4月27日 本日は「哲学の日」であり同時に「悪妻の日」なのだそうです

「哲学の日」というのは紀元前399年の本日 ギリシャの哲学者ソクラテスが獄中で服毒により亡くなった日だからなのだそうです。そして「悪妻の日」というのはソクラテスの妻クサンティッペが とんでもない悪妻だったからなのだそうです。当時のギリシャでは妻であっても立場は殆ど隷属するような形が一般的だったのだそうです。なのに、クサンティッペはソクラテスと対等以上に文句を言い、振る舞いも荒々しくて ソクラテスに水をしょっちゅうぶっかけていたのだそうです。

ですから、亡くなったソクラテスにちなんで本日を「悪妻の日」と呼ぶようになったのだそうです。私は結婚に一度失敗をしています。所謂バツイチという立場です。現在の奥様に対して 別れた奥さんを一人目とするなら 一人目の奥さんが悪妻だったとは 私は全く思いません。

動物病院を開業した直後に結婚しました。長年幼稚園の先生を務めておられましたから それなりに面倒見の良い 家事もそこそこにできる優秀な奥さんだったと思います。ただ私に余裕がありませんでした。大学を二つも卒業したために 一般的な人よりも約十年回り道をしていました。ですから、正直焦っていたのだと思います。

動物病院の経営なんて 非常にデリケートで難しいものだと思っていました。人よりも大幅に後れを取って始めたわけですから 尚更順調にスタートを切りたかったわけです。所が仕事なんて何でもそうなのだと思いますが スタートしたばかりの頃には つまずいたり 失敗を重ねたりしてしまいました。

経験が浅いのですから 当然の結果ですが 仕事が上手くいかない原因を自分にではなくて 懸命に手伝ってくれている奥さんにぶつけてしまいました。今思い出すと 恥ずかしくなるぐらいに情けない話です。現在は それなりに経験を積みましたから 元来不器用な私が いろんな面で失敗を繰り返すのは 当然のことと受け止めることが何とかできるようになっているつもりです。また、現在の奥様が 何事においても非常に優秀な方ですから 私のしでかした失敗のかなりの部分を上手にフォローしてくれています。

そんなわけで 私に余裕がなかったがために 一人目の奥さんとは 別れることになってしまいました。現在 その方がどのような境遇になっておられるのか 全然情報がありませんが 勿論幸せになっておられることをお祈りいたします。そして数年の歳月が流れて 仕事の経験もある程度積んで 自分なりに余裕も自信も出来た頃に 現在の奥様と巡り合いました。

はっきり言って 奥様は私よりもずっとずっと頭の回転も速いし 度胸は坐っているし 器用に何でもこなせるし 全く私の歯が立つような人間ではありません。よく私のようにどんくさくて 根性なしで 何のとりえもないアカンたれを 見捨てないで面倒をみてくれているのが不思議なぐらいに思っています。

私の理想の女性は ナーチャンのように限りなく可愛らしくて優しい女の子のはずでした。でも現在の私の人生は 奥様のフォローが無ければ 成り立たない位に 私が一方的に奥様に頼り切っていますから 一生奥様に面倒をみて頂かねばしょうがないと諦めてしまいました。

奥様にしても 凄く面倒な重たいお荷物をしょい込んでしまったけれど まあしょうがないからこれからも面倒をみてやるか といった広くて限りなく優しい気持ちでお付き合い願えればと期待しております。

悪妻に対して暴君のようなご主人もいらっしゃるのかもしれませんが 私には到底暴君にはなれません。口げんかなんて始まる前に勝負がついているようなものですし、体格的には私の方が身長も体重もずっと優っていますが 実際に奥様と向かい合ってみると 力勝負でも私は敵いません。その為に私はもう長い事奥様のおっぱいを触らせてもらっていませんし、キスもさせてもらっていません。

悔しいけれど 全ての面で 奥様に上まられていますので 屈辱的なこの関係を続けていかざるを得ません。私の理想の女の子は 何度でもかきますが ナーチャンやマイマイのようにひたすら優しい女の子です。誰でも理想と現実の狭間で悩んだりするのかもしれません。私の奥様も客観的に見れば太ったおばちゃんなのだと思いますが 私にとっては唯一無二の大切な大切な存在ですから これからも大事に大事に守っていこうと思います。奥様に言わせると 「私があなたを守ってあげているのよ、」となってしまいますが 強く否定できない自分が悔しいです。

悪妻の日に 奥様の事を長々と書いていると まるで私が奥様を悪妻ととらえているような誤解を受けるかもしれませんが 私が現在何とか生きておられるのは 物理的にも 肉体的にも 精神的にも 全て奥様のお陰であることを確信しておりますから 奥様は類稀なな良妻であると私はここに断言致します。

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