3月31日 年度末なのですが この仕事には 何の区切りもありません

子供や学生さんの場合 学年が一つ上がりますから それなりにはっきりとした区切りがつくと思います。学年によって 自分の置かれる立場が違うし 扱われ方も全然変わってしまう事もあります。ですから一年ごとに新しい年の終りと始まりで はっきりとした区切りが感じられると思います。会社組織なら 毎年とは限らないのかもしれませんが 新入社員が入ってくるかもしれないし 大先輩が定年を迎えて 退職するかもしれません。新米社員の時代と 気付いたら中堅社員になってしまった時 何時の間にやらベテラン社員になっていたりしますから やはり一年ごとに立場が微妙に変化するのかもしれません。それに 真面目に勤めていれば お給料だって確実にアップしていくのではないのでしょうか。サラリーマンの経験がほんの三年ほどしかないので 詳しい事は分りませんが。
わたしたちの一年の区切りと言えば 確定申告の作業があるのかもしれません。一年間の一生懸命に頑張った成果が数字によって 明確に算出されます。只仕事の数字的な成績なんて 始めたころには 常に右肩上がりでしたから 売り上げが上がり 利益が増えれば 素直に喜んでいました。しかしその数字もいつしか頭打ちになります。そうなってしまうと 頑張っても 多少手を抜いても あんまり成績に違いが感じられなくなってしまいます。勿論 生活していくための費用と 年間そこそこに貯蓄できていますから 何とか稼いでおりますので それ以上を望むつもりはありませんが 何となく病院を開けて 来て頂いた患者さんに それなりに対応しているだけで 仕事に対して凄くやる気を感じているわけでは なくなっているのが 正直な実感です。
まあ予想通りなのですがアベノミクスなんていう見かけ倒しの政策によって 我々庶民の生活が楽になるはずは 全然ない事ぐらいは 分っていたつもりですが 自分としては 食べたいものを食べて( 糖尿病がありますので 適度な制限は自分でかけていますけど)年に二度ほど奥様と二人で楽しい旅行にも出かけられておりますし 目標として掲げている最低限度の貯蓄は何とか達成できていますから これ以上の収入は 自分としてものそんでいないのかもしれません。
開業当初は 決算して申告書を作成する作業は 日頃から伝票を書いて 帳簿をつけていて準備をしていても 極めて難しく 凄く大変な作業でした。一年間の仕事の成果が数字ではじき出されるわけですから 学校の成績表を貰うようなもので それなりに緊張して 決算をしました。しかしパソコンの決算用のソフトを利用するようになってからは 凄く簡単で楽ちんな作業になってしまいましたから 日頃はサボり放題にサボっておいて 年が明けてから 正味三週間ほど机とパソコンに向かい合えば それで出来上がってしまいますから 楽になったぶんその結果もあまり気にはならなくなってしまいました。変わり映えのしない成績表なんか 受け取ることに慣れてしまうと 緊張感もなければ 多少成績が悪くても 殆ど気にしなくなってしまいました。
わたしたちの様に 現金商売をしていると 毎日何某かのお金が手元に入ってきます。ある程度の金額が溜まったら 銀行に預けに行きますが 開業当初は当然借金がありますから その返済のために銀行残高も注意して 返済に足りなくならないように 注意していました。しかし現在は 借入金はありませんから 銀行から引き落としされる薬屋さんの支払いや 水道光熱費、健康保険、生命保険などの毎月の引き落としぐらいに気を付けるだけなので 気楽なものです。
私は お金や物に対する執着心が殆どないので 常日頃 病院の売り上げが増えているのか 減っているのか殆ど気にしていません。病院が儲かっているのか 危ない状態なのかも 全然実感できないので気にしていません。取り敢えずは 病院の二階で住むところに困っていないし 電気やガスも支払いが滞っていないので 自由に使える状態です。財布にあるお金で当面の食べ物は手に入ります。当面生活に不自由がないので 何となく生きていけています。奥様にも月々最低限度ではありますが 生活できるだけのお金を渡せています。
そんなわけで 年明けの決算が 私の生活の一つの区切りであることは間違いありませんが 申告は自営業者の義務なので 仕方なしにこなしているわけで 私にしてみれば 腫れ上がった大きな腫瘍の摘出手術のように 大量の出血が予想される 非常に厄介で面倒な手術をこなすのと それほど違いはありません。夏は暑いし 冬は寒い と言う当たり前の季節を過ごしているだけで 丁度いい春と秋が 凄く短く感じることに 不満は感じますが 誰に文句を言っても始まらないことだし 皆に平等に起こっていることだから 受け入れるしか無い事も分っています。ですから 今年はなかなか暖かくならないけれども そんな事も 皆に分け隔てなく起こっていますから ぼやいても致し方ありません。
何となく四季を繰り返しているうちに でも年だけは確実に重ねていきますから 私も今年の誕生日を迎えれば いよいよ還暦 正真正銘の爺さんです。残っている寿命がどれだけなのかわかりませんが あと二十年はないと思っています。まあ四十歳の時から今まででも 何となくダラダラ過ごしていたけれど かなりいろんなことが起こりましたから 同様にダラダラといろんなことを経験しているうちに死んでいくのだと思っています。
私の人生は 大学に二つも通って 十年間も大学生活をおくったりして 一般的な方よりも 多少は波乱に富んでいたように思いますが 現在振り返ってみてもそんなに悪かった人生だとは思っていません。もう少し見てくれが良ければ もう少し女性にもてていたのではないか と悔しい気持ちがないでもありませんが 奥様と言う私には勿体無すぎるぐらいの伴侶を獲得できましたから まあ文句は言えないと思います。このブログには何度も何度も書いていますが のんびりとした 楽しい楽しい老後のためにあと少しだけお仕事を頑張ろうと思いますので 今後ともよろしくお願い致します。

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