12月6日 旅行六日目です

今回の旅行もいよいよ最終日の朝を迎えました。ぐっすりと眠れたので ゆっくりと朝風呂に浸かって 十分に温まってから 服を着ました。トーストとハムエッグ インスタントコーヒーの朝食をゆっくりと頂いてから また昨日のカフェに向かいました。21歳の彼女が待っていてくれましたので 改めてコーヒーを注文して また彼女といろんな話をしました。今朝は 彼女が東京でどんな暮らしをしていたのかを中心に話を聞きました。東京のそれもかなりのお洒落な街で 生まれて育ったのだそうですが 彼女のお父さんは 現在も現役で活動しているロック歌手なのだそうですけれども 同時に東京に住んでいる間は 千葉に農地を借りて 農業にも精を出す兼業農家さんだったという話から 始まりました。
彼女も多感な少女時代をお洒落で優雅な女子高生として過ごしていたみたいですが 突然お父さんが一大決心をして 臼杵に移住して 農業に本腰を入れながらも ロック歌手としての活動も頑張るように ライフスタイルを一変されたので まだ独り立ちしていない娘としては従うしか選択肢がなくて 臼杵の街へ移住してきたのだそうです。東京でもかなり中心部の人気のある地域で 暮らしていた二十歳前の多感な女の子が 人口三万足らずの 大分県でも田舎に類する臼杵市に突然やってきたのですから 本人が決して望んでそうなったわけではない環境の変化に よくぐれなかったものだ感心します。田舎には田舎なりの不良たちが存在しますから そんな輩の仲間入りしなかっただけでも 本当に親孝行ないい子だと思います。
昨夜と同様に 彼女が昭和時代の影響が強いことにまたまた驚いたりしているうちに あっという間に二時間ほど話し込んでしまいましたので 宿を出発して次なる目的地に向かいました。予定としては 特に具体的なものは立てていなかったので なごり雪の所縁の地をもう一度 訪れてみたい気持ちもありましたが 旅行中に実際に家を建てるにあたっての アドバイスを幾つかいただきましたので その辺りを確認したくて 大分にある住宅展示場に向かうことにしました。幾つか教えてもらった工務店のうち 九州にしか存在しないけれど 興味深い業者さんがありましたので 勿論住宅展示場なんて大阪にもいくらでもありますが あえて大分県の展示場に出かけてみました。
最初に訪れたのが 何度も名前を聞いていた一条工務店さんです。ここの特徴は 床暖房というのはよく耳にしますが 床冷房もあるのが 一つの特長だと思います。要するに床下にパイプが通っていて 暖かいお湯が流れれば 床暖房になるし 冷たい水が流れれば床冷房になるのだそうです。勿論かなり特殊な床の構造ですから その分高くつくのでしょうが 冷暖房費が かなり安く上がるので 長い目で見れば高くつくとは言えないのかもしれません。それに展示場の住宅のつくりを見ても かなり上等の出来上がりですので 具体的な建築例の費用も含めた情報を頂きました。案の定 坪単価は 大和ハウスさんと同様に百万円近い物でした。やっぱりいいものを見てしまうと 魅力を感じてしまいますので ある程度単価が高くなってしまうのは致し方のないことかもしれません。
次に谷川工務店を訪ねてみました。この工務店さんが 九州でしか営業していない業者さんです。ここの売りは 木材が無垢材ばかりを使用していることのようです。費用を安く上げようとすると 小さな板切れを接着剤で張り合わせた合材の使用頻度が高くなるのだそうです。合材の多く使用されている家は どうしても接着剤に囲まれて暮らしているようなものですから デリケートな方の場合アレルギーを起こしたりする健康被害の恐れがあるのだそうです。まあ現在私の暮らしているスペースは 合材だらけなのですが 私は何にも被害を受けていないつもりなので それほど合材でできた家が悪いものだとは思いませんけれど やはり無垢材の方が いざと言うとき 例えば地震の時の強度などで 優れた点があるのかもしれません。
