2月29日 本日から四泊五日で伊勢志摩に旅行に出かけます

例年だともう少し早い時期に旅行に出かけますが 昨年から非常に長期にお預かりしていた犬をお返しする時期が予定よりも遅れてしまったので 旅行の時期もずれ込んでしまいました。当初の予定では例年通りディズニーランドから富士山を回る予定でしたが 三月になると 大学生や場合によっては高校生までが春休みになってしまうので 例年以上に混み合う事が予想されて懸念材料になっていました。

たまたま奥様が雑誌で伊勢志摩の旅館のお料理がおいしそうだと仰ったのがきっかけで そういえばサミットが開かれる事でも注目を集めている伊勢志摩も旅行先として良さそうだと考えました。調べてみると 伊勢神宮や鳥羽水族館、真珠島、美しいリアス式海岸など凄く魅力的な土地であることが分ってきました。

慌ててインターネットで調べてみましたら その雑誌に掲載されている旅館よりももっとリーズナブルな料金で 素晴らしいお料理を食べさせてくれそうな旅館が見つかりましたので 早速予約を入れました。何しろ伊勢ですから 伊勢海老の本場です。日本中の海はおろか 世界の海で取れても あの種類のエビはやはり伊勢海老と言うのでしょうか。ズワイガニなら とれる地域によって 松葉ガニや越前ガニ等と呼び名が変化しますので どこで取れても伊勢海老だとしたら 何となく不思議な気がするのは私だけなのでしょうか。

私は小学校の修学旅行で一度伊勢を訪れた経験がありますが 勿論小学生でしたし 何しろ修学旅行でしたから 騒いでいるうちに疲れ果ててしまった記憶しかありません。立命館大学の卒業研究室が高分子化学研究室でしたが そのセミナーハウスが伊勢にありましたので 二三度伊勢には遊びに来ましたが 旅行に来てもボーリングとマージャンに精を出したことぐらいしかあまり覚えていません。

従って伊勢志摩を観光地として訪れるのは実は初めてみたいなものでした。奥様もあちらこちらと旅行はされていますが 伊勢を訪れるのは生まれて初めての事みたいでした。二人でワクワクしながら 旅行のスケジュールを決めていきました。せっかちで欲張りな私たちですから どうしてもあれもこれもと目いっぱいにスケジュールを詰め込んでしまいがちなので 途中でのんびりとする日もわざわざ設けました。

せっかくのお休みなのですから なるべくのんびりするはずでしたが 取り敢えず初日は朝の五時に病院をスタートすることにしました。勿論高速を使えば早くつくのは間違いないのですが 近所を走っている307号線から西名阪道路を使えば 殆どした道を走っても約三時間で伊勢神宮まで着くことが分りましたので その後のスケジュールを考えて まだ暗い朝の五時にスタートしました。

例によって例のごとく私がまた張り切って 実は張り切りすぎて朝食と昼ごはんのお弁当を作りました。一応朝ごはんのつもりで 鮭をたっぷりと入れたおにぎりと 定番の卵焼き、竹輪にキュウリ、チーズを詰めたもの フランクフルトを焼いたもの ブロッコリーを頂きましたのでハムなどと合わせてマヨネーズであえたサラダ 等を作りました。張り切りすぎていましたから 勿論奥様に量が多すぎる事で文句を言われました。

普段のディズニーランドに向かうドライブの場合99%は高速道路を通りますが 今回のドライブは山の中のくねくね道でしたので ハンドリングが忙しくて 運転しながらおにぎりを食べる訳にはいきませんでした。結局朝ご飯が食べられたのは 最後に少しだけ走った高速道路のサービスエリアでした。

途中で朝食をとるために休憩しましたので 予定よりも五分だけおくれましたが 八時五分に伊勢神宮の外宮に到着しました。何しろ伊勢神宮というのは 日本人の神様の大元締めみたいな存在ですから 広いし回る順番やお参りの仕方にもいろいろと決まりごとがあるみたいです。インターネットで伊勢神宮のお参りのやり方を 調べてその手順や守るべきしきたりをメモにしましたが かなりの分量になりました。

まあそのメモのおかげで 手順よく効率的に回れましたので外宮を予定通りに一時間弱でお参りできました。次に内宮に移動して同様にお参りしました。以前は五十鈴川の辺りに鯉がうじゃうじゃいて 高分子化学の教授が食パンを用意していって鯉にあげながら楽しそうだったのを覚えていたので 私も安売りをしていた食パンを一斤用意していました。所がその五十鈴川の様子は以前と変わりなかったのですが 何故か鯉が全然泳いでいませんでした。

がっかりしていたら 帰りがけに池があってそこには結構大きな鯉がそこそこいましたから その場所で池に食パンを投げ入れました。普通魚と言ういきものは慢性的に空腹なはずで 目の前に餌があると かなり貪欲に食いつく筈ですが その池の鯉たちはせっかく食パンを与えても それほど貪欲に食いついてきません。池の表面にパンが浮かんでいるのをカラスが見つけて寄ってきました。別に食べさせようと思って持ってきたパンですから 鯉が食べようとカラスが食べようとかまわないのですが 何となくカラスが池の表面からパンをかっさらっていくのは悔しかったです。

