5月22日 消費税について思う事

現在の所は来年の四月一日から 十パーセントに引き上げられることが決まっています。本来ならもうとっくに引き上げられているはずが 何となく政治家の国民に対するご機嫌取りみたいな形で引き上げが延長されました。私は これまでもこのブログで何度も書いてきましたが 遅くとも来年の四月からは 消費税を十パーセントにしてほしいと思っています。消費税を増税すれば それだけ景気が悪くなるとさんざん言われていますが 果たして本当にそうなんでしょうか。

勿論私だって世の中の景気が悪いよりはいい方が好ましく思います。しかしたった二パーセント消費税が上がるだけで 景気は悪化するのでしょうか そもそも現在の景気自体が 相当に悪いような気がしていますが 私の感覚がおかしいのでしょうか。現在がそこそこ景気の良い状態なら 消費税の増税で景気が下向くことは 考えられなくもありません。でも現在が相当に悪い景気が消費税が上がってもそんなにひどいことにはならないような気がしますが如何なもんでしょうか。

世の中には 大企業にお勤めの方や 公務員として働いておられる方が 結構沢山いらっしゃいます。私の様にすごく小規模な自営業を営んでおられる方が一番多いのかもしれません。そんな小規模な自営業の方にとって 本当に消費税が二パーセント上がることがそれほど負担になるのでしょうか。仕入れ金額が上昇しますが 売上金額だって同様に上昇するはずです。

勿論うちの病院だって 消費税が増税されることによって 患者さんの数が減少することは大いに考えられます。でもその対策として 当院の予防料金や手術料金は もともとが非常に安く設定しています。消費税が増税されるからと言って更に料金を下方修正するつもりはありませんから 患者さんにすれば実質値上げと感じられるのかもしれません。しかし他の病院と比較して頂ければ 一目瞭然だと思いますが もともとの料金設定が非常に低くしてありますし 更に団体割引などを上手に利用して頂ければ 飼い主さんの負担はかなり軽くて済むように 当院としても最大限の努力をしているつもりです。

ですから 消費税が上がることによって 現実に患者さん数が減ってしまう事は恐ろしい気持ちはありますが 一旦法律として決めた事 つまり国会と言う日本の最高の議決機関で決めたことを 既に一度延長しているのですから 今度こそはきちんと実行してほしいと思います。消費税と言うのは本当は間接税なのですが 毎日のお買い物からさえ支払っていますから 直接税の感覚でとらえられがちです。自分たちのなけなしのお金をむしり取られているように考えている方が多いのかもしれません。

しかし消費税は社会福祉のために役立てられる財源としても 考えるべきだと思います。もし来年きちんと増税しなければ来年からスタートされるはずの社会福祉サービスが見送られる可能性が強いのだそうです。消費税を少し多めに支払う事によって 自分たちが受けられるサービスが充実するのです。兎に角税金を払う事は 庶民を苦しめることだという 一面的なものの考え方から 増税することによって受けられるサービスが充実して有難いと考える人も必ず存在することに気付くべきだと思います。

消費税が三パーセントから五パーセントに上がった時も 五パーセントから八パーセントに上がった時もその直後は多少は途惑ったり 間誤付いたりしたかもしれませんが いつの間にか馴染んでしまいました。十パーセントに上がれば 反って計算しやすくなりますし 細かい端数が出にくくなりますから 細かい硬貨を持ち歩かなくてもよくなるのかもしれません。物事悪い面ばかりを取り上げて文句を言うよりも その事で反ってありがたいこともきっとあるはずですから いい面を探して明るく生きていきましょう。

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