4月28日 父親が病院から退院して 新しくお世話になる施設に移りました。

先月の末に 玄関先であおむけに倒れて 恐らく一晩明かしてしまったであろう父親が発見されて 救急車で病院まで運ばれてから ほぼ一月が経ちます。知らせを受けて 私が駆けつけて 勝手口から鍵を開けて家に入り あおむけに倒れて冷たく冷え切っていて 動けない父の姿を見た時には 正直もう駄目だろうと覚悟をしました。所が その翌日には 早くもICU(集中治療室)から一般病棟に移されたのだそうですから 正直その回復力には 恐れ入りました。みるみる元気になっていきましたが 退院後また実家で一人暮らしをさせるわけにはいかないと 家族も病院側の先生も看護師さんも皆が考えました。所が父だけが 家に帰りこれまで通りの生活に戻ることを希望しておりました。
私と妹が 何度も説得して 何とか施設でお世話になることを考えてくれるようになりましたので 慌てて現在の父を受け入れてくれる施設を探しました。インターネットで情報をいろいろと集めてみましたが  良い条件の施設はいくつか見つかりましたが 現在満室で空き部屋がないので 入所できるのは 数か月先 と言われてしまい なかなか見つからず途方に暮れておりました。そんなときに奥様が いざと言うときにも病院との密接な関係があって 安心で 費用的にも父の年金で ほぼ月々の支払いが賄えそうな 適当な施設 それもちょうど一部屋空き部屋があるので いつでも入居できる施設を探し出してくださいました。本当に 奥様はどのような方面のお仕事でも 本当にそつなくこなせる優秀な人間です。私のような愚か者が とても太刀打ちできる相手ではなくて 全く頭が上がりません。
入所するのに一時金が そこそこかかりますが 父の入所への気持ちを前向きにするために私と妹で 半額ずつを支払うことにしました。まあ私たちができる最後の親孝行かもしれませんので どちらもそれぐらいのお金は 何とか都合をつけられそうなので そういう形にしました。父も取り敢えずは嬉しそうな反応をしてくれましたので 猶更その施設にへの入居に 前向きになってくれたような気がします。
そこで本日 午前中に奥様に病院に迎えに行ってもらって 退院したら 取り敢えずは実家に戻ってもらいました。当面必要な身の回りの物 着替えや下着 履物などを車に積みました。さらには 手帳や住所録 銀行の通帳やハンコの類などを探して持ち出しました。衣服などをしまう衣装ケースは 前日にホームセンターで 購入しておきましたので 当面は そこに衣服などを片付けてもらおうと思っております。テレビや冷蔵庫などの電化製品 一人掛けのゆったりとした椅子などは 居住空間のサイズに合わせなければなりませんが 何しろコロナ騒ぎで 家族ですら実際に生活する部屋を目で見て確かめられませんので その辺りの家具は 父が二三日暮らしてみたところで ちょうどよい大きさのものをチョイスするしかないのかもしれません。
まあそんなことで 当面必要な最低限度のものだけを車に積み込むために実家に立ち寄ったわけですが いつもお世話になっている お隣さんが 父がひと月ぶりに帰ってきたことに気づいて たずねてこられました。滞在時間を出来るだけ短くしたかったのですが その方が部屋に上がり込んで 座ってしまいましたので 予定外にお別れのあいさつで時間がかかってしまったみたいです。何しろ五十年来のお付き合いのある方ですから 思い出話や今後の身の振り方などについて 延々と話が続いて 相当に予定の時間をオーバーしてしまいました。まあ父にも名残を惜しんでくださる方がいてくださることは 有難いことです。
何とかお隣さんとのお別れの儀式も 無事に終了して 最低限度の身の回りの品を車に積み込んで 病院へ車を回してもらいました。小さな車ですから 荷物をそこそこ積み込みましたので 二人しか乗れない状態なのです。父と久しぶりにお昼ご飯を一緒に食べる予定を立てておりました。食べたいものを聞くと 脂っこいものはもうしんどいので 寿司がいい という事でした。ただ昨今は まともなお寿司屋さんがどこも閉まっているので 妹の家の近所なので適当なお店を探してもらいました。ちょっと上等の 回転ずし屋さんが 何とか営業しているみたいなので そこで妹と甥っ子の奥さんと合流してお昼ご飯を食べました。
妹が最近階段から転げ落ちる事故で 脊椎を痛めてから 体を捻ることが難しいので 車の運転ができない為 甥っ子の奥さんが 運転手代わりに お付き合いしてくれました。ひと月ぐらい 病院食ばかりでしたし 施設に入ったら やはりろくな食事にはありつけないでしょうから 本日のお昼位は 好きなものをご馳走しました。まあ上等とは言っても 所詮回転ずし屋さんですから それ程大した料理は出てきませんでしたが 93歳の父ですから どっちみちそんなに対して食べられないので まあデザートのアイスクリームまで美味しそうに食べていましたので ある程度は満足してもらえたのかもしれません。
その後 入居する施設に移動して 入り口に車を停めて 父をおろして 荷台から荷物を降ろしているうちに 父は自分の部屋へ案内されてしまいました。荷物を全部降ろして建物の入り口に並べると 職員さんが次々に父の部屋へ運び込んでくれました。私と妹は 身元引受人と保証人として 幾つもの書類に署名捺印しました。慌ただしく説明されて 書きこみましたので あまりその内容をはっきりとは覚えておりませんが 取り敢えずは入居に関する諸々の書類が完成したみたいで めでたく父の入居が無事終わったようです。
これから父の生活が どのようになっていくのかは 正直分かりませんが 何とかうまく順応して 少しでも快適に余生を楽しんでほしいものだと思います。父の事ですから 多分不満が一杯湧いてくるとは思います。これまでの自分勝手な生活から 団体生活に馴染んでいくのは 大変かもしれませんが まあそれが父のためには 一番安全であり 快適な生活だと思いますので 上手く乗り切ってくれることを 心からお祈りいたします。 

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