5月24日 1903年の本日 日本に初めてゴルフ場が出来ました。

神戸ゴルフ倶楽部という名前のゴルフ場で その為に本日はゴルフの日と言われているのだそうです。ゴルフにのめり込んでおられる方は少なくないと思います。趣味の類はいずれも実際にやってみて ある程度頑張ってみないと その面白さや楽しさは理解できないのかもしれません。

ゴルフもその典型的なもののひとつかもしれません。私の父親はゴルフを一切やりません。営業部門で働いていたみたいですが ゴルフを始めると趣味の油絵に時間がかけられないので誘われたけれど断わっていたのだそうです。私のサラリーマン時代 即ち塩野義製薬につとめていた時代は 何しろ製薬会社ですから お相手がゴルフ大好きな人種であるお医者様です。私は当然下っ端でしたから 教授クラスのお偉い先生をご招待したりはしていませんでしたが 医局のゴルフコンペに商品を提供した代わりに参加させてもらったりしました。

勿論同じ会社のメンバーもゴルフ大好き人ばかりでしたから 私は大学を卒業したばかりの頃はボーリングにのめり込んでいましたが ある時期から ゴルフにのめり込んでしまいました。土日の休みには 朝から夕方まで そこそこの料金はかかりますが 打ち放題でアプローチからドライバーまで ずっとクラブを振り回していました。

初めてコースを回った時には 恥ずかしながら200をたたいてしまいましたが、二回目で170代、三回目で150代になり 130台を何度か叩いて 半年後には100そこそこで回れるようになっていましたから 相当に練習をしましたし その面白さに取りつかれてしまいました。

塩野義製薬を辞めて 獣医師の道を目指してもう一度大学受験にチャレンジしていたころには 当然ゴルフとはすっかり縁を切りました。コースを回るのにも 練習するのにも 親から支援を受けていない貧乏学生としては 経済的に無理がありました。所が卒業研究に選択した薬理学教室の教授がゴルフを始めたくてウズウズされていましたから つい最初の練習だけ手ほどきしましたら あっと言う間にのめり込まれて その教室にいた学生までがゴルフの病み付きになってしまいました。

火をつけたのは私でしたから 当然安物のコースでしたが つき合わされてしまいました。勿論一流のゴルフクラブほどにはお金はかかりませんが コースに出るとなるとある程度練習もしなければならず 相当に貧乏学生の家計をひっ迫させてくれましたが 本来私もゴルフをやりたくてウズウズしていましたから 誘いを断りきれずに ウキウキと参加してしまいました。

大学を卒業してからは ゴルフをする友人もいなかったのでしばらくはゴルフに縁のない生活をしていました。所が奥様がゴルフに興味を持たれて 近所の打ちっぱなし練習場で プロの先生からレッスンを受けられる情報まで仕入れてこられましたので そこに通って 必然的にコースを回るようになりました。所が奥様は本当に何をやらせても器用にこなされる方で 私よりも明らかに良いスコアで回られました。

勿論ドライバーの飛距離などは男の私の足元にも及ばないのに 何故かコースを回って18ホールのスコアを集計すると いつもいつも奥様に私は負けてばかりいました。もしこれが勝ったり負けたり負けたりだったら ゴルフ熱はいまだ続いていたかもしれませんが 私の連戦連敗という結果に 私がやる気をなくすのは時間の問題でした。

今でも旅行に出かけた時に パターコルフやグラウンドゴルフなどで対決しますが やっぱり奥様には殆ど勝てません。私は奥様にどんな勝負を挑んでも 結局勝てなくて 死ぬまで頭があがらない生活が続くことを覚悟していますし 今ではその関係を甘んじて受け入れることに抵抗が無くなってしまいました。笑いたければ笑ってください。あまりに優秀な奥様をもらった不幸だと思って諦めます。

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