2月25日 暖冬の影響で 野菜が豊作の為に 農家の皆さんがとても悔しい思いをされているのだそうです

今年は長期予報としては 暖冬と噂されていましたが 私は前年と殆ど変りなくて 厳しい寒さを感じております。病院を開業して以来 数十年続いておりました 冬でも裸足で草履ばきの生活が 昨年から耐えられなくなって 今年も冬の間は靴下を履く生活になっております。現在も私としては 不本意ながら やっぱり寒さに耐えられなくて 靴下を履いております。私はこんなデブの年よりなので 当然のように糖尿病を患っております。

糖尿病の恐ろしいのは 書記には全く自覚症状がありませんが 病気が進行すると体の末端の血流りゅが減少してしまい ついには壊死してしまうので 足を切断されている方が 毎年かなりの数に登っているのだそうです。私は 冬に裸足で過ごしても 以前はなんとも思いませんでしたが 昨年あたりから 足の先の指が 寒さによって感覚が無くなってしまいました。これはひょっとして 糖尿病の症状が進行して 末梢循環に異常をきたしているのではないかと 心配して かかりつけの先生に相談しましたが 真冬に裸足でサンダル履きで生活していれば 足の先端の感覚が無くなるのは 当たり前の現生ですよと 一笑にふされてしまいましたが 兎に角私には 今年の寒さが 昨年と同じように厳しいのかと思っておりましらので 暖冬という長期予報が全然外れているように感じていましたが 日本全体としては やはり暖冬傾向にあるのは 間違いないのだそうです。

農家の人にとっては 気候が暖かい事は 丹精込めて育てている作物の生育がよくなることのはずですから 無条件に喜ばしい事かと思っておりました。所が 今年は気温が高くて そのうえ日照時間などの条件も良かった事が 重なったのかもしれませんが 例年よりも約三割程 収穫量が増えてしまったのだそうです。日本の経済は 商品がだぶつけば 価格は下がるし 逆に品薄になれば 希少価値が出て価格が上がります。三割も豊作となれば 当然単価が下がるのは 必然的な事ですが 三割ほど例年よりも余分に収穫できただけで 極端に値崩れしてしまうのだそうです。

元々 野菜を作って販売する仕事は それほど利益率が高くはないのでしょうが 極端に値崩れてしまうと 頑張って収穫して 流通ルートに乗せても 利益どころか赤字になってしまうのだそうです。その為に 収穫もしないで 畑でそのまま潰して廃棄してしまうのだそうです。せめて次にその畑で育てる作物の肥料になってくれることを期待しての措置だそうです。私が そんな農家の人間なら 悔しくて当分は周囲の人たちに当たり散らしてしまうでしょう。まあそれ以前に 農家の方々の 常日頃からの地味な仕事の積み重ねなんかできる筈もございませんけれど。

もう数十年も前になりますが キャベツなどの収穫量が極端に少なかった年があったのだそうですが 当然その年はキャベツに普段の何倍もの価格がついたのだそうで その年だけで キャベツ御殿をたてた農家の方が 少なからずいらっしゃったのだそうです。収穫量が多いと本来喜ばしいはずなのに 返って価格が崩れて残念な思いをするかもしれませんし 不作の年の方が 価格が上昇して逆に儲かるなんて 自由主義経済の 不思議なからくりは全く理解できません。

そういえば1993年に起こった 「平成の米騒動」と呼ばれる大騒ぎがありました。私もその時 一市民として米騒動を経験しました。米を買いたくても 何処にもうっていないしたまに売り出されたら 普段は見向きもされないような質の悪い しかも古い米に とんでもない高値がついていて そんなしょうもない米を買うために行列を作っている人たちを 私は同じ日本人として とても残念であり 恥ずかしい気持ちで眺めておりました。

事の発端は その年冷夏が続いて 米の生産量が例年の七割位に落ち込むだろうと 政府が発表した事だったと思います。米の収穫量としては 大飢饉と表現されていましたが 私にはこんな愚かな表現を使った馬鹿者が 騒動の最大の責任者だと思います。例年よりも三割ほど少ないだけなのです。私は日本の米の収穫量と 消費量の関係については よく知りませんが その少し前までは 収穫された翌年に売れ残った米を古米と呼ぶのでしょうが 古米がかなりの量蓄積されてしまって 政府としては困っていると言われていましたから 溜まっていた古米を消費するいい機会になり 結果的には日本の為になる事ではないのかと 私は前向きに考えて 全然心配などしておりませんでした。週に一度晩御飯をうどんにしてもう一日をお好み焼きにすればそれで済んでしまう話なのです。

日本人と言う民族の浅ましさが 如実に表れてしまって 凄く悲しい気分になってしまいましたが 自分さえよければ他人の事なんてどうでもいい と言う考え方の人間が いずれ米不足になり食糧難になる 等と短絡的で愚かな事を考えてしまって 目の前にある米を買えるだけ買って家庭内に備蓄しておこうなどと愚かな行動に走ったのです。現実には 例年よりも二~三割コメの生産量が少ないだけなのです。何時もなら スーパーのお米が並んでいるコーナーや お米屋さんにはお米がたっぷりと売られていますが その量が二三割少なくなるだけなのですから 皆が普通に生活して 普通に米を購入していれば 殆ど米不足など 誰も感じることなかった筈です。

なのに 自分の家さえ米が足りなくならなければ 安心だ等と馬鹿げた考えの人間が 悲しいかな凄く沢山いたために 普段は米を十キロ以上買い置きしてある家なんか 皆無のはずなのに 凄く沢山の愚かな人々が ただでさえ収穫量の少ない年に 買い溜めに走ったのですから 市場から一斉にお米が消えてなくなってしまったのです。現在の日本で 家庭から米が無くなっても 現実的には 殆ど困りません。小麦はもともとほとんどが輸入品ですから 何時もの通り市場に出回っていますから 小麦を使ったパンやうどんは いつもの価格で販売されているのです。米が無くても パンやうどん インスタントラーメンや蕎麦などの麺類で 炭水化物は十分に摂取できるのです。

私は当時の妻に 米をいつも以上に購入するような愚かな行為は絶対にするなと命じておりましたので やがて米が無くなる時が来ました。米をあまり食べなければ ダイエットになって丁度いいや 位の気持ちでいましたが 実家の両親が心配して 買い置きしてある米を十キロ 強引に渡されたので 受け取りましたが 自分の両親も愚かな一般人であったことに かなりガッカリしたことを覚えています。まあその米を あまり消費しないように パンや麺類を中心の食生活にしているうちに 何時ものように いつもの価格で米が購入できるようになりましたので 殆ど米が無くて不自由な生活をしたとは思っておりませんでした。

自分の両親も含めて 日本人の自分さえよければそれでいい と言う浅ましい一面を見せつけられたようで 私はとても悲しい気持ちになりました。自然現象の結果として このようなことが起こったのですから いずれはまた似たような事があると思いますが その時には日本人がもう少し賢く対処できるようになっていてほしいのですが まあ無理でしょう。

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