5月23日 本日は私の57回目の誕生日です

こんな年になると 勿論嬉しいわけがありません。また一つ真の爺に近づいてしまったのかなあ というのが正直な実感です。奥様からは「おめでとう」の言葉しかいただけません。別にプレゼントを期待していたわけではありませんが 何にももらえないのも寂しいものです。

小学校に通っていたころには クラスの仲の良い友人を家によんで誕生日会を開いたことを覚えています。母親が十人前後の子供が喜びそうな料理をたくさん作って準備してくれました。呼ばれた方は小遣いから某かのプレゼントを購入して持参します。私は男子なので当然招くのは男子だけでしたが プレゼントで一番多いのはプラモデルでした。次にマンガ本でした。

小学生の男子としては極当たり前に 貰ったら嬉しいプレゼントなのかもしれませんが 私は手先が不器用で プラモデルを作り始めてもきちんと完成させたことがありませんでした。友人の家に遊びに行くと立派なプラモデルの完成品を見ていつも羨ましく思っていました。ですから プラモデルを貰っても作り始めもしないで置きっぱなしになるものが多かったように思います。

それから私は別にエラそうぶる気持ちはありませんが 小学生の頃には殆どマンガ本を読みませんでした。かえって大学生ぐらいになってからの方が漫画に興味が湧いてたくさん読んだように思います。ですから漫画には殆ど興味がなくて テレビ番組でもあまりアニメ番組は見ていませんでした。唯一一生懸命みたのは「巨人の星」位のものでした。

ですからマンガ本を貰っても正直な気持ちあまりうれしくありませんでした。小学生の頃には普通の本ばかりを読んでいました。「シートン動物記」や「ファーブル昆虫記」は繰り返し繰り返し読みました。それから先生の勧めで「ドリトル先生」にはまってしまって全巻を何度も読み返しました。

そんな私なので 友人の誕生日に招かれた時のプレゼントには 当然自分が読んで気に入った小説を選びました。「十五少年漂流記(二年間の休暇)」等は特にお気に入りだったのでよくプレゼントしましたが 恐らくは読んでもらえなくて迷惑がられていたのだろうと思います。

昨年は仲が良かったので誕生日に招いたのだけれど 最近はあまり仲が良くないので今年は招くのを辞めようかと思っていた友人から 「もうすぐ誕生日だね、楽しみにしているよ」等とニコニコしながら言われてしまい 複雑な気持ちで招待したこともありました。

それから 自分の誕生日に招いた友人が当然招待してもらえると思っていたのに 招待されなくて凄くがっかりしたことを今でも鮮明に覚えています。小学生なんて今思い返せば 何の悩みもなかったように思いますが 小学生は小学生なりに いろいろと悩んだり傷ついたりしていたのだと思います。

奥様から何のプレゼントももらえなかったので 病院を閉めてから小さなケーキでも買ってきて一人で寂しくお祝いをしようと思いますが なんだか余計に寂しくなりそうな予感もします。この歳になって友人に囲まれてお祝いされるのも照れくさいだけなのかもしれませんが やっぱり少しは嬉しいだろうと思います。私もせめて奥様からは些細なものでいいのでプレゼントがもらえたら凄く嬉しかったろうと思います。

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