3月20日 本日は春分の日だそうです

春分の日といっても 昼と夜の時間が等しくなることぐらいしかエピソードを思い出しません。夕方五時に病院を開けるためにカーテンをあげた時に 冬は既に暗くなっていたのに 今ではかなり明るいなと言う事を感じる位です。春分の日はお彼岸と言う呼び方もしますが 理由はよく知りもしませんがお墓参りをする日として認識しています。

調べたところによると 仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養つまり墓参りをするようになったのだそうです。

それにしてもなぜ春分の日と秋分の日が天文的には 特別な日であるのかもしれませんが 国民の祝日になっているのか全然わかりません。ひょっとしたら 私がとんでもない馬鹿野郎だから知らないだけで このブログを読んで頂いている方には ごく当たり前の事なのでしょうか。まあ何にしても明日の月曜日も代休でお休みみたいなので 世の中は連休のようです。ペットホテルの方がにぎわってくれているので 有難いことです。

これだけで終りにするのは ちょっとさみしいので 先日来た兎の事を少し書いてみようと思います。昼過ぎに電話がかかってきて 兎が昨日からおしっこが出ていないので 心配しているので診て欲しいと言う事でした。おしっこは三日間でなければほとんどの哺乳類は 人間も含めて死んでしまいます。かなり心配な状況なので 五時から病院が開きますので連れて来てもらうように言いました。五時過ぎに その兎がやってきました。

数日前から下痢が続いていて 下痢便がおしっこの出口にこびりついているので おしっこが出ないのかもしれない とのことでした。年齢を尋ねるとなんと十歳とのことで驚きました。兎の寿命は六~七年と言われていますから 大変ご高齢のうさぎさんですので 慎重に対応する必要がありそうでした。

診察台の上で 様子を見てみると 特にぐったりとしているわけではありませんが 普段は飼い主さんも殆ど触れない位の暴れん坊なのだそうで 人間に抱かれていること自体が 相当に元気のない状態なのだそうです。通常の診察の順番に顔から診ていきます。目や耳、口の状態は年齢の割には問題がありませんでした。毛並みや体格的にも殆ど問題がありません。心臓の音も正常であり正確なリズムを刻んでいました。爪がかなり伸びていましたが 定期的に爪切りをしてもらっているのだそうです。

問題の下半身をみると 確かにお尻から陰部の辺りにうんちがこびりついていました。飼い主さんに兎をタオルにくるんでしっかりと押さえてもらってからお湯で濡らしたタオルでうんちをほぐしながら除去していきました。兎は当然嫌がって暴れていましたが 根気よくウンチを取り除いて 特におしっこの出口の辺りには 刺激の無い消毒液をスプレーして 奇麗な状態にしました。濡れたままだと体温が下がってしまうので 乾いたタオルで水分を丁寧にふき取りました。

お腹を触診すると かなり膨らんだ膀胱が確認できましたので それをつかんで圧迫すると 勢い良くおしっこが噴出しました。尿の状態は普段通りでしたので 後は自力で排尿できるであろうと判断しました。後は下痢止めのお薬を内服で渡して治療を終わりました。何しろ人間でいうと百歳を超えているぐらいのご高齢のうさぎさんでしたが 何とか無事に問題が解決できたみたいでよかったです。ウサギは体が汚れたからと言って全身にお湯をかけて洗ってしまったりすると 相当に大きなダメージを受けますから 注意が必要です。デリケートな動物ですから 異常を確認したら なるべく早めに病院にかかることが賢明だと思います。

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