12月21日 1620年の本日 メイフラワー号でイギリス人たちがアメリカに渡り開拓が始まりました

このように表現すると まるでアメリカが全くの未開の土地、人っ子一人存在しない無人の土地だったかのような誤解を受けてしまう文章です。当然アメリカ大陸には 先住民族である人たち インディアンと称されます が存在して生活していたのです。先住民の方々からすると ヨーロッパ人による侵略と殺戮の歴史が始まってしまったとっても悲しい 凄く残念な記念日なのかもしれません。

たまたまヨーロッパの方が文化が進んでいた と言うと美しく聞こえますが 要するにヨーロッパ人の方が高性能の殺人兵器を所有していたので アメリカ大陸の東海岸から始まったヨーロッパ人の侵略は 西部へ西部へと向かって進みました。私は映画のジャンルで西部劇が好きでよく見ます。西部劇を説明する文章の一例を紹介しましょう。

「南北戦争後の19世紀後半のアメリカ西部を舞台に、開拓者魂を持つ白人を主人公に無法者や先住民と対決するというプロットが、白人がフロンティアを開拓したという開拓者精神と合致し、大きな人気を得て、20世紀前半のアメリカ映画の興隆とともに映画の1つのジャンルとして形成された。」と言うようになります。

ジョンウェインなどの映画の主人公である白人があくまでも正義の味方でありヨーロッパ人が対決する存在いわゆる悪者として 無法者と先住民は同類扱いされてしまっています。見方を変えれば先住民族であるインディアンの皆さんが 色んな部族に分かれていたみたいですから勿論それなりに勢力争いなど あったのでしょうがみんなで平和に暮らしていた土地に よそ者が侵入してきて よそ者の方が力が強かったというだけの理由で よそ者がのさばり 先住民族の方々が駆逐されていった と言う凄く残酷な歴史が幕を開けた日なのです。

アメリカ大陸について考えるときには コロンブスが発見者として 崇め奉られているように思います。確かに当時のヨーロッパでは地球は丸いから 東へ東へと進めば アジアの果てに行きつけると考える人が大多数だった時代に 発想を転換して西へ西へ進んでも行き当たるはずであると考えて西へ向かって航海をした発想の転換は確かに素晴らしいことだと思います。

そして結果として当初の目的地とは全くの見当はずれでしたが 新大陸であるアメリカを発見した功績は素晴らしいと思います。でもコロンブスと言う人物についての言動を細かく見ていくと いかに欲深い俗物であるのか、とか歓迎してくれた先住民に対して殺戮の限りを尽くす残忍な行動は とても尊敬されるに値する人物だとは思えません。コロンブスについては その人となりをよく知って認識を改めることをお勧めします。

先日 赤穂浪士の討ち入りについて書きましたが 客観的事実だけで振り返ってみたら 本当に大石が絶賛されるほどえらいことを成し遂げたのか 吉良が悪の権化みたいに表現される場合が多いのかもしれませんが 本当に吉良さんはそれほど憎むべき存在だったのか よく分らなくなってしまうのと同様に本日はアメリカ大陸が結局ヨーロッパ人によって 完全に侵略されて 奪い尽くされた 先住民の方にとっては悲しい歴史の始まりと 捉えるべきではないのかと思ってしまいます。

どうも私はひねくれた性格ですから 物事を斜めから見て 人とは違った切り口で考えないと気が済まない天邪鬼だから 一般的ではないような考え方に走ってしまうのかもしれません。でもみんながみんな同じ様な考え方をしていては面白くないような気もしますから 恐らく私は死ぬまで 一風変わった考え方のひねくれジジイとして 生きていきたいと思います。

ブログ一覧