2月23日 ウクライナへのロシアの対応は 私の中では 想定内の事です。

1979年に アフガニスタンに誕生した 親ソ政権を支持するために ソ連軍がアフガニスタンへ侵攻しました。その結果として西側の各国が 日本を含めて ロシアオリンピックをボイコットしたのを よく覚えています。当時ソ連を構成していたトルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタンから国境を接するアフガニスタンに 内戦の末ようやく誕生した親ソ政権を擁護するために 相当数の軍隊を侵攻させました。現在は存在しないソビエト社会主義共和国連邦の中核である ロシアの領土拡大欲が 如実に現れていて 嫌な気分になったことをよく覚えています。
そもそも 2014年に 国際的にウクライナの領土と見なされていたクリミア半島に存在するクリミア自治共和国を ロシア連邦の領土に強引に加える事件が起きた時に どうしてもっと世界的な大騒ぎにならなかったのか不思議に思います。今回ウクライナと直接国境を接するロシアから軍隊を侵攻したロシアの暴挙には 世界各国が非常に敏感に 反応しすぎているように私には思えます。今回は アメリカを含めていわゆる西側諸国が ロシアを一斉に非難し 経済制裁的な締め付けを表明していますが なんでクリミア半島を併合した時には 大して問題視されなかったのでしょうか。軍事的な衝突が起きなかったからなのでしょうか。ウクライナの領土であったはずのクリミア自治国が 強引にロシアに併合されてしまったのですから 今回のロシアのウクライナへの侵攻とさほど違いがあるのでしょうか。
ロシアの通貨であるルーブルを国際的に有効な通貨と見做さないような 経済制裁によって ルーブルの価値が暴落するでしょうから ロシアが経済的に大きなダメージを受けるのは間違いないでしょう。そんなことは 長年大統領を務めているプーチンにすれば 当然予測されていたはずですが それを覚悟して 今回の暴挙に出たのですから 私にしてみれば 世界の過敏な反応とともに 不思議に思えます。ルーブルが暴落すれば 当然ロシア国内で ものすごいインフレが 起きるでしょうから 国内の経済状態がボロボロになるはずです。国民の支持がプーチンから離れるのは必然的に思えますが どうしてそんなに闇雲に領土を拡大したいのでしょうか。
プーチンさんは ロシア国家において 中国における習近平と似たような永続的な身分が保証されていると聞いています。プーチンさんは ロシアの最大版図の復活を目指しているのだそうです。ソ連を構成していた諸国を全て属国として 場合によってはかつては領土であった時代もあるフィンランド辺りまで 支配しようと考えているのかもしれません。まあ揉め事がヨーロッパで起こっていますから 日本にとっては直接利害関係が薄くて 対岸の火事的な感覚かもしれません。ロシアとの貿易は 輸出入の金額的には 大きくありませんから ロシアと断絶しても あんまり影響は大きくないのかもしれません。
連日ニュース番組で報道されている ウクライナの民間人たちの 苦しみや不安は とてもよく理解できます。一刻も早く 平和で安全な状態に戻って欲しいとは思いますが プーチンさんの感覚では クリミア半島を併合した時も 現在憂くないなの一部に進行して その首都などの中枢部へ攻撃をかけている姿勢には 全く悪びれたところが感じられませんから 恐らく彼としては ウクライナのほぼ全領土を自分の支配下に置くまで 攻撃の手は緩めないように思います。まさに 当所現れた残酷無比な独裁者 ヒトラーのように思えます。今の所 西側諸国からの軍事的な反撃は期待できないようなので 経済的な制裁だけでは この騒ぎが終息するのには 結構時間がかかると思います。プーチンは核兵器の使用さえ ちらつかせていますから あまりのんびりと構えていないで 湾岸戦争の時のように 国連軍による制圧が 求められるのかもしれません。
逃げ惑う子供たちを見ると 少しでも早い この大問題の解決を望みます。

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