おかげ横丁と言う土産物屋さんの並んだ商店街がありましたから 少しだけうろついてみました。まだ旅行の序盤ですから 勿論お土産は買いませんでしたが 奥様が伊勢海老味のソフトクリームを食べられました。私も何口が頂きましたが 確かに微かに伊勢海老の風味が感じられましたが だからなんなのだと思いましたけれど 奥様が満足そうでしたのでよかったと思います。

雨の降る天気予報でしたが なんとか無事に伊勢神宮のお参りを終えましたので 伊勢志摩スカイラインを通って鳥羽に向いました。車に乗ったとたんに雨がぽつぽつ降り始めて どんどん雨足が強くなってきました。このスカイラインからの眺めも結構期待していましたが かなり雨が強く降っていましたから のんびり景色を眺めるどころではなくて残念でした。

ほぼ予定通りの時間に鳥羽水族館に到着しました。予定では水族館から少し離れているけれども駐車料金が300円安い駐車場に停めるつもりでしたが 結構雨が降っているので水族館内の駐車場に停めることにしました。せこいことまで書いてお恥ずかしいです。この水族館に展示してある動物の種類は2000を超えていて 日本の動物を展示してある施設としては最多なのだそうです。

建物自体が結構細長い形をしていて 予想以上に大きいので 見て回るのに相当に沢山ある課されました。ペンギンのお散歩や イルカショー、セイウチのショー、アシカのショーのトレーニング見学など 催し物が次々にあちらこちらで行われるので それらをみようとすると歩かされて疲れるし時間に追われてしまって 普通に展示してある魚の鑑賞がなかなかできませんでした。

予定では鳥羽水族館で三時間過ごしてお昼ご飯を食べる予定でしたが じっくりとこの水族館を楽しむのには丸一日必要であることがよく分りました。たまたまテレビで鳥羽水族館が紹介されていましたが 日本の水族館で 黒字なのは殆どここだけなのだそうですが 確かに海遊館よりも美ら海水族館よりも面白くて楽しかったので 次回鳥羽を訪れた時にはこの水族館の為に丸一日スケジュールを組もうと思いました。

アシカショーを見ながら サンドイッチのお弁当を食べましたが やっぱり今回も沢山作りすぎて奥様からクレームがつきました。食いしん坊な私が作りますから どうしても足りなかったらどうしようかと心配してしまい 多めに作ってしまうのです。タッパーにサンドイッチを詰めましたが 欲張って詰め込みすぎて 取り出すのが難しくて またまた奥様から注意されました。次回こそは気を付けようと思います。

予定では一応真珠島にも出かけることになっていて さいわいあめもやんでくれましたので 歩いて五分位なので行ってみることにしました。私は勿論真珠なんかに全く興味がありませんし 奥様もあまり宝石類には無頓着な方みたいなので 滞在時間は一時間弱を予定していましたが 真珠島自体が思っていたよりもずっと広くて 最初の施設である博物館では真珠の出来上がる過程や 養殖真珠の工程について説明してありましたが かなり興味深くて 他にも御木本さんの記念館やショップ、レストランそれに海女さんの潜水実演などもあるみたいで ここも納得できるだけ観光しようとすれば 少なくとも半日は時間を取らなければならないことが分りました。

真珠島から水族館の駐車場に戻り今夜の宿である料理旅館「ひさだ」に向いました。ひさだは半島の先っちょにありますから 鳥羽から結構時間のかかる辺鄙な場所にあります。何しろこの旅館から先には公園と灯台しかない位に果ての果てにあります。そんな辺鄙な場所にある分料理は充実していました。

生憎その日はお客さんが多かったために 部屋食ではありませんでしたが 伊勢海老三昧コースで予約しましたので それこそ伊勢エビ料理のオンパレードでした。まずは伊勢海老のお刺身に始まり 塩焼き、お鍋、伊勢海老の身を細かくして小麦粉と混ぜて照り焼きソースで味付けした万頭、など二人で八尾の伊勢海老を頂きました。その他にアワビのステーキ、生ガキ、蒸しガキなどの貝類も嫌と言うほど頂きました。それ以外にもヒラメと石鯛のお刺身の舟盛りまで着いていました。たこ丸ごと一匹の柔らか煮や小さな鯛の煮付け、酢の物など 書ききれない位に沢山のお料理を頂きました。

奥様が昔カキで中ったことがありましたので カキはすべて私が頂きましたので その分お刺身の舟盛りは奥様にお任せしました。伊勢志摩はカキの本場でもありますから 粒が大きくて 新鮮で本当に美味しかったです。相当に食いしん坊の私たちですし どの料理も凄く美味しかったので ほとんど残さずに頂きましたが 普通の人なら半分ぐらいは残してしまいそうな位のボリュームでした。料理を運んでくださる中居さんに「残さずに食べたので驚いたでしょう」というと 「作る側としては 残さずに食べて頂けるのが 最高の褒め言葉だと思いますので すごく嬉しいです」と言ってくれました。

美味しい魚料理をたっぷりと頂きたくて この少し辺鄙な場所にある料理旅館を選びましたが こちらの期待以上のお料理で非常に満足できました。次回来る時には この旅館の標準的なお料理のコースで泊まってみようと思います。何にしても 非常に満腹で幸せな気持ちで眠りにつきました。

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