4月24日 父親の現状が心配です

私の父親は何とか89歳を無事に迎えました。現在 交野にある実家で一人で暮らしています。長男である私が 面倒をみなければならないのでしょうが 私は病院を経営していますから 基本的に病院での生活が必要です。入院している動物がいたり 夜間の救急患者が少なからずいますから どうしても病院で生活せざるを得ません。奥様も トリミングをお任せしていますから ほとんど毎日朝から晩まで病院で仕事していますので 父親の面倒をみに行く余裕はありません。

父親は サラリーマン一筋で勤め上げて 毎月沢山の年金を受け取っています。年間数百万円 仕事を引退してから二十年以上ですから 年金として受け取った金額は かなり大きな額になると思います。殆ど一つだけの会社で勤め上げましたから 退職金もそこそこもらったはずです。勿論自分の持ち家を持っていますから 生活費なんてしれています。

ですから お金はたまる一方だと思います。正直な気持ち もう90歳近い年齢ですから 何時どんなことがあっても不思議ではありません。現在ヘルパーさんが週に四回訪問してくれていますが その滞在時間はしれていますから 父が一人きりの時に何かあった場合を心配してしまいます。私としては 数年前に父が入院した時に 老人を受け入れてくれる施設を その用途とおよその費用を大急ぎで勉強しました。

父の場合は金銭的にかなり余裕のある状況ですから そこそこ贅沢な施設にも入れそうでした。かなり豪華なホテル並みの部屋で生活できますし食事もそれこそホテル並みに豪華ですし 試食してみましたが 味も素晴らしかったです。勿論 栄養のバランスも十分配慮されているはずです。作りたての 豪華で美味しくて 栄養のバランスまでとれている食事が 三度三度準備されている施設に どうして父親が入りたがらないのか 全然理解できません。

一人で暮すには十分なスペースはあるし 掃除や洗濯の面倒までみてもらえます。緊急時にもお医者さんが常駐しているから安心です。いざと言うときに 直ぐに対応してもらえますし 私たち家族への連絡も速やかなはずです。そのような施設に父が入ってくれれば 家族としても安心できるのですが 何故かかたくなに 自宅での生活に固執しています。勿論四十年以上も暮してきた家ですから 愛着があるのでしょうし 今は亡き母との思い出も沢山あるのかもしれません。

しかし現実には 筑後四十年を過ぎたぼろ屋ですし 第一一人ぼっちで暮していては寂しいのではないでしょうか。父は私と似たり寄ったりの性格ですから 我儘で頑固で 人づきあいがうまい方ではありません。でも似たような境遇の人たちが 寄り集まって暮している施設ですから 中には気にくわない方もおられるかもしれませんが 非常に気の合う友達もできるかもしれません。似たような境遇の人たちですから 悩み事や心配事も似通っているのかもしれませんので 相談にのってもらえたり よきアドバイスを貰えるかもしれません。

もし私が父の境遇にあるのなら 少しでも早く多少は贅沢かもしれない施設に入って 人生の最後ぐらいは そこそこ贅沢しながら のんびりと過ごそうと考えるように思いますが 何故そうしないのでしょうか。父が私と決定的に違う所は お酒が大好きな所です。毎日焼酎やウイスキーをそこそこの量飲んでいます。そのような施設に入ってしまうと 当然好き勝手にお酒を飲むことは許されないでしょうから ひょっとしたらその辺りがネックになっているのかと思っていました。

所が最近父と話していたら 前回入院した時に 今年の二月ごろでしたが 先生から注意されて以来 お酒を断っているのだそうです。父は昔凄いヘビースモーカーでしたが 仕事を引退した時に きっぱりと禁煙してしまいました。大好きなお酒を断ったのも 恐らく死ぬまで続けるでしょう。この意志の強さは 私と全く異なりますし 凄く立派だと 我が父ながら思います。

お酒が制限されることがネックではないのなら どうしてそんな施設に入っての楽ちんな生活を拒否するのか 我が父ながら さっぱり理解できません。長男である私が同居して面倒をみることができないのが 根本的な原因であることは分っていますが いずれ父が最期を迎えるときに 一人ぼっちで寂しく逝ってしまう事だけが心配です。もう一度父と腹を割って話し合って 何とか施設に入ってもらえるようにお願いしたいと考えています。

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