12月23日 本日は 笑福亭鶴瓶さんの65歳のお誕生日です

鶴瓶さんは 大ベテランの落語家さんであり 現在もかなりの人気を誇るお笑いタレントさんだと思いますから お若い方々も よくご存知かもしれません。若い頃には 名門笑福亭の大看板であった松鶴さんのお弟子さんでありますが かなり無茶苦茶な言動が目についたものです。テレビの生放送で 下半身を露出したことは 一度や二度ではありませんし 結構年齢が進んでからも 同様の過激なパフォーマンスは続いていたように思います。只 鶴瓶さんの人柄によるものか 世間からはそれほどバッシングを受けてこなかったように思います。但しいくつかのテレビ局で出入り禁止にはなっていたはずです。
テレビで冠番組を幾つも 放送されていましたし かなりの高視聴率を誇っていたようですが 私にはどちらかと言うとラジオ番組のパーソナリティーとしてのイメージの方が強く残っています。特に印象深いのが伝説の番組と表現してもいいと思います「ぬかるみの世界」です。日曜日の十二時から二三時間 鶴瓶ちゃんと放送作家の新野先生がうだ話繰り広げる 初めて聞いた人には 分けの解かりにくい番組です。この番組は パーソナリティーのどちらかが 死ぬまで続けてくれる番組だと 鶴瓶ちゃんが自分で発言していましたから そう信じていたリスナーは多かったと思います。
1978年に始まり 1989年の最終回まで十二年にわたって放送されていました。現在はそういう傾向はないみたいですが 当時は日曜日の深夜は AMラジオの放送がかなり少なかったみたいで 番組が限られていたのもあり この番組のリスナーを「ぬかるみん」と呼んでいましたが かなり多かったように思います。二人のうだ話は 基本的にクスリと笑える話が多かったですが 中には思わずプッと吹いて爆笑することもありました。ある時に 私が思わずプッと吹いて腹を抱えて笑っている時 隣の妹の部屋でも笑い声が聞こえていました。不思議に思って翌朝に妹に確認すると なんと妹もぬかるみんだったのです。それもこの番組から生まれた本まで買っているぐらいに 私よりもさらにはまったぬかるみんだったのには 結構驚きました。 
番組で色んな企画が催されていました。ぬかるみツアーと言って 二人と一緒にどこかに遊びに出かける企画などは是非参加したかったのですが たまたまほかの用事が重なって参加できませんでした。番組でふと取り上げられた話題が異常に盛り上がってしまう事がありました。現在のようにメールなど存在しなかった時代ですから 誰かの告白について 二人が思う事を熱く語った場合に その翌週には二人に賛同するハガキや反発するハガキなどがどっさりと届きますから そのハガキの意見が放送されます。今度はその反響に対する反響が次の週に放送されていきます。
基本的にはがきや封書 郵便物を介しての意見のやり取りですから 凄く時間はかかりますが 逆に放送を聞いてその場で感じた事を昼間にもう一度考え直してから 投書するので 各人がじっくりと考えた上での意見交換になりますから 相当に中身の濃い話し合いだったと思います。只郵便物を介しての意見のやり取りは 時間がかかりすぎてやきもきするので あまりに盛り上がった話題については 何処かにそこそこの大きさの会場を借りて 直接意見交換をするティーチインという企画も一年に一度ぐらいのペースで行われていました。一度試しに出かけてみましたが 凄い人数が集まっていて とても会場にははいれませんでした。
全国縦断電話訪問 と言う企画もありました。何しろ日曜日の深夜は 他の放送が殆どなかった時代なので ラジオ大阪の電波が全国に届いていたみたいです。北は北海道から南は鹿児島まで各県のリスナーと一人ずつ電話で話そう と言う企画でした。当然大阪は 非常にリスナーが多いので 電話のかかってくる可能性は 宝くじに当たるようなものですが 岐阜大学に通っていたころは当然岐阜県在住でしたから 岐阜県人としてハガキが送れます。関西以外の地方になると各県で多くても十数人しかハガキを送っていませんから 電話がかかってくる可能性がかなり高いのでワクワクしながら 岐阜県の順番が回ってくるのを待ったものでした。但し当然ですが 岐阜県でもかなり遠いので 電波状況がよくなくて 雑音混じりの放送でしたが ラジオに噛り付いて懸命に放送を聞いていました。
オッサン二人によるウダ話の放送なのに 何故あんなに熱狂的になって聞いていたのかよく解かりませんが とにかく魅力的なばんぐみでした。オッサン二人が本気で取り組んでいたからかもしれません。あまりにぬかるみんの団結心が盛り上がってしまい どこかに島を購入して ぬかるみ島としてぬかるみんだけで生活しよう と言う意見が出たのですが それがその場限りの笑い話では終わらないのです。具体的にどこそこの海の無人島が幾らぐらいで購入できる と言う情報が何件も送られたり その金額をぬかるみん全員で分担したら 一人幾らぐらいの金額になるのか 等とどんどんその話題が発展していきました。
深夜放送で熱中した番組は 他にもいろいろとありましたが 本当に「ぬかるみの世界」はリスナーにとって特殊な番組だったと思います。本日のブログにしても 本当は鶴瓶さんについて 色んなことを書こうと考えていましたが 一旦書きだしたら程ん度の内容がぬかるみの世界についてになってしまいました。少し前に城達也さんのお誕生日にその番組がテープやCD,さらには映像まで付加されてビデオやブルーレイで発売されていることを書きましたが、もし「ぬかるみの世界」が商品化されたら 絶対にとんでもない売り上げになると思います。ぬかるみんは 私と同世代の方が多いはずですから みんなそこそこお金は持っているし 暇を持て余している方も少なくないと思いますから 懐かしくて大好きだった番組が又聞けるのであれば お金は惜しまない様な気がします。
本当に本日は「ぬかるみの世界」についてばかり 書いてしまいましたが ユーチューブで検索すれば 最終回の放送は聞けたと思いますから ご存知ない方は一度きいてみられることをお勧めします。忠「ぬかるみ語」と言ってぬかるみんでないと理解できない特別な言葉がよく出てくるかもしれません。ぬかるみ語が出来たばかりの頃には 二人がよく解説してくれていましたが 使い慣れてしまってからは 殆ど説明されていませんでしたから 多少わかりにくい部分があるのは辛抱してきいてください。

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