3月4日 我が故郷 見渡すかぎり 山笑う

久しぶりに 一句詠んでみました。現在の私は 落ち込んでしまって 心が荒み切っていますので 俳句を詠むほどの余裕がありませんでした。でも何とか最悪の事態から脱出できそうな目途が立ってきましたので しばらくぶりに俳句作りに取り組んでみました。特に自信作が出来たわけではありませんが ブログで俳句を久しく発表していませんので 別に読んでくださる方が 楽しみにしていてくださるなどとは 微塵も思いませんがせっかく作った句をご賞味いただきたくて 発表いたします。
私にとっての生まれ故郷は 福岡県なのですが 幼稚園から大阪で通いましたので 殆ど記憶にありません。大阪に来て すぐに2DKの狭い団地に移り住みましたが 今思えばとても狭かったです。子供ですから それ程不自由は感じませんでしたが プライベートなんて全くありませんでした。中一の時に 交野市の一戸建てに引っ越しました。待望の自分の部屋も与えられましたので この辺りからの記憶がはっきりくっきり鮮明に残っています。私にとっての故郷と言えば 人生で最も多感な中高生時代を過ごしましたから 気持ちの上では この交野の地と言えるのかもしれません。
枚方市の団地から引っ越した直後は 交野市はどこに行っても田んぼが見える とんでもない田舎に引っ越してきてしまったように感じておりました。引っ越した直後の住所は 北河内郡交野町という何ともローカルな響きがありました。数か月後 何とか人口が三万人を超えたので 交野市に変更されましたので正直な気持ち ホッとしました。住めば都で 徐々に友人が出来てきたので そこそこ楽しく中学時代を過ごしました。勿論女の子には 全くもてない寂しい暮らしでしたが 私の時代には 中高生活で彼女が出来るのは 見た目のカッコいい選ばれた人だけの 特権のように考えて 自分を慰めておりました。恥ずかしながら 自分の満たされない欲求も せっせと自ら慰めておりました。
交野市からは 恐らくどこにいても交野山が見えたように思います。頂上にご神体と言われる巨石がありました。交野山に連なる山々の変化で 季節の移り変わりを感じられたような気がします。「山笑う」という季語は 山が色めき始めて 少しずつ春を感じられるようになってきた頃を表しているようです。落ち込んで ボロボロになった私の気持ちが少しでも明るく楽しい方向に向かってほしくて こんな句を作ったのだと思います。人生には いい時もあれば 悪い時もあるように思います。現在最低最悪なのですが これ以上落ちようがないので 上向くしかないと思いたいです。私の人生にも ほんの少しでも光がさして 明るい方向に踏み出せることを祈る気持ちを込めました。このつまんないブログを読んでくださる有難い方々の人生も いい方向に向かわれることを心よりお祈りいたします。

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