12月22日 父の容体が急変しました

このブログには 何度も書いておりまうが 今年の春に 父が自宅内で倒れて動けなくなり 緊急入院して その後そのまま 有料老人ホームのような施設に入所しました。その後その施設の自室内で 転倒して骨折して 車いす生活になったりしましたが 何しろコロナ禍の時期でしたので 殆ど面会らしい面会も出来ないままにおりました。先月一月間で 体重が十キロ以上減少したとの報告を受けましたので 最期も近いと覚悟しておりましたが 施設の方と話をすると ペースメーカーの点検の時期を何時頃にするかという話をしても 年が明けてからになるか 機械の調子によっては 数か月先になるかもしれない 等と ほんの数日前に話しておりましたので 施設の方は 毎日父の様子を見ているわけだし 預かっている老人たちの最期にも何度も立ち会っておられるはずで その方たちが数か月先の話をするぐらいだから そこそこ余裕のある状態だと思っておりました。
所が 本日病院を閉めて ホッと一息ついたかつかないかのうちに その施設から連絡が入り 今日か明日にでも最期を迎える可能性が強いとの 連絡が入りましたので 青天の霹靂のような話に 非常に驚くとともに 正直まだ幾らか先に貰うはずの連絡が突然やってきましたので 慌てました。急いで妹や近所の親せきにそのことを伝えてから その施設に駆け付けました。四月に父を入所させましたが その頃にはコロナの警戒レベルがそこそこに上がっておりましたので 送り届けた時も 父がこれから生活する部屋まではついて行けず 玄関で別れました。
今の時期だからしょうがないのかもしれませんが マスクの着用は当然だと思いますが 一人一人検温されて 透明なプラスチック製のフェイスシールドのようなものを頭からかぶらされましたので 面倒に思いましたけれど 父のほかにもたくさんのご老人がいらっしゃるのですから しょうがないのかもしれません。初めて父が生活する部屋に入ってみると 思っていたよりもゆったりとしたスペースに置かれたベッドに苦しそうに父が横たわっていました。私と奥様 それに妹夫婦が同時に部屋に入りましたが マスクの上にフェイスシールドを 装着しておりましたから ましてや突然にそれも初めて 子供たちの夫婦が顔を見せましたので 誰なのか認識できないみたいでした。仕方がないので シールドとマスクを外しましたら ようやく息子と娘が駆けつけた事に気付いてくれました。
何とか意識はあるようなので 現在の様子を尋ねるために何度も話しかけましたが 残念ながら会話が成立する所までは 参りませんでした。あまり長いことはなしかけても 父がしんどそうになるだけでしたので 会話をすることを諦めて 部屋の様子を観察しました。読みたいので実家から運んでくれとリクエストを受けて 実家から文庫本の小説を沢山届けましたので それらの本がタンスの引き出しにズラッと並んでいるのが見えました。油絵が描きたいので 絵を描くためのイーゼルや絵の具パレット 筆から絵の具を溶かすための器など どっさりと運び込みましたが あまり絵を描いている様子はみられませんでした。
部屋は南向きで 大きな窓があり 裏は畑なので 遮るものがなくて 見晴らしと日当たりが良すぎるのかもしれないような感じでした。廊下を挟んで向かいの部屋だと 当然北向きで日当たりもよくないし 駐車場に面していますから 施設に出入りする人の視線が気になりそうで カーテンを開けっぱなしにもしにくそうですから 南向きの部屋には入れて ラッキーだったと思いました。但し日当たりが良すぎて 夏は勿論施設の部屋の中ですから 十分に冷暖房は効くのでしょうが 暑かったのではないかと思います。
あまり長居をしても 父が体力を消耗することが心配でしたので 部屋から出ました。玄関の所に戻ると 近所に住む孫 つまり妹の息子たち家族が駆けつけてくれましたので 交代で部屋に行き面会をしました。すると小さなひ孫の顔を見た途端に 元気になりまだ幼いひ孫と会話をしたのだそうです。やはり幼子の存在感は 凄いものだと思いました。実の息子と娘が 幾ら話しかけても 大して興味がわかなかったからかもしれませんが 言葉のキャッチボールが成立しなかったのに 可愛らしいひ孫の顔を見た途端に 態度が急変したのだそうで まあしょうがないようにも思いますが 幾らかの腹立ちを感じました。
現在の父の状態から判断すると 来年まで生きていることは難しそうに思います。誰しも 生まれた時から いずれは死ぬ運命を背負っているのですし 現在93歳のちちが 最期を迎えても致し方のないことだと思います。願わくば 大晦日や三が日に そういうことになると 息子や娘にとっては仕方がないことだで済みますが 周囲の人間にとっては正直迷惑な話になりますから そうはならないでくれる事を望むしかありません。父はこれまでさんざん言いたい放題 やりたい放題の生き方をしてきましたから 周囲には相当にストレスを感じさせてきましたが 逆に本人はストレスを発散してきたからこそ これだけ長生きできたようにも思いますので 最後の最後ぐらいは 死ぬ時期を配慮してもらいたい と言うのが 罰当たりの言葉を吐いていることは自覚しておりますが 本音です。
私は 糖尿病と不整脈と言う 厄介な病気を患っておりますので そんなに長生きできない事を覚悟しておりますが やはり五日最期を迎えるときには それまでさんざん周囲に迷惑をかけっぱなしの生き方しかできていないはずですから 最後ぐらいは 周囲を気遣って亡くなりたいと 心底願っております。とにかく まだそこそこ先の話だろうと思っておりました 父の最期が急に身近に感じられましたので 正直戸惑っております。死後に待っている通夜や葬式の段取りなども 全く初めてなので 不安がありますが あまり先走って準備をするのも 縁起が悪いことかもしれないと あえて避けておりましたが そういうわけにもいかない時期を迎えてしまったようですので そろそろ心の準備と実質的な下調べを始めようと思っております。 

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