2月16日 現在人気のある漫才師の笑いが理解できなくなり 年をとってしまったのかと不安になってしまいます

漫才界のメインイベントといえば やっぱりM1なのかもしれません。一昨年 三位に入って 昨年非常にブレイクした「ペコパ」と言う漫才師のことが 私にはその漫才も バラエティに出演しているときのフリートークも 全く面白いとは思えなくて どうしてこの人たちが こんなにもてはやされているのか不思議でしょうがありません。いわゆる第七世代 と呼ばれている漫才師の人たちの漫才を ユーチューブで一通りは見てみましたが そこそこ面白みを感じないでもありませんけれど そんなに取り立てて注目すべき人たちとは思えません。今年になって 挙年ほどに「第七世代」と言う人たちがヒューチャーされなくなってきているように感じますので 私としては有難いように思っております。
昨年末のM-1で優勝したマヂカルラブリーと言う漫才師も これまた 私には全然その面白さが理解できません。派手で大袈裟な動きばかりが 気になってしまって 一体何を喋っているのか 頭に入ってこないので その面白さが殆ど伝わってこないのです。二位と三位に入った漫才師の方が いわゆる普通のスタイルの漫才でしたので こちらの方々の方がずっと面白く思いました。私は 枝雀さんの落語が大好きなので 決して動きの大きな話芸がきらいではありません。枝雀さんの落語の場合 DVD全集も持っているぐらいなので 同じ動きを何度見ても飽きないように思いますが マヂカルラブリーの場合一度目はその予想外の動きに幾らか面白みを感じないでもありませんが 二度目から早くも見飽きてしまって 殆ど笑えないように思います。
年を取ってくると どうしても笑いに対する感性だけではなくて 色んな方面への感受性が 鈍くなってきているのは致し方のないことだと 自覚しておるつもりですが 全然面白みを感じられないお笑いタレントが そしてそれなりに知名度や人気がある芸人さんが 少なからずいらっしゃることによって 自分の老化を痛感させられているようで 寂しさや悲しみを感じてしまいます。私は若いころから ファッションには 全く興味がございませんでした。さすがに二十歳前後のころには 当時はやりのベルボトムのジーパンなどを 履いたりしておりましたから 自分の着るものに全く無頓着ではなかったのかもしれませんが 自分のように見てくれの悪い者が お洒落に気を使っていると 周囲に人間に知られることに恥ずかしい気持ちを持っていたように思います。
ですから 例えば ファッションについて 全く理解できなくても 知識がなくても 全然何とも思いませんが 子供の頃から そして現在に至るまで 少なからず興味を持ち続けているはずのお笑いに対する感受性の低下を感じてしまうのは とても残念です。まあこんなことはここ十年ぐらいの間には ちょくちょくありました。但し 私が全く興味を持てず 顔も名前も憶えないようなお笑い芸人は ほんの二三年のうちに 殆どが消え去っていきましたから 一時的な勢いはあったのかもしれませんが 本当の意味でのお笑いのセンスを持ち合わせていなかったのではないかと思ってしまいます。
私が子供の頃には 土日の昼間などに 漫才や落語が見られる寄席番組がいろいろと放送されていましたが 現在は殆どその類の放送がありません。まあインターネットで検索すれば 好きな漫才師や落語家さんたちの好きな演目が いつでも無料で視聴できますから 便利な世の中になりましたが おかげでDVDやブルーレイによる作品集がほとんど売れない時代になっているのかもしれません。まあ現在は ディスク自体が媒体として古くて 情報として取り扱われて 売買されているのかもしれませんが、機械音痴の私にはよくわかりません。
私がこれまでに見てきて すごく面白かった漫才師さんは ダウンタウン そして当時は 海砂利水魚と名乗っていた現在のクリームシチューが双璧でした。二組とも 現在では仕事としての効率が良くない漫才の仕事は殆どしていなくて もっぱらバラエティ番組でMCを務めていますが やはり天成の笑いの才能に恵まれているので さんま たけしに次ぐ 存在として君臨して活躍を続けているように思います。やっぱり漫才と言う演目で とびぬけて面白い存在であった二組は 芸人さんとしての天賦の才に恵まれていたのだと思います。
落語家さんで 最高に面白みを感じていたのは 桂枝雀さんと 桂吉朝さんのお二人です。このお二人もやはり 天賦の才に恵まれた 紙に選ばれし落語家さんだったと思いますが 年齢を重ねて更にその話芸に磨きのかかった落語を とても楽しみにしておりましたが 枝雀さんは自殺 吉朝さんは病気によって 若くしてお亡くなりになられましたから とってもとっても残念に思います。今でも暇ができると ユーチューブでお二人の落語を見て笑っております。面白い落語は 展開や最後の落ちまで分かりきっていながら やっぱりいつもと同じところで笑わせてもらえますから 本当に話芸だと思います。正直な所 現在活動をされている落語家さんの落語を殆ど見ておりませんので 知らないだけなのだと思いますが 現在もそこかしこで コロナの影響を受けながらも 落語会が開かれているみたいですから 落語自体が廃れていることは 全然ないのだと思います。私も視界を広げて お気に入りの落語家さんを増やしていけたら 楽しいだろうと思いますので そのような情報を集めて 落語会に参加してみようと思いました。

ブログ一覧