最後に 大和ハウスの展示場を訪れてみました。杵築リゾートが大和ハウスプロデュースなので 強気の料金を提示されているのかもしれないので 一般的な土地に大和ハウスで家を建ててもらう場合の 料金について調べてみようと考えたのです。そこで提示された金額も かなり高めのものでしたが 谷川工務店の職員さんの言葉「坪単価を安く提示することは 難しくありませんが それは外回りや門扉 アプローチなどの料金を外して計算すれば 耳障りのいい金額になりますが 実際に住む家を建てるのにかかる費用をトータルしたら 結局はそこそこの料金になってしまう」というのと 同様の説明をされましたので 家だけではなくて 周囲の工事代金まで全てひっくるめての料金提示の方が むしろ良心的であるようにも思えてきました。
そろそろ移住先を決定する時期に来ているのかもしれませんので 私としては 出来る限りいろんな可能性を考えて いろんな土地へ出かけて 自分の足で歩き回って探してみましたが どうも杵築リゾートのお気に入りの区画が やっぱり私にとってはベストであるように思えてきました。昨年の秋に たまたま二人の全くつながりのない方面の友人たちから 移住先として大分県をすすめられて たまたま移住先になりそうな物件を探していて見つけた 杵築リゾート その中で十年以上も売れ残っている物件だけれども 私にはすこぶる魅力的に見えた物件と出会いました。今回の旅行で 自分なりに手を広げて 大分県内で移住先としての物件を探してみましたが 結局はこのお気に入りの物件以上のものは 見つからないであろうという事実が見えてきました。
杵築リゾートは 移住者ばかりが集まっていますから 田舎にありがちな面倒な風習や 干渉の心配もありませんし 大和ハウスの職員さんが何人も常駐してくれていますから 何か困ったことがあるときには 直ぐに相談に乗ってもらえます。広さ的にも 傾斜地を含みますが500坪と申し分ありませんし 住宅内に歩いて数分で行けるプライベートビーチがありますから海を身近に感じられるし 夜に様子を見に行った時 野ウサギが走り回っていましたし 朝訪れると小鳥のさえずりがうるさいほどに聞こえてくるぐらいに 自然が豊かなのです。私の望む移住先の条件 自然を感じれるゆったりとした土地で のんびりと静かに暮らしたい という事にこの物件は凄くマッチしているように思えます。
それとこれは単なる偶然でしょうが 杵築リゾートを管理している事務所の所長さん 今回もずっと付きっ切りで相手をしてくださった方なのですが なんと私と一つ違いで 出身大学が立命館なのです。つまり同じ大学のキャンパスで 同時期を過ごした 同窓生であることがわかりました。ひょっとしたらすれ違ったり 食堂の隣の席で食事をしていたかもしれないのです。こんな偶然もきっとこの物件と縁があるからなのかもしれないと 思えてきましたので 猶更この物件に決めてしまおうという気持ちに傾いてしまいました。今後よほどの好条件の物件が見つからない限りは この物件を移住先として決めてしまおうという風に気持ちが固まりました。そう決意できただけでも 今回の旅行はとても有意義なものになったと思います。
帰りのフェリーの時間が迫ってまいりましたので 晩御飯の買い出しを通りがかりのスーパーで済ませてから 大分港へ向かいました。今回のフェリーは プライベートベッドの料金をすでに支払っていましたが 二人で4000円ほど追加料金を払うと 個室の二人部屋に変更ができますので 受け付けてもらうときに確認したら 変更可能でしたので グレードアップしてみました。ベッドは二段ベッドですしそれほど広くはありませんが 個室ですから 身近でテレビを見ながら のんびりと食事ができて 眠くなれば目の前のベッドに転がり込めばいいので やっぱり個室は有難かったです。四千円追加しただけの値打ちはあったように思います。本日も かなり疲れ果てていたようで 晩御飯を食べたらすぐに眠くなってしまい 結構早めの時間から眠り込んでしまいました。結構長い旅行でしたが 何とか無事に終えれたみたいでほっとしております。明日からまた仕事に頑張ろうと思います。

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