2月19日 夜の厳しい冷え込みに 小さなペットは要注意です

ここ数日 特に夜の冷え込み方が尋常ではありません。こんな夜は 小さなペット 例えばハムスターや小鳥等の 体重が数十グラムから百グラム位のペットは 寒さに厳重な警戒が必要だと思います。昨夜も今夜も 病院を閉めてから つまり夜の八時以降けっこう遅い時間になってから 緊急の電話がかかってきて 診察したのが セキセイインコなどの小鳥や ジャンガリアンなどのハムスターでした。

人間でも 大人と生まれたばかりの赤ちゃんでは 体が小さい赤ちゃんの方が環境から受けるストレスに 大きなダメージを受けることは少なくありませんが 百グラム以下の小動物は その種類としては大人であっても 生まれたての赤ちゃんに比べても 数十分の一しか体重がありませんから 普段から 細心の注意を払って 面倒をみてあげて頂きたいのです。例えば お鍋一杯の沸騰したお湯は 温度が常温に下がるのにかなりの時間がかかりますが おちょこ一杯の熱湯は それこそあっと言う間に冷たくなってしまいます。人間が 「ああ寒いな」と感じるぐらいの寒さが 小さな動物にとっては 凍えるほどの つまり命に関わるほどの大きさのストレスとなってしまうのです。

ここ数日寒さによって緊急事態となってしまった患者さんの予後は 残念ながら思わしくない場合が多かったように思います。「後悔先に立たず」と言う言葉がありますが 取り返しのつかない事態に陥ってしまってから 悔しがるよりも 十分に暖かい環境を用意してあげるなどの 心遣いを早めにしてあげて頂きたいものです。

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