12月24日 久しぶりに交野の実家で父と対面しました

ここの所 数年前に父親と大喧嘩をして以来 ずっと疎遠になっておりましたので 凄く久しぶりに交野にある実家に帰り父と向かい合って割と大事な話をしました。私も父も 相当に意地っ張りな性格なので 一旦啖呵を切って 喧嘩別れしたとなると 互いに歩み寄って仲直りをすることができないままに 数年が経過してしまいました。その間に 母の十何回目だったかの命日に 一族が集まる機会に 父から招集する知らせがありましたので その日は礼服を着用して 参加しました。特にどうという事はなく世間話をしながら 参加して ごく普通に父とも接して別れましたので その日は何も起こらずじまいでした。
所が父が今年92歳 年が明ければすぐに誕生日が来て93歳になりますので 今の所物忘れがひどいのは 当たり前ですが 特に認知症の兆候は感じられないぐらいに ちゃんと話ができますが 何時ボケるかもしれないし 命にかかわるような事件が発生しても不思議ではない状態なので 父が現金を預けている銀行の担当者が 心配して このような状況の預金者に対応する商品があるので そのためには 預金者と何かあった時にその財産を相続する者に その必要性を説明して 出来たらその商品の手続きをしたいという事で 私と父の仲を取り持ってくれて 本日の対面の場が設定されました。
現在の法律によると 父が亡くなった場合は 直ぐにすべての預金が凍結されてしまって 遺族であっても 勝手に預金の引き出しができなくなります。まあそれは残った遺族が勝手に遺産を私物化しないために きちんとした手続きを踏まねば 預金を解約して出金することができなくなるのは 必要なことのようにも思います。ただ現在では 法律がより厳しくなり 例え亡くなっていなくても 本人が医者により認知症と診断されてしまうと 死亡した場合と同様に 預金を引き出せなくなってしまうのだそうです。
死亡する直前には 高度医療による治療を受けた場合 当然多額の治療費が発生するでしょうし もし亡くなったとなると葬式などにも費用が必要となりますので 予め本人が認知症と診断されても 指定された相続人が それなりの手続きをしておけば 一定の金額までは自由に預金を引き出せるような商品があるので その商品の契約をしないか という銀行からのお誘いのための 本日の集まりでした。私は 当初説明を受けた時には 悪い話ではないような印象を持っておりましたが 本日 詳しくその商品について説明を受けて 気持ちが変わりました。
この商品の手続きは この銀行に預けてある父の預金のうちの一千万円を その枠に移すのだそうですが その手数料として 一千万円当たり 何と十一万円も手数料が発生するのだそうです。銀行のする作業としては 書類を数枚記入するだけのことだと思いますが どうしてそのような簡単な作業をするだけで 手数料を十一万円も支払わなければならないのでしょうか。因みに この銀行に一千万円を定期預金として一年間預けていた場合に 発生する利息は たったの 二百円なのです。一千万円 というそこそこの金額を預けていて支払われる利息がたったの二百円である銀行に ほんのに三分で済むであろう 手続きをしてもらって 一年間につく利息の実に五百倍以上もの手数料を 要求されたのです。
勿論私も 一応銀行の手を煩わせて 手続きをするのだから なにがしかの手数料が発生するであろうとは思っていましたが 一年につく利息の五百倍以上もの金額を請求されると知って 瞬時にこの商品に手を出すのは 止めておこうと決心しました。まあ本日の集まりをセッティングしてくれた 銀行さんのおかげで 父と直接対面して話ができましたので その場ですぐにこの商品の契約をしないことを伝えるのは申し訳ないので 後日までどうするか考えるという事で その場はお茶を濁しました。
銀行さんが帰った後 父が近所の役所に用事があるという事でしたので 車で送迎をしてあげました。帰りに 昼食がまだだったので 通り道にある王将に立ち寄り昼ご飯を食べました。以前なら 餃子をつまみながらおいしそうにビールを飲んでいましたが ここの所お酒とは縁の切れた生活なのだそうで 冷水を飲みながらの食事でした。餃子にチャーハン 皿うどんなどを分け合って食べました。食欲も以前と比べて 落ちていますし 何よりも好きなビールをいくら進めても飲もうとしなかったのが 心配ですが もうすぐ93歳の年齢としては 致し方のないことでしょう。
家まで送って 分かれましたが まだまだ元気だと思っていた父親が 想像以上に弱っていましたので 今後は 意地を張らずに 連絡をこまめにとって 出来る範囲で面倒を見ていこうと思いました。こまめに連絡を取っていれば 今回の銀行に勧められたような 手数料をぼったくられるだけの商品に手を出さなくても済むように思います。食事中に父の気持ちを確認しましたが やはり私と同様に 一年間に発生する利息と 今回の商品の手数料のアンバランスに 納得がいっていなかったので 今後こまめに連絡を取ることで 対応していこうという事になりました。
銀行にしてみれば 口先三寸で ほんの二三分で済む手続きで 十万円以上の手数料を稼ごうと意図しての 働きかけだったのでしょうが 私と父の関係修復には 役立ちましたが 銀行さんを楽して儲けさせる結末にはなりませんでした。まあ本日の久しぶりの父との対面をセッティングしていただいたことには 大いに感謝したいと思います。本当にどうもありがとうございました。

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