5月25日 お給料日と言えばやはり25日の方が多いのでしょうか?

私は自営業なので基本的に給料日はありません、普段は財布が空になったら 病院の生活費として確保してあるお金から現金を 奥様に急にお買い物に付き合わされても心配ない位の金額を補充します。奥様には毎月二十日過ぎに生活費を渡しています。かなり少ない目の金額ですが 奥様は上手にお買い物をされますし料理も工夫してやすい材料で美味しく作っていただいています。そのかわり月に一回は梅田にあるたかの友梨さんのエステで全身をリフレッシュしていただき梅田の百貨店で思いきり買い物を楽しんでいただけるようにたっぷりとお小遣いを渡したりします。

病院の日々の売り上げを分析すると病気やけがの治療は勿論必要なときに来院されますが ワクチンなどの慌てる必要なない用件で来院される場合は やはりお給料日が過ぎて懐具合に余裕が出来てから来院される傾向があるように思います。月末から月初めはワクチンの患者さんと一万円札でのお支払いされる飼い主さんが多いような気がします。

自営業をなさっていらっしゃる方ならお分かり頂けるのかもしれませんが 私は自分の病院を開業してから 一度もうちの病院が儲かっているという実感がありません。勿論一日の売り上げが多い日にはそれなりの充実感はありますし 患者さんの少ない日には 手持無沙汰で寂しく一日を終えることも少なくありません。

ただ以前は開業したばかりの頃としては致し方ないのですが 数千万円もの借金を抱えていました。なんとかそれほど貧乏たらしい生活をしないでも返済できましたし、借金のない現在は老後に向けて毎年そこそこの金額を蓄えていけていますから ある程度利益が上がっているのかも知れないとは思います。確定申告は全て自分で作業をしていますが パソコンの会計ソフトの指示通りに入力すれば後は勝手に会計ソフトが申告の作業をこなしてくれますので そこにある程度の所得が算出されてはいますが 殆ど実感できるものではありません。

動物病院は仕事の割に収入が多い仕事のように思われがちです。確かに予防注射に来られた方の場合 診察室で簡単に診察して注射をして 証明書を作成してお渡しして ほんの五分位で終わる仕事をして3500円頂戴します。但しワクチンを注射するとごくわずかの確率ですが 副作用として顔が腫れ上がったり 呼吸困難から命に関わる状況になることもあります。私たち獣医師はそのような緊急事態に対しての責任も負いますし、緊急事態に対処すべくそれなりの準備をしてワクチンを注射するのです。ですからワクチンを注射するのには 副作用に対する適切な処置の知識とそれなりの経験がなければなりません。表面的には簡単そうに見えても ワクチンを注射することは結構大変な仕事なのです。

勿論私が生きていくためにも 大切な奥様を養っていくためにも ある程度のお金が必要であるのは間違いありません。でも病院に来られた動物、傷ついたり病に苦しめられている動物たちをみたら 極当たり前に診察し、治療をします。怪我が治り病から回復して元気になってくれれば 無条件に嬉しいです。私たちが仕事を頑張るのは 元気になってくれた動物と飼い主さんの笑顔を見たいからです。決してお金を稼ぐためではないと思います。こんなやりがいのある仕事ができる私は多分幸せなのだと思います。この仕事を後どれだけ続けるかわまだ分かりませんが 最後まで精一杯頑張ろうと思います。

 

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