12月27日 高校ラグビー大会が始まりました

私が子供の頃には 年末の夕方の4チャンネル 毎日放送では 主催していたからでしょうが 殆ど毎日一回戦から テレビ放送されていました。勿論一回戦 二回戦あたりは 試合数が多いので 注目されるカードをチョイスして放送されていたのでしょうが 10チャンネル 読売放送では同じ時間帯に高校サッカーを放送していましたから 何時もどちらをみようか迷いながらも サッカーを観戦する場合が多かったように思います。サッカーは非常にシンプルなルールですし ボール一つあればどこでも試合が出来ますから 小学生は冬場に体育の授業でもやりましたからなじみの深いスポーツでした。取り敢えずは手を使わずにボールを蹴っ飛ばして相手のゴールに放り込めばいいのですから 単純明快で 実際にやっても 観戦しても楽しめるスポーツだからです。その為に世界で一番盛んなスポーツと言えるのかもしれません。
その点ラグビーは 初めて耳にすると思わず首をひねりたくなう 不可解なルールがあります。ボールを前進させて 相手陣にタッチすることつまりトライを目指す競技なのに ボールを前向きにパスすることが禁じられているのです。それにボールを受け取りそこなったり 密集からボールが出てこない状態になったら しばしばゲームが審判によりストップさせられてしまいます。その度にスクラムを組んだりボールをキックしてゲームが再開されますが 試合時間中 かなりの時間ゲームがストップしている光景が繰り返されるので そのような試合の流れを 見慣れてしまうまでは なんだかすごく中断が多くて 違和感を感じてしまうスポーツなのです。アメリカンフットボールの方が もっとワンプレーが短いので 試合が中断している時間の割合が大きいかもしれません。
第一ボールが丸くないのですから 馴染のない人から見ると摩訶不思議なスポーツに見えてしまいます。ボールが丸くないために 転がった時に不規則にバウンドして ラッキーであったりアンラッキーであったりして 極端な場合その運不運が試合の結果を左右してしまうことまであるのです。厳正なルールに基づいて試合をしているのに 運不運で結果が左右されるようなボールを使用すること自体 如何なものかと思わないではないですが やはりラグビーという基本的にボールを抱いて走って前進する事が基調となっているスポーツの場合 ボールが楕円球であることは必要なのだと思います。
中学の体育の授業で初めてラグビーを体験しました。それまではラグビーと言えば 何となく泥まみれになってやるスポーツであり 密集の中に潜ってしまったら 蹴っ飛ばされたりしてひどい目に合うに違いないと思っていました。所が実際にやってみると 勿論雨の降った後のぬかるんだグラウンドでやれば 泥だらけになりますが それはサッカーも似たり寄ったりですし ボールを持って密集の中に入ってしまっても ルール通りにすぐにボールを手放せば 誰かが意図的に蹴っ飛ばそうとしなければ 密集の中で横たわっていても それほどひどい目には合いませんでした。もし意図的に相手の選手に対してそんな行為をすれば 当然逆の立場になった時に ひどい目にあわされますから そんな愚かなプレーをする者は 普通存在しないはずです。勿論審判に見つかれば 危険行為として重大なペナルティが課されます。
そしてラグビーを実際にやってみると サッカーと違い手でボールが触れるので ずっと楽しいし 相手とも直接コンタクトしますが 反則行為さえしなければ 相手を倒そうと引きずろうと構わないので 凄く楽しくて面白いスポーツであることを知りました。やってみて楽しいスポーツなので 観戦していても凄く楽しい事が分りました。サッカーなんて一時間以上試合をして 極端な場合スコアレスドローなんてこともあり 盛り上がりに欠ける試合もあるように感じますが ラグビーで得点の入らない試合なんて 現実的には考えられませんから みていて絶対に盛り上がってしまいます。
そんな訳で 中学生になって ラグビーを体験してからは プレーしても 観戦しても サッカーよりもラグビーの方が大好きになりました。私の通った四条畷高校は 学区でトップの進学校で トイレにたばこの吸い殻が落ちていただけで 大騒ぎになるような ある意味お坊ちゃん高校でしたが 昔ラグビーの全国大会で優勝したことがある伝統を受け継いているのか知りませんが ラグビーだけは盛んです。冬場の体育の授業はラグビーはみんな楽しみにしていますし 毎年クラス対抗トーナメントが行われて 大いに盛り上がります。上級生になると 四月にクラス替えがありますから そのクラスのメンバーが確定すると いきなりポジションを考えたりする気の早い連中までいました。そして冬場の昼休みに クラス対抗で 男子はラグビー女子は確かバスケットボールの大会が開かれました。
毎年三年生で優勝したクラスは 先生たちのチームと対決して 死闘を繰り広げました。注目度は高くて 昼休みに対戦するのですが 観客が ズラッと並んで取り囲みましたから 必然的に生徒も先生も必死になって戦いました。先生たちは いい年をしたオッサンぞろいですが 毎年の恒例行事ですから ポジションもある程度固定されていて かなり強く 通算の勝率は六割近かったように思います。三年生の時 うちのクラスがトーナメントで優勝しましたので 先生たちとの試合を楽しみにしておりましたが なぜか私たちが三年生になった年から 先生との試合が企画されなくなってしまいました。注目度も高くて 活躍すると 暫くはヒーロー扱いを受けますので 凄くガッカリしたのを覚えています。なぜ突然先生と生徒の試合が無くなってしまったのか その理由のきちんとした説明がありませんでしたので 私は今でも納得がいきません。ちなみに私のポジションはフォワードの右ロックでした。何しろ注目の一千でしたから試合でチョンボすると 暫くは パシリ扱いを受けていたみたいです。
そんな訳でラグビーはみるのもやるのも大好きになりましたので その後大学ラグビーや社会人チャンピオンと学生チャンピオンが毎年一月十五日の成人の日に対戦する日本選手権などはかなり熱狂して観戦しました。それから高校ラグビーは 枚方にある啓光学園と東海大仰星高校が 十年間で六回も日本一になりましたので その時期には やはりかなり熱くなってみていました。
現在私は スポーツ全般に対する興味が薄れてきています。プロ野球熱もすっかり冷めてしまいましたし ラグビーも大学や社会人の大会には殆ど興味が湧きません。アメリカンフットボールも知らないうちに甲子園ボウルが終わっていました。そんな中で高校ラグビーだけが正月を挟んで盛り上がりますので 唯一注目しています。大阪からは相変わらず三校が出場していますが 何とシードされていない高校があるのには 驚きました。ここの所の優勝は 大阪勢と東福岡が交代にチャンピオンになっているみたいです。ここの所東福岡の方がいい成績を収めていますし 今年の戦績からえらばれるAシードにも大阪勢は入っていません。ラグビーは 割と番狂わせが少ないスポーツだと思いますが 何とか大阪勢に頑張ってもらって 下馬評を覆して 最後まで楽しみに観戦できることを祈っております。 

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