12月4日 旅行四日目です

昨夜も結構早めの時間に眠りにつきましたので 当然早めに目覚めましたので お風呂にお湯をためて ゆったりと朝風呂に浸かりました。しっかりと温まってから 用意しておいた食パンでトーストとハムエッグの朝食を準備して 頂きました。自然公園内は 興味深い施設がいろいろありましたので 腹ごなしに散歩しました。この自然公園の近所に 市役所の分室があり そこに勤めている方が 数年前に関東から移住してこられたらしいので その人に杵築に移住しての体験談を伺う予定になっていましたので 約束の時間に分室へ訪れました。
市の中心にある本庁も割とコンパクトでしたが 分室ですから さらに小さな建物でした。まあ杵築市は 人口が三万人を切っているので しょうがないでしょう。係りの窓口を訪ねると 移住の先輩の職員さんが 控えていてくださったので 直ぐに別室に案内されて 話を聞き始めました。千葉県から 特に縁があったわけではないのに たまたま杵築市を訪れた時に 職員を募集していて 応募したら 採用されたのでここで暮らし始めたのだそうです。結構年配の方でしたが 独り者なのだそうで そんな好き勝手な生き方が許されるのかもしれません。
杵築市自体が かなりの田舎なのですが この地域は 更にその中でも田舎色の濃い地域のようですから 田舎独特のしきたりや干渉があるのではないかと思って尋ねたら 案の定かなり厳しい田舎の風習と向き合っておられるのだそうです。都会では 隣の人の名前や人柄さえ分からない状況は 珍しくもないのかもしれません。そんな状況は とても寂しいと思いますが 逆に田舎の干渉もめんどくさそうです。長野県の田舎で 移住の先輩に聞いた話では その人の一挙手一投足まで 周囲の人たちから 観察されているのだそうです。
その人は出身地に持ち家があるのだそうで 月初めにいつも 帰省して空気の入れ替えや掃除をしているのだそうです。そのことを 勿論周囲の人はご存じなわけで 秘かに愛人の所へ通っている という評判が立っているのがまわりまわって聞こえてきたのだそうです。移住生活自体は 快適で楽しかったけれど そんな噂話が 聞こえてきたときには さすがに実家に帰ろうかと思ったのだそうです。私も田舎に住んでみたい気持ちが強いので ある程度ご近所さんとの しっかりとしたお付き合いはしてみたいと考えています。でも 必要以上にべたべたしたお付き合いや 一方的な干渉は 歓迎したくないので 田舎への移住が 難しそうなのです。
田舎のかなり古い一軒家を ただ同然の家賃を払って暮らしているのだそうですが 勿論冬は 隙間風に悩まされておられるのだそうですが 寒さはまだ暖房をしっかりとすれば我慢できるのだそうです。但し 夏場は 部屋の中を平気でムカデが歩き回るのだそうで こちらは相当に困っておられるのだそうです。気密性の低い 昔の一軒家には よくある話なのだそうです。私が建てるつもりの家は そんなに贅沢な家ではないけれど そこそこしっかりとした家にする予定なので 気を付けていれば 虫たちに侵入される心配はないようにおもいます。
その方は まだ現役の働き盛りの年齢ですから 田舎地域においては かなり若手の部類みたいで 消防団に入ることをしつこく求められたり 草刈りや祭りの時の作業や準備でも 大きな戦力として期待されてしまっているみたいで 期待されるのはありがたい気持ちもあるけれど 絶対にさぼれないのは プレッシャーに感じておられるのだそうです。まだ家族がいたりすると 家族サービスなどを口実にしての逃げ口上も通用するのかもしれませんが 独り者ではごまかしがきかないのかもしれません。田舎のかなり濃厚なご近所づきあいを ある程度は覚悟して生活をスタートされたのかもしれませんが 予想以上に濃厚なお付き合いを求められて 正直な気持ち 辟易としておられるようにお見受けしました。まあ田舎のど真ん中に単身飛び込んでしまったら 致し方のないことかもしれません。
その方との面談は 九時からスタートしましたが かなりいろんな方面の話までに及びましたので 気づいたら十二時近くになっていましたので 切り上げて 杵築市の市街地に戻りました。昼食後昨日案内してくれた協力隊のお兄さんと杵築リゾートの物件を再度確認しに行きました。彼は不動産に努めたことがあるのだそうで 私のお気に入りの物件について 客観的な意見を聞かせてもらおうと考えたからです。南に向かって傾斜していて その部分にかなり背の高い気が沢山生えているので 日当たりが心配だと話しましたが 手前に生えている木を家を建てる前に 思い切って伐採してしまえば 日当たりの心配はいらないだろうとの意見でした。調べてみると 木を一本伐採するのに一万円位しかかからないのだそうですから その費用はそれほど心配しなくてもよさそうです。なので この物件にかなり 気持ちが傾いてまいりました。臼杵市に かなり気になる物件がありますので そちらを自分の目で見てから 判断しようとは思っておりますが 相当大分へ移住する気持ちが固まってきました。
杵築リゾートのこの物件は 小鳥たちの鳴き声で目を覚ましたいという私の希望をかなえてくれそうですし 広さ的にも申し分ありません。プライベートビーチまで歩いて数分で到着しますから 海を身近に感じられますし 歩いて十五分ぐらいの所に波止場がありそこでは年中いろんな魚が釣れるのだそうです。その波止場のすぐ先には 船着き場があり 船の係留代が一年で5300円なのだそうですから ボートでも購入すれば 遠出は難しいでしょうが 海釣りも楽しめそうです。釣りは 子供のころにフナやモロコを釣った経験しかありませんが 近所に釣り名人が沢山いらっしゃるみたいなので 弟子入りすればすぐに楽しめるようになりそうです。釣りを始めたら 魚のさばき方も覚えて 料理のレパートリーも増やせそうです。
この住宅地は 私と同様に移住してこられた方が殆どみたいなので 田舎の面倒な風習の心配もないし 大和ハウスの職員さんが 数人常駐してくれていますから 細々した問題は テキパキと片付けてくれそうなのも 安心材料です。大和ハウスさんに建築を依頼すると こちらの想定額よりもかなり高くつきそうなのが 唯一のネックにはなっておりますが まあいいものを建ててもらうのには お金がかかるのはしょうがないのかもしれませんし 土地代が想定していたよりもずっと安く上がりそうなので トータルして考えたら 文句は言えないのかもしれません。
昨夜は 体験ハウスで 自炊して安上がりに食事しましたので 今夜はちょっと贅沢をしようと思っておりました。案内してくれた協力隊のお兄さんと その奥様まで誘って 結構立派な焼肉屋さんで おなか一杯美味しいお肉をいただきました。その後また昨夜と同じ 体験ハウスまで 暗い道をひた走って また冷え切ったバンガローに宿泊しました。明日は朝一で高速を使って 臼杵市役所までたどりつかねばなりませんし 旅の疲れがかなりたまってきておりましたので 布団を敷いて さっさと就寝しました。

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