5月23日 とうとう還暦を迎えてしまいました

子供の頃には 六十歳と言えば よぼよぼのお爺ちゃんをイメージしていましたが とうとうその年齢に到達してしまいました。正直な所 明らかに頭髪のボリュームが大幅にダウンしていますし、中高生の頃には すね毛が濃すぎて「黒いタイツを履いている」と友人に言われて恥ずかしかったのに 現在ではすね毛はほとんど残っていません。まだ禿頭にはなっていないと思っていますが 奥様にはいつも「禿ジジイ」と呼ばれております。
結構若い頃からそうだったのかもしれませんが 物覚えの悪さは特に最近加速しているように感じています。あと数年は病院の仕事を続けるつもりですから 診療活動をするうえで必要な最低限度の知識だけは 失わないように心掛けようと思っております。若い頃には 夜中にトイレに起きることなど無かったのに 最近では 少なくとも二回 ひどい時には三回以上もおしっこが辛抱できなくて 目覚めてしまいます。六時前後にやはり強い尿意に目覚めますが 大抵その時に 起き出して 朝の活動を始めてしまいます。年寄りが朝早いのには 恐らくこの辺りの事情も絡んでいるのかもしれません。悲しい事なのかもしれませんが もう長い事 目覚まし時計に起こされた経験がありません。
そもそも還暦とはどういう意味なのかはっきりとは知りませんでしたので この際にいい機会だから調べてみました。先ずは日本の伝統的な暦であるところの 干支についての勉強から必要なようです。干支は別名を十干十二支(じっかんじゅうにし)といい、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」という10種類の「干」と、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」という12種類の「支」を組み合わせて使われるのだそうです。十干と十二支の組み合わせには 全部で60通りがあるのだそうです。その組み合わせが六十年でひと回りしますから 人間が六十歳の時に 再び同じ組み合わせになるので 還暦と呼ぶのだそうです。
私はいわゆる十二支は 辛うじて口に出して言えますが 恐らく読めるとは思いますが 何もない状態では恐らく書けないものが多いぐらいのレベルでしか知りません。十干と言う暦がある事すらほとんど知りませんでした。大体今の時代には 十二支を思い出すのも 年賀状を作成するときぐらいのものです。十干十二支と言う暦は 残念ながら日本の重要であり伝統と黄な暦かもしれませんが 残念ながら現代ではほとんど死語になっているのかもしれません。
現実に六十歳になってみて感じるのは 先ずは体力の低下かもしれません。少し歩いただけでも息が切れてしまいます。これは年齢と言うよりも肥満に原因がありそうなので 食事に気を付けて ちょっとした運動を面倒がらずにやってみようと思います。頭髪がボリュームもダウンしましたが かなり真っ白になってしまいました。別に白髪になっても 何とか少しでもたくさん残っていてくれれば 嬉しいので 髪を染めるつもりはありませんが 毎日きちんとシャンプーして清潔さは大切にしていこうと考えています。
恥ずかしながら耳がだんだん遠くなっているようで テレビのボリュームをついつい大きくしてしまい 奥さんにうるさがられます。今後さらに聞きづらい状況になれば 補聴器が必要になるのかもしれませんが 九十歳を超えた父親が 未だ使用していないので 私も恐らく使わないうちに寿命が尽きてくれるだろうと思っています。視力もそろそろ弱体化しているみたいで 手術の縫合の時に 見えにくい色の糸を使用している時には 若干苦労しています。あまり辛くなるようだったら 手元だけ拡大して見えるルーペを眼鏡の上から使用することもひつようになるのかもしれませんが恐らくそんな状況になる前に仕事を引退しているでしょう。
一昔前には サラリーマンの人たちは 還暦を迎えたら 定年退職してのんびりとするのが 当たり前だと思っていました。私もそういう年代になりましたから そろそろ同年代の大学時代の友人たちが 暇を持て余して いろんな遊びや旅行に付き合ってくれるものと期待していましたが、どうもサラリーマンをやっていた友人たちは まだ当分は仕事と縁を切るつもりはないみたいでがっかりしています。私の一番の親友は 大手の家電メーカーに勤めていましたが つい先日無事退職しました。たまりにたまっている有給休暇が二か月分ほどあると言っていましたから 退職する前に有効活用して 奥さん孝行も兼ねて のんびりと旅行でも楽しむのかと思っていました。
所が実際は 正味三日休んだだけで 再就職先へと張りきって出社しているのだそうです。一流企業に大学を卒業してからずっと勤めていましたから 退職金も相当額を受け取ったはずです。人間死んでしまったら 幾らお金を貯め込んでいてもあの世に持っていけるわけではないのです。年金だって厚生年金ですから 月々相当額が受け取れるはずです。働けるうちは まだまだ働きたいので 再就職先も誰もが知っているちゃんとした会社ですが 自分の持っている能力を出来る限り発揮したいのだそうです。
私の様に 引退したら思いっきり楽しい事ばかりをやって ひたすらのんびりと過ごしたいと考えるのは おかしいのでしょうか。でも人間として生まれて 何時かは確実に死んでいくのですから 思いっきり遊んで 楽しんで 心残りがない様な生き方をして 死ぬ瞬間を迎えたいというのは 極普通の感覚だと思うのですが 如何でしょう。このブログを読んで頂いている方で 私と同年配の方がいらっしゃれば 是非ご意見をメールででも送信してください。心よりお待ちいたしております。

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