下がりそうに混みあっていました。運よく窓側の席でしたが リクライニングで背もたれを殆ど倒せないし 隣にも結構大柄なお兄ちゃんが座っていましたので 全く余裕のない座席に座って これから十時間を思うと いきなりげんなりしてしまいました。バスに乗り込むまでが 幸せの極致だっただけに その状況の急降下に驚いてしまって 泣きたくなりましたが 時すでに遅しでした。まあ何事も 経験だと思って 前向きにとらえようとしましたが 正直かなり辛かったです。
明日も朝から 仕事が待っていますので 出来たら眠りたかったのですが 途中で何度かウトウト出来たぐらいで ほとんど眠れませんでした。周囲に座っているのは 殆どが二十代の若い方々でした。若くて元気な人たちにすれば 一万円節約できるのであれば 有意義な移動手段なのかもしれませんが 還暦過ぎた爺さんには かなり辛い一晩でした。殆どの道のりを高速道路の走行だったのでしょうが 正直道路の凸凹が 直接座席に伝わってきて 乗る姿勢も窮屈できつかったですが 乗り心地も初めて経験するぐらいに 悪かったです。もう少し料金を払えば ゆったりした座席を利用できたみたいですから 一度試してみる価値はあるのかもしれませんが 新幹線との料金差が小さくなりますから やはり今後の私の選択肢に 夜行バスを選ぶことは 無さそうに思いました。
今回の小旅行は 突然 予定されましたので 色んな意味で準備不足のために かなり不本意な状態の中での出来事になってしまいました。但し お相手をしてくださった方が ひたすら優しく接してくださったので その方と一緒にいる間は 天国にいるように幸せな時間でしたが 行きかえりの移動中は かなり辛い時間を過ごしました。また来月にも かなりの強行軍で 博多へ訪問すると思いますが その時には 十分に準備と下調べをして 自分なりに納得のできる お相手の方にも 満足していただける予定を組みたいと思います。

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