5月26日 本日は名優ジョンウェインの誕生日です

平成生まれの方ならば名前すらご存知のない方も多いのかもしれませんが アメリカの西部劇映画では圧倒的な存在感のある役者さんでした。アメリカの西部劇というのは 日本の時代劇みたいないい方でおかしな表現ですが 私の中では西部劇と言えばジョンウェインに代表されるアメリカ製の西部劇も大好きですが ジュリアーノ・ジェンマに代表されるマカロニウェスタンと日本では呼ばれるイタリア製の西部劇も大好きだからです。私は フォード監督の「駅馬車」ですでに大スターだったジョンウェインしか知りませんが若いころにはそれなりに下積み時代があった方みたいです。フォード監督との作品「アパッチ砦」「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」「静かなる男」「捜索者」等は正統的な西部劇で見ていて安心できる映画で大好きでした。

ジョンウェインが初めて自ら監督した映画「アラモ」は浪花節的な心情が描かれていて日本での評判はかなり良かったように思いますし 私もジョンの映画では一番好きな作品としてあげるかもしれませんが 残念ながらアメリカでの興行成績は振るわなかったそうです。晩年の作品「勇気ある追跡」ではアカデミー主演男優賞を受賞しましたが  遺作となった「ラストシューティスト」辺りではやはり衰えが隠せず 見ていて残念な気持ちになりました。亡くなった時に新聞では「ミスターアメリカ死す」と報道されたそうですが やはりジョンウェインは強くて頼りがいのある絶対的な存在であってほしいので できたら年老いた姿はさらしてほしくはありませんでした。オードリーヘップバーンもおばちゃんになってからは絶対に映画に出るべきではなかったと思います。

さて、イタリア製西部劇 日本での呼び名はマカロニウェスタンですが これは「さよならさよなら」でおなじみの淀川長春さんが作った言葉で世界的には「スパゲッティウェスタン」と呼ばれているそうです。更に正確にはイタリア製西部劇と言われていますが 現実には旧ユーゴスラビアやスペインで撮影されたのだそうです。

アメリカの西部劇はいわゆる勧善懲悪もので 日本の「水戸黄門」みたいに家族で安心して見られるドラマであるのに対して マカロニウェスタンの主人公にはあまり品行方正なタイプはいません。ただ敵方で出てくる役柄が もっと悪い奴らなので 相対的にはそこそこいい人みたいに描かれている映画が殆どです。でも、ジュリア―ノ・ジェンマやフランコ・ネロ、クリント・イーストウッドなどは中学生の頃の私には 悪そうな部分があるので 尚更かっこよく見えました。

マカロニウェスタンにも名作と言われる作品が沢山あります。「荒野の用心棒」や「荒野の一ドル銀貨」「夕日のガンマン」ジェンマの「用心棒シリーズ」等大好きでした。わたしはマカロニウェスタンで一番好きな作品は ジェンマの「怒りの荒野」です。不器用な若者が成長していって最後には最悪の師匠を倒してしまう映画です。

久し振りにマカロニウェスタンを思い出したのでブルーレイかDVD化されて販売されているものを買い集めてゆっくりと鑑賞したくなりました。

 

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