12月23日 昨年までは 天皇誕生日で祝日でしたが 時代が変わりましたから平日です

時代の移り変わりを 体験したのは 二度目の事です。三十数年前に 昭和天皇がお亡くなりになられて 上皇となられた平成天皇が即位されました。その時には 昭和天皇がなくなられたことは 悲しくて残念なことなのに 平成天皇が即位されたことはお目出度いことである という不思議な状況に 正直戸惑ってしまったのを覚えています。当たり前かもしれませんが 昭和という生まれて以来ずっと続いていた元号が平成に代替わりしたこと実感するたびに 戸惑っていたことをつい先日の事のように よく覚えています。
所が 今年の五月に 天皇陛下が生前退位という 昔ならごく当たり前だったのに この百年以上はあり得なかったことが起こりましたので 国民は皆 戸惑いながらも お目出度いことと喜んでいたように思います。平成天皇陛下には 心から お疲れさまでした。残りの人生を 勿論一般人のように何でもできるお立場ではございませんが 少なくとも国民の象徴という立場からは 解放されたのですから のんびりとして 気楽でありかつ有意義な老後を過ごしていただけたら 国民として嬉しく思います。
結局今年は 天皇誕生日が祝日としては存在しなかったのだそうですが 即位の儀式のための臨時的な祝日などがありましたので 例年よりも祝日が多かったのだそうです。調べてみると 今上天皇のお誕生日は 二月の二十三日なのだそうで 来年のその日はいきなり日曜日にあたるので翌二十四日が振り替え休日になるのみたいで連休になるらしいです。小中学生やサラリーマンにしてみれば 連休は有難いのかもしれませんが あまり行楽には向いていない時期かもしれませんから それ程うれしくもない時期にあたっているのかもしれません。ただ文句を言えば 罰当たりになりますので わざわざ口に出す人はいないのでしょう。
病院で発行する証明書や 伝票の類の年号は すべて西暦で記入するように統一しましたので 令和という元号を用いたことは ありません。すべて2019年もしくは’19年と記入しております。令和で書く場合 今年は特に令和元年とすべて漢字になり 画数も多いし 堅苦しい雰囲気になりますので あえて使用しないようにしました。現在は 銀行などの書類に年数を記入する所も どちらでも可能な場合が多いように思いますので 極力西暦で記入するようにしていましたので 元号が改まってから 「令和」という新元号を用いたことは 数える位にわずかしかなかったように思います。
ですから 今年の漢字として「令和」の「令」が選ばれたのは 余りピンときません。まあ他に思い当たるような漢字も特には浮かんできませんから しょうがないのかもしれませんが 台風による被害が関東地方を中心にすごく大きかった年ですから 台風の「台」の字辺りでもよかったのかもしれないようには 思います。関西に住んでいると 数か月前の出来事ですから 既に過ぎ去ったこととして ほとんど忘れ去られていますが 現在もその被害に苦しんでおられる方々がたくさんおられるみたいなので 心配しております。私は大好きなカズミンが 南房総市の出身なので どうしても心配してしまうのですが 一日も早い復興を心よりお祈りしております。
本日は 別に上皇陛下と立場が変わられたとはいえ お目出度い日ですから 祝日にすればいいのではないかとも思いますが 上皇陛下の 影響力が強まることを懸念されて あえて平日に戻されたのだそうです。昔「院政」と呼ばれる 上皇陛下が実質的な政治を行っていた時代がありましたので そのような政治形態になってしまうことを 懸念したのかもしれませんが 現在の天皇陛下と上皇陛下のご関係は睦まじくて 円滑なる代替わりが進行しましたから そんなつまらない心配をするよりも 上皇陛下への敬意を素直に表現するなら 本日も祝日として残した方が よかったように思いますが あまりこんなことまで考えている人はいないのでしょう。
私ももう少ししたら 仕事を引退して のんびりと優雅な老後を過ごすつもりですので 子供のころから 常に注目されて 重い責任を背負わされての人生だったでしょうから 代替わりをされて 幾らかでも気楽な立場となられた上皇陛下が 有意義で楽しい日々を送って行かれることを 心から お祈りいたします。